逆刃刀の使い方を把握した
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壁に穴を開けた
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紅魔館全員が襲い掛かった(今ココ!)
優「『分身創造』」スゥゥ
俺は4人の分身を作った。そして1人づつに分かれる。
レミリア「増えた?!分裂か!」ヒュッ
優「ちょっとまだなんですよ。ですので戻ってください!!」ブンッ
レミリア「ぐっ?!」
レミリアのパンチは優に両手で受け止められ、そのままレミリアが優にぶん投げられる。他の3人も投げ飛ばす。
優「さて、これから逆転劇を始めます。今ここに4人分身を作って俺が5人います。そしてここで全員が『喜怒哀楽』を使いました。さて今俺は何人いるでしょうか?」
パチュリー「そんなの見たままよ。20人でしょう?」
優「はいそうです。俺はもう分身を作ってしまったので作れませんが、新たに分身が分身を作る事は出来ます。そしてここにいる16人が4人づつ分身を作ったら何人でしょう?」ズズズ
美鈴「え?ちょっとこの量はいくらなんでも…」
パチュリー「…80人ね」
優「はいそうです。じゃあさらに全員が2分の1に分裂したら全部で何人?」
フラン「うわぁ…優がいっぱい…」
パチュリー「160人ね」
優「じゃあさらにその160人全員がスペルを使えたら?」
レミリア「…嘘よね?」
優全員「炎符『業火の槍』」ボオオッ
俺達は160人全員、炎の槍を構える。
咲夜「どうなさいますか、お嬢様?」
優「こんな感じですしもう戦いはやめませんか?俺は武器の使い方、能力の確認もできましたし」
レミリア「…わかったわ。優、壁の修復料払いなさいよ」
優「…能力で元に戻しますよ」
レミリア「ちょっと貴方の能力万能すぎるわよ…」
俺はその後、能力で壁を元通りにした。かなり疲れた…
レミリア「優、ちょっといいかしら?」
優「いいですけど、どうしました?」
レミリア「能力が変化したというのは本当かしら?」
優「はい。変化…と言うより進化と言った方が正しいのかな?元々、『分裂する程度の能力』だったのですが『分裂・分身を操る程度の能力』へ進化したんですよ」
パチュリー「能力が進化…優は何がきっかけだと思うかしら?」
優「ん~…二つの可能性がありますね。1つは意思を決めたから。もう1つは狂気を取り込んだからですかね?」
レミリア「意思ねぇ…」
パチュリー「ちょっと待ちなさい、狂気を取り込んだってどう言う意味なの?」
優「パチュリーさんは俺の狂気を見た事がありますか?」
パチュリー「ええ、ちょっとだけなら」
優「その狂気は『陽』だったんですよ。俺の狂気は強すぎたらしく親父が陰と陽に分けて器用に封印したらしいんです」
レミリア「なるほど、陰陽玉と似たような感じね」
優「はい。ですけど仙界に行った時、封印を壊されて暴走されちゃったんですよね…止める方法は意思をはっきりさせる事で狂気を取り込むと言う方法しかなかったんですよ。で、何とか成功して狂気でもある今の俺ができたんです」
パチュリー「なるほど、じゃあ前よりも狂気の力を使えるって事ね」
優「はい、本気を出したらおそらく隕石をも跳ね返せるでしょう」
パチュリー「ありえなくないから怖いわね」
レミリア「…(私意外と危険な事をしちゃってた…知らないって恐ろしい…)」サァァ
優「?レミリアさん、顔が青くなってますけど大丈夫ですか?」
レミリア「だ、大丈夫よ!それにしても貴方の封印が壊されるなんて何があったの?」
優「…」
レミリアは話を逸らそうと優に質問をしたが、優から笑顔が消えた。
レミリア「ま、優?」
優「…戦った。それだけですよ」ゴゴゴゴ
優は真顔となりとても重く、冷たく、鋭い声で言った。同時にとんでもない威圧力が出てきて周りを振動させ、先程まで暑かったはずなのに冷たくなった。
レミリア・パチュリー「っ?!」
優の近くにいた2人は威圧をまともに受け、パチュリーに至っては腰を抜かしてしまった。レミリアは無意識に戦闘態勢となっており、体中から大量の冷や汗が出ていた。
レミリア「…!!(私は吸血鬼、妖怪でトップクラス。なのに…優から放たれる威圧感は、殺気は…その吸血鬼をも恐怖させる…)」ガクガク
パチュリー(ダメ…体を動かそうとしても動かない)ヘタァ
数秒後、優がやっと我に返り威圧感がなくなり、夏の暑さを感じるようになる。
優「す、すいません!つい何かこう…湧き上がってくるものがあって…あの、大丈夫ですか?」
レミリア「わ、私は立っているのがやっとだけどパチェが無理そうね」
パチュリー「ご、ごめんさい。腰を抜かしてしまったわ…」
優「いえ、謝らないでください。元々俺の所為ですし…」
レミリア「いや、私が質問してしまったから…」
優「と、取りあえず俺が部屋へ運びますけどそれでいいですか?」
パチュリー「ええ、お願いするわ…」
優「『分身』」スゥ
優1「俺がレミリアさんを運ぶからお前はパチュリーさんな」
優2「ああわかった」
レミリア「わ、私は大丈夫よ!」
優1「じゃあお詫びとして運ばせてもらいます」ヒョイ
レミリア「ひゃっ?!」
優1はレミリアをヒョイと軽く持ち上げる。この持ち方はあの『お姫様だっこ』という物だろう。
優1「じゃあ行きましょうか」スタスタ
レミリア「ま、優?!下ろしなさいよ!優ってばー!!」
レミリアは騒いでいたがそのまま部屋から出て行った。
優2「じゃあパチュリーさんも行きましょうか」ヒョイ
パチュリー「うぐっ?!もうちょっと優しく持ち上げなさいよ…」
優2「すすいません、今度気を付けます!」
ちょっと慌てながらも俺達も図書室へと向かい始めた。
~レミリアサイド~
レミリア「うー…別にいいって言っているのに…」
優1「お詫びですから」
レミリア(でも…何だろう。こうしてもらっているととても暖かい…何かドキドキする…)
優1「今度は顔が赤くなってますけど大丈夫ですか?後もうちょっとで着きますから我慢してくださいね」
俺はちょっとスピードを速め、部屋へと向かい、そして着いた。俺は部屋に入り、レミリアをベットに寝かせようとする。だがレミリアはしがみついていた。
優1「あの、レミリアさん?」
レミリア「お願い…もうちょっとこのままでいさせて…」
優1「?ああ、はい、わかりました」
俺はこのままベットに座り、レミリアが離すまで待った。
~パチュリーサイド~
優2「ここから階段ですので揺れますよ」
パチュリー「わかったわ(優の体…いま抱っこしてもらっているからわかるんだけど肌が綺麗ね。手入れでもしているのかしら?)」
優2「よいしょっと…え゙?!」ズルッ
パチュリー「えっ?きゃっ?!」ガクッ
優2は階段を順調に降りていたが、踏み外してしまった。
優2「(や、やべっ?!)危ない!!」サッ
俺は咄嗟にパチュリーの下へ移動して受け止め、そのまま階段を一気に転げ落ちて行った。落ちていく際にもパチュリーに怪我をさせないよう、取りあえず強く抱きしめておいた。
『ドサッ、ドタン、ゴトン!』
優2「う…ぐ…!!」プルプル
パチュリー「優大丈夫?!」
優2「いや、分身ですので大丈夫です」
何とか無事に階段を転げ落ちる事ができてホッとする。
優2「さてと…行きましょうか」
優は再びパチュリーを持ち上げる。
パチュリー「!!(何よ…さっきからかっこいいじゃない…)」カァァ
パチュリーは顔が赤くなっているが、優は気付かないでそのまま図書館へ行った。
この作品をご覧になってくれて有難うございます。銀の鰹節です。
今回は…あ~あ、優がやらかしましたねぇ…何をしてくれているんですか!(怒)
はぁ…なったもんはしゃーないか。優の威圧の所為で心が不安定になってる所にあんな事をされたからな…(ハッ 今解説してた?!)
私はもう知らないからな!(とは言っても結局私が何とかする)
それでは今回はここまでにしたいと思います。
次回もゆっくりしていってね!