中学生が幻想入り?!   作:銀の鰹節

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前回のあらすじ
芳香を撃破! テレレレーテーレーレッテレー♪
 ↓
神子と出会い、悩みの助言を受ける
 ↓
妖怪達とマラソン中…(今ココ!)


#63 妖怪の襲撃 再び

優「はぁ…はぁ…」

 

妖怪達「グルル?」

 

俺は今、物陰を巧みに利用し隠れて何とか妖怪達から姿を隠せた。

 

優「くっ…(これじゃあ動けない…仕方ない能力を…)【俺から半径70mは俺の空間だ】」シーン

 

俺は能力を発動しようとしたが、発動されなかった。

 

優「?!(まさか俺が能力を使おうと思っても体が拒絶するから使えないのか?!)」

 

妖怪「グア?」

 

優「あ」

 

「「………」」シーン

 

妖怪「グオオオオオオオ!!!!!」ダッ

 

優「やっぱりそうなるよねー?!」ダッ

 

俺は能力が発動できず、妖怪に見つかってしまったため再びマラソンが始まる。

 

優「あ!飛べばいいじゃん!何で俺は走っていたんだ?まぁいいや」バッ

 

妖怪「ギエエエ?!!」

 

優「良かった、妖怪は飛べないようだな」

 

俺はそうやって安心していると不思議な事が起こった。

 

妖怪達「ブゴアアアア!!」バッ

 

何と妖怪達が飛んだのだ。

 

優「…嘘だろ」

 

妖怪達「グゴアアアア!!」ヒュー

 

優「うおっ、ちゃんとこっちに飛んできた?!ってスピードが速いな?!」ギュギューン

 

妖怪達「ガアアア!!」ギューン

 

妖怪は一度飛んだだけでコツを掴んだらしく、高速で追いかけてくる。すると、逃げている内に前からも妖怪が飛んで来た。

 

妖怪達「シャァアア!!」ヒューン

 

優「くっ?!(前からも?!ダメだ、止まれない!!)」ヒューン

 

俺はそのまま妖怪達の方へと突っ込みそうだったが、ぶつかる瞬間―――

 

 

『ビシャアアアン!!!』

 

 

妖怪達「ゴガアアア?!?!!」ビリビリ

 

妖怪達に雷が落ちた。そして、その付近に俺もいたのでもちろん――

 

優「うぎゃっ?!?!!」ビリビリ

 

俺にも落ちた。そのまま俺と妖怪達は落ちて行った。

 

 

 

屠自古「どうだ布都、妖怪達にしっかりと雷当たったか?」

 

布都「おい屠自古!確かに妖怪に当たったが近くにいた優にも命中しておるぞ?!」

 

屠自古「まぁ大丈夫だろ。何たって…」

 

 

神子「雷があそこに落ちたからあちらですね」ヒューン

 

 

屠自古「神子様が向かってんだから」

 

 

 

 

 

優「ぐっ…!!(体が感電して動けない…)」ビリビリ

 

妖怪達「グオォ…!!」ググッ

 

優「?!(雷をくらってもまだ動けるのか?!妖怪ってやっぱり凄いや…ってそんな事を言っている場合じゃねぇ!)」

 

妖怪が俺に襲い掛かってくる瞬間、空から黄色く光る光弾が降り注いだ。

 

『ピュンピュンピュン!!』

 

目だけ上を見てみると神子が空から光弾を放ちながらやって来た。

 

神子「仙符『日出ずる処の天子』」パララララ

 

妖怪達「グガァ?!」ドドドド

 

神子が放った光弾は妖怪に当たっていき、どんどん妖怪を消滅させていった。

 

神子「大丈夫ですか?」ザッ

 

優「うぅ…完全に治ったわけじゃないですけど動けます」ググッ

 

神子「とりあえず、布都達と合流しましょう」

 

優「分かりました」バッ

 

俺達は布都と合流するため飛び立った。

 

 

???「ふふふ…あの妖怪の量を一瞬で消滅させるとは…噂どおりの力ですね、豊聡耳神子」

 

 

そしてそれを見ているフードを深く被った者がいた。

 

 

 

 

 

布都「優大丈夫か?!」

 

優「大分動けるようになりました」

 

屠自古「すまないな、雷を落としたらお前にも当たっちまった」

 

優「いえ、結果的には助かったのでいいですよ(え?雷を落とせるの?)」

 

神子「それにしても…先程の妖怪から欲が全く感じられなかった…一体あの妖怪達は何なんでしょうか?」

 

優「あの妖怪達は死んでいます」

 

神子「死んでいる?」

 

優「はい、生き返らせられて操られているんです」

 

神子「なるほど、死んでしまっているのなら欲が感じられないのも納得できるますね」

 

優「でも今回は俺がターゲットらしいです。神子さんが空からやってきているのにも関わらず俺に攻撃をしようとしていましたから」

 

神子「何故君が狙われているんですか?」

 

優「それはわかりません。でも俺を狙っているとわかっているならば作戦は立てやすいです」

 

屠自古「どんな作戦にするんだ?」

 

優「私が囮になります。屠自古さん達は妖怪が俺に気をとられている間に迎撃してください」

 

布都「それではお主が…」

 

優「大丈夫ですよ。完全に体も戻りましたし、能力が使えないだけで霊力や魔力は使えるんで」

 

神子「君の能力とは何ですか?」

 

優「『分裂する程度の能力』と『空間を操る程度の能力』です。前は分裂する事が出来たんですけど、体が拒絶してどちらも使えません」

 

神子「なるほど…確かに代償が大きそうな能力ですね」

 

優「とりあえずもう俺は行きます、頼みましたよ。皆さん」バッ

 

俺は飛び立ち、妖怪達の元へと向かった。

 

青娥「ごめんなさい、遅れたわ」

 

神子「何をしていたのですか、貴方は…」

 

青娥「ちょっと芳香ちゃんの移動が思うようにいかなくて…」

 

芳香「家と家の間に挟まったりしたぞ!」

 

神子「はぁ、もう優さんは行ってしまいましたよ。私達も行きましょうか」バッ

 

青娥「す、直ぐに移動ですか…」バッ

 

優に遅れて、神子達も飛び立った。

 

 

 

優「…あそこか」ヒュゥゥ

 

俺は妖怪達が集まっている所を見つけ、そこへ向かった。

 

妖怪達「ヅギョエエエ!!!」

 

優「見つけたか…だが遅い!日符『ソードフレア』」ボオオッ

 

妖怪達「グヒョアガアアアア!!?!」ズバババ

 

俺は木刀を炎で包み、そして妖怪達を次々に斬る!斬る!斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る!!!

 

 

 

屠自古「あの強さ…囮じゃなくてそのまま優が戦った方が早いんじゃないか?」

 

布都「確かに優は強い!だがあの数は優にも対処しきれぬだろう」

 

神子「さぁ、話をしていないで助けに行きましょう」

 

青娥「ちょ、ちょっと待ってよ~」

 

芳香「せーが、また挟まったぞ」

 

青娥「今助けるからね…はい抜けた!」

 

芳香「ありがとー!」

 

青娥「さあ芳香ちゃん、思う存分あの妖怪達を食べてきなさい!」

 

芳香「わかったぞー!!」

 

青娥「さて、私も久しぶりに遊びますか」バッ

 

 

 

 

優「くっ!数が多い」ズバババ

 

妖怪達「グゴガアア!!」

 

布都「そぉれぇ!!」ズドーン

 

優「布都さん?!」

 

俺がどんどん妖怪を斬っていると、布都が船で勢いよく突進してきた。そしてそのまま妖怪達を吹っ飛ばしていった。

 

屠自古「やってやんよ」ゴロゴロ

 

『ビシャァアン!!!』

 

優・妖怪達「うぎゃぁぁぁ(グゴガアアア)?!?!」ビリビリ

 

屠自古さん、助けてくれるのは有難いんですが俺もろともはさすがにやめてください…

 

芳香「あぐあぐ…」バクバク

 

優「ひいいっ?!」ゾッ

 

神子「優さん、まだいますよ!」ピュンピュン

 

青娥「それ~」ピュンピュン

 

優「あ、有難うございます」ズバババ

 

俺達はどんどん妖怪達を消滅させていった。

 

 

 

 

 




この作品を読んでくれて有難うございます。銀の鰹節です。
どんどん戦闘が激しくなっていきます!優は何とか戦う事が出来ていますね。
そして途中で出てきたフードをかぶった人物…誰でしょうね…

~お知らせ~
今回からちょっと1月中旬まで休ませてもらいます。その時は感想などの返信、投稿が一切できません。失踪はしませんのでご安心を。

今回はここまでにしたいと思います。皆さん、来年もよろしくお願いします!
次回もゆっくりしていってね!

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