中学生が幻想入り?!   作:銀の鰹節

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前回のあらすじ
研究会を始めた
 ↓
話し合った結果、新たな合体スペルが完成した
 ↓
文で試してみた(今ココ!)



#60 霊夢とお出かけ 訳:霊夢とデート

優「おーい、霊夢いるかー?」

 

俺は大体朝10時くらい、博麗神社を訪ねた。そして霊夢が出てくる。

 

霊夢「おはよう、優。今日はどうしたの?素敵な賽銭箱ならあそこよ」

 

優「賽銭ならもうしたさ。今日は暇か?」

 

霊夢「ええ、暇だけど?」

 

優「だったらこの前に誘ったお出かけに行かないか?」

 

霊夢「お出かけ?!行くっ!」

 

霊夢は元気よく答える。凄い笑顔で嬉しそうだ。

 

優「霊夢は行きたい所とかあるか?」

 

霊夢「いや、特にないわ。だから優に任せるわ」

 

優「そうか、じゃあ人里に行こうか?」

 

霊夢「わかったわ。…あれっ、飛んでいかないの?」

 

優「ゆっくりと歩いて緑を見ながら行こうと思ったけど飛んだ方がよかったか?」

 

霊夢「いや、別にいいわよ。春を感じながら行くのは好きだから」

 

優「そうか、俺もだよ。じゃあ行こうか」

 

俺達は歩いて人里へと話をしながら向かった。

 

 

少女・青年移動中

 

 

霊夢「久しぶりに来たけどあまり変わっていないわね」

 

優「実はそうでもないぞ?新しい飲食店が増えてきているんだ」

 

俺達は人里に妖怪と接触する事無く、最近の出来事を話し合い、自然を感じながら人里へと着いた。

 

霊夢「…あ!優、あの団子屋に行ってみたい!」

 

優「ん?ああ、あの団子屋か!あそこの団子はうまいから行きつけなんだよな~!ちょっと早いけど食べてみるか!」

 

俺達は団子屋へ入っていった。何か霊夢の目が光っていたような気がするのは気のせいだろうか…

 

店員「いらっしゃいませー。何をご注文致しますか?」

 

優「霊夢は何味を食べてみたい?」

 

霊夢「とりあえず『みたらし』ね。この『天ぷら団子』も気になるわ」

 

優「じゃあ店員さん、みたらし団子を2つ、天ぷら団子1つ、抹茶団子を1つをお願いします」

 

店員「畏まりました、少々お待ちください」

 

霊夢「抹茶団子なんてあったのね。でもメニューに載っていないわよ?」

 

優「抹茶団子は極秘メニューなんだ。1週間で15回くらいの頻度で来ないと教えてもらえないんだ」

 

霊夢「そんなに行っていたの?!」

 

優「ああ。ここの団子が本当においしくてつい何回も行っちまうんだ。おっ来た来た!」

 

店員「お待たせしました。みたらし団子2本と天ぷら団子、抹茶団子の1本ずつです。合計で2銭3厘(230円)です」

 

優「これでお願いします」チャリン

 

店員「2銭3厘、丁度でお預かりします。いつもご利用していただき有難うございます。出来立てなので火傷にご注意を」

 

優「じゃあ外にある椅子に座って食べようか」

 

霊夢「そうね、匂いがとてもおいしそう…」

 

俺達は店の外の椅子に並んで座り、それぞれ団子を食べ始めた。

 

霊夢「パクッ…何これ、すごいおいしい?!」

 

優「だろ?だからどうしても近くを通ると買っちまうんだ」モグモグ

 

霊夢「あっという間に食べちゃった…」

 

優「ははは!俺も初めて食べた時はそうだったよ」

 

霊夢「ふ~ん、天ぷら団子はその名の通り、揚げた団子なのね…」サクッ

 

優「おっ、いい音するな!やっぱり出来立ては温かくておいしい。あ、抹茶もおいしい」モグモグ

 

霊夢「(…そうだ、いい事思いついた♪)優、私も抹茶を食べてみたいから分け合いっこしましょう?」

 

優「いいのか?じゃあもらおうかな」

 

俺は霊夢が持っている団子の串を受け取ろうとしたが、霊夢は団子を俺の方に向けてこう言った。

 

霊夢「はい、あ~ん♪」

 

優「え?俺は別に自分で…」

 

霊夢「あ~ん♪」

 

俺は霊夢から串を受け取ろうとするが、霊夢は団子を食べさせる気で全く渡そうとしない。

 

優「あ、あの霊夢さん?やるとしても結構恥ずかしいんですが…」

 

霊夢「優は食べてくれないの?」

 

霊夢が下から見つめてくる。俺はそれを見て断れなかった。

 

優「あ、あ~ん…」

 

霊夢「♪はい、あ~ん」

 

優「サクッ!モグモグ…(めっちゃ恥ずかしい…)」

 

霊夢「じゃあ私にも分けて?あーん」

 

優「霊夢もやるのか?!」

 

霊夢「当り前じゃない、ほら早く」アーン

 

優「わ、分かったよ!ほらあーん」

 

霊夢「はむっ…有難う優、抹茶もおいしいわね」

 

優「そ、そうか…(おかしい…前はこんなに意識していなかったのに…)」

 

俺はちょっと謎に思ったが、直ぐに落ち着いて再び霊夢と人里を巡った。

 

霊夢「…あれ?優?」

 

だが、巡っている途中で優がいなくなっている事に霊夢は気付いた。そして、探そうとした時、後ろから手を置かれた。

 

優「ごめん、霊夢。買いたい物があったから買いに行ってた」

 

霊夢「私を放っておいてどこに行っていたのよ」ムスッ

 

霊夢は不機嫌そうに声が低くなる。

 

優「ほら、これを霊夢にあげたかったんだ」スッ

 

霊夢「…?これ何?」

 

優から渡されたのは赤い宝石のついたネックレスだった。

 

優「これ、霊夢に似合うって確信したから急いで買ってきたんだ」

 

霊夢「…綺麗だわ…有難う優!絶対大切にするわね!」スッ

 

優「うん、やっぱり似合う!」

 

霊夢「有難う//////」

 

この後、俺達は再び人里を巡って楽しんだ。

そしてそれから少し時間が経って、霊夢が俺に質問をしてきた。

 

霊夢「ねぇ優、人里に家があって住んでいるんだよね?」

 

優「ああ、そうだがよく怪我をして永遠亭に入院する時が多かったからいない時が多いな…」

 

霊夢「そうなんだ…私、優の家に行ってみたい」

 

霊夢は下を向きながらモジモジと言った。たまにチラッと霊夢が見てくるのは可愛すぎる。

 

優「それはいいけど何も面白い事はないぞ?」

 

霊夢「私、優の家が人里にあるのは知っているけど人里の何処にあるかはわからないのよ…」

 

優「そう言う事か。じゃあ行こうか」

 

霊夢「!うんっ!」

 

霊夢は良い笑顔で俺についてくる。そして2分歩いたぐらいで着いた。

 

優「ここが俺の家だ。寛いでいてくれ」ガララッ

 

霊夢「ここが…(あれ?この家…昔紫が一時別荘にしていた家だ)」

 

優「あ、お茶を用意するからそこら辺に座っていてくれ」

 

優は部屋の奥へと消えていった。

 

霊夢「あ、うん…(あれっ?なんで人魂がここにいるの?!まさか飼っているの?!)」

 

覇奈「?」フヨフヨ

 

優「霊夢、はいお茶」

 

霊夢「優、何か人魂がいるんだけど…」

 

優「ああ、白玉楼で懐いたから幽々子さんに許可をもらえたから連れてこさせてもらったんだ。そして名前は覇奈さんというんだ」

 

霊夢「は、はぁ…あ、おいしい」ズズズ

 

優「紅魔館で練習させてもらっているからな」

 

霊夢「あのメイドからでも教わったのかしら?」

 

優「ああ、でも『まだまだよ』って言われちまうからまだ修行段階なんだけどな。…ん?もう日が沈んでる…まだ日照時間が短いな」

 

霊夢「本当ね、じゃあそろそろ帰らせてもらうわ」

 

優「じゃあ博麗神社まで送るよ」

 

霊夢「あら、有難う♪」

 

俺と霊夢は家を出て、神社へと飛び立った。

 

 

少女・青年移動中

 

 

霊夢「優、有難う!今日はとても楽しかったわ!」

 

優「そうか、俺も楽しかったよ。また一緒に行こうな!」

 

霊夢「優?」

 

優「何だ霊夢?」

 

霊夢「…大好き!」ニコッ

 

優「…!ああ、有難う。お、俺も、好きだぞ…霊夢…」

 

霊夢「うん!じゃあね優」

 

優「ああ、またな霊夢」

 

俺は家へ再び帰って行った。あぁ、やっぱり霊夢といると楽しいし安心できるからいいなぁ…

 

 

 

 

 




この作品をご覧になってくれて有難うございます。銀の鰹節です。
今回、霊夢と優のお出かけ(デート)の回でしたね。まだ2人共、初心者ですなぁ…若い者ならもっとガッと行け、ガッと!!
2015年もあともうちょっとで終わり…皆さんの2015年はどうでしたか?
それでは今回はここまでにしたいと思います。
次回もゆっくりしていってね!

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