中学生が幻想入り?!   作:銀の鰹節

56 / 147
前回のあらすじ
影狼を狙った妖怪達が襲ってきた
 ↓
妹紅が永遠亭まで案内してくれた
 ↓
永遠亭で全員治療したが優だけが帰ってこなかった(今ココ!)



#56 新たなる技 ~大炎戒 炎帝~

優「はぁ~…最近なんか痛い目にしかあっていないな…」

 

霊夢「痛い目ってどんな?」

 

俺は今、神社へ賽銭をしに来た。ついでに休ませてもらっている。

 

優「いやぁ…何か落とし穴に落ちたり、後ろから箒がぶっ飛んできて吹っ飛ばされるし、弾幕が飛んでくるし…」

 

霊夢「その優の日常おかしいわよ?!」

 

優「まぁ大丈夫か。なぁ霊夢、相談があるんだが聞いてくれるか?」

 

霊夢「えっ?!(も、もしかしてこここ告白?!)え、ええいいわよ」

 

優「実はな、フランの狂気を制御できるようにさせてあげたいんだ」

 

霊夢「ああ、あの吸血鬼ね(何か期待した私がバカみたい…)どうかしらね、あの子の狂気は能力そのものといっても過言ではないわ」

 

優「…そうか、ありがとう霊夢、やっぱり相談して良かったよ。そうだ、今度時間があったら一緒にお出かけしてみないか?」

 

霊夢「え?!お出かけ、二人で?!」

 

優「うん、霊夢が嫌だったらやめるけどどうだ?」

 

霊夢「是非お願いするわ!」

 

優「ありがとう、じゃあな~」

 

俺は霊夢に手を振って神社から飛び立った。

 

 

 

優「こんにちは、美鈴さん。門番頑張ってくださいね~」

 

美鈴「は~い有難うございます。…zzz」

 

優(…寝る子は育つってのは本当だったんだな)

 

俺は美鈴を見てそう思いながら、紅魔館へと入っていった。

 

咲夜「あら、優じゃない。今日は勤務日ではないけどどうしたの?」

 

優「いえ、パチュリーさんに魔法を教えてもらおうかと」

 

咲夜「ふぅん。あ、そうだ、お嬢様から話あるみたいだから行ってみて」

 

優「話?わかりました、行ってみます(もしかして血をまた飲まれるのかな…)」

 

俺はちょっと怯えながらもレミリアがいる部屋へと向かった。

 

優「失礼します、レミリアさん話とは何ですか?」

 

レミリア「あら、優来ていたのね。話っていうのはフランの事よ」

 

優「フランさんに何かあったんですか?」

 

レミリア「いや、そう言うわけではないのよ。貴方が執事になってからフランは普通に笑って過ごせるまでに成長したわ。けど、頼ってばっかりいては大事な時に判断を間違ってしまう事があるのよ。だから少しの期間、貴方を解雇させてフランに自分で判断、行動をしてもらいたいのよ」

 

優「なるほど、わかりました。フランさんの為にならば私は喜んで解雇しましょう」

 

レミリア「ありがとう、優。あともう1つあるんだけどいいかしら?」

 

優「はい、何ですか?」

 

レミリア「またちょびっと血を飲ませてくれないかしら?」

 

優「いいですけど、前回いっぱい飲んでしまったから本当にちょっとだけですよ」

 

レミリア「わかった、わかった。じゃあ頂くわね」

 

 

少女吸血中…

 

 

優「ああ、レミリアさん血をいっぱい飲んじゃったよ…」

 

小悪魔「顔が真っ青です…」

 

パチュリー「…ご愁傷様」

 

俺はフラフラと図書館まで歩いてきて、今はちょっと休憩している。

 

優「パチュリーさん、お願いがあって此処に来たのですけど聞いてもらえませんか?」

 

パチュリー「まぁそのお願いの内容によるわ」

 

優「はい、魔法を教えて欲しいんです」

 

パチュリー「…どうして?」

 

優「敵と…戦うためです。一度対戦しましたが、手も足も出なかったからです」

 

パチュリー「ふ~ん…その敵の事が気になるけどいいわよ。魔法、教えてあげる」

 

優「有難うございます!!」

 

パチュリー(さて、今回はどんな物を見せてくれるのかしらね…優、貴方は私の研究対象でもあるから次元を超えた結果を出してもらわないとね)

 

パチュリーは優の方を見て、薄気味悪い笑いをしていた。

 

パチュリー「こぁ!優に魔法を教えてくるから図書館をお願いね」

 

小悪魔「了解しました!」

 

俺はパチュリーに案内され、図書館の奥にある結界の張られた空間へと辿り着いた。

 

パチュリー「確か、貴方は水、火、日の3属性が使えるんだったわね」

 

優「はい、狂気は月属性を持っていますが既に使いこなしているみたいなんで」

 

パチュリー「貴方の狂気は戦闘に関しての力は高いようね。…じゃあ私が今から発動させるからその発動した技を貴方に習得してもらうわ」

 

優「分かりました」

 

パチュリー「いくわよ…日符『ロイヤルフレア』」ゴォォ

 

優「熱っ?!でかっ?!」

 

パチュリーが発動した瞬間、頭上に5m程の大きな火球が出てきた。そして火球はそのまま地面へと落ちてゆき、大きな爆発音と共に消えていった。

 

パチュリー「今見てもらった通り、貴方には【日符『ロイヤルフレア』】を習得してもらうわ。この魔法のレベルは初心者よ」

 

優「あれが日符『ロイヤルフレア』…威力が強い…」

 

パチュリー「まぁ見ての通り威力は強いけどスピードが遅いわ」

 

優「なるほど…よしっ!日符『ロイヤルフレア』!」

 

俺は魔力を込めてイメージしながら発動した。だが――

 

『ポンッ!』

 

音がしただけで変化は何もなかった。

 

優「…あれっ?!」

 

パチュリー「貴方、今魔力が拡散していたわよ!もうちょっと一点集中にしなさい」

 

優「わ、わかりました!集中…集中…日符『ロイヤルフレア』」

 

『プシュゥウ…』

 

パチュリー「今度は集める事に集中しすぎて魔力が足りないわよ!」

 

優「ぐぬぬ…これ本当に初級レベルなのか?」

 

パチュリー「しっかりと集中する!」

 

優「は、はい!…あ、そうだ、輝夜とやったゲームの中で似たような技があったな…試に真似してみるか!」

 

パチュリー「真似…?」

 

優「…エー○さん、技借りますよ!『大炎戒(だいえんかい) 炎帝(えんてい)』!!」ゴォォ

 

俺は片手に10mを軽く超える大きさの火球を作っていた。

 

パチュリー「?!(何なのよあれ?!大きさが私のロイヤルフレアの2倍以上、そして魔力が濃い!)」

 

優「うおお!!」ドゴォォォン

 

そしてそのまま火球を投げ飛ばし、爆風を発生させた。

 

優「あっつ?!」

 

パチュリー「…凄い…」

 

優「あ~熱かった…パチュリーさん、こんなもんでどうでしょう?」

 

パチュリー「どうでしょうって言われったって良いとしか言いようがないわよ」

 

優「本当ですか?!良かった~…」

 

パチュリー(真似と言っていたけど誰がこんな技を使っていたのよ…)

 

俺は取りあえず、目標を達成できたから紅魔館を出て人里へと帰って行った。

 

 

 

~その日の夜、自宅~

 

優「そういえば俺が永遠亭であんな事やそんな事をされている内に完全に雪が融けたな。幻想郷には桜や梅が多そうだ!覇奈さんは春が好きですか?」

 

覇奈「!」フヨフヨ

 

覇奈さんは俺の周りをフヨフヨと飛ぶ。俺はそれでなんとなく、好きと言う事が伝わった。

 

優「覇奈さんも好きですか!ん?そういえば冬になってから紫さんと全く会っていないや…いつもなら2週間おきに来ていたんだけどどうしたんだろうな…」

 

俺はそんな疑問を持ちつつも、1日を過ごした。

 

 

 

 




この作品をご覧になってくれて有難うございます。銀の鰹節です。
今回、優が新たに魔法を習得しましたが、ワ○ピースのエー●の技をパクってしまいました。他にも、HU○TER×HU○TERやBL△CHからもパクってしまっていました…
鰹節はジャン□ファンなんで許してください。
そして優は何気なく霊夢をデートに誘っているな…奴め、手慣れておる…
今回はここまでにしたいと思います。
次回もゆっくりしていってね!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。