中学生が幻想入り?!   作:銀の鰹節

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前回のあらすじ
霊夢と魔理沙がかけつけた
 ↓
優が自分で妖怪と分裂した
 ↓
優が妖怪に渾身のスペカを当てた(今ココ!)


#51 妖怪の山~最終決戦~

優「終わらせようか、炎符『業火の槍』+日符『ソードフレア』!!」ボオオ!

 

俺は思いっきり炎の槍、木刀を妖怪に当てた。

 

妖怪「ぐあああ?!?!!体が、ああー!!」ボウッ!

 

妖怪に火が凄い勢いで点き、ゴロゴロと転がりながら暴れている。

 

優「そのまま安らかに燃え尽きてくれ」

 

妖怪「…まさかコイツを倒すとははね。どうやら他の所も終わりらしいですので、とっておきを送ってあげますよ」

 

優「その喋り方…操っている奴か、姑息な真似をしていないでお前がかかって来い!」

 

妖怪「さて…私は楽しく見させてもらうよ。諸君、頑張りたまえ」フッ

 

妖怪はそう言って燃え尽きてしまった。

 

優「…燃え尽きてしまったか。先に霊夢達を回復させないと」

 

俺は木刀を使って霊夢達を回復させた。その時に神奈子と諏訪子が手伝ってくれたため短い時間で終わった。

 

霊夢「有り難う優、助かったわ」

 

優「いや、助かったのは俺の方だよ有り難う、霊夢。それと…俺は霊夢に好きって言っちまったのか?」

 

霊夢「ええそうよ?」ギュッ

 

霊夢はそう言って抱きついてくる。それを神奈子と諏訪子がニヤニヤしながら見ていた。

 

神奈子「先着がいたなら早苗と付き合えないなぁ?」ニヤニヤ

 

諏訪子「最初から言ってくれればいいのにねぇ?」ニヤニヤ

 

早苗「神~奈~子~様~、諏~訪~子~様~!!」

 

神奈子・諏訪子「うげっ?!さ、早苗!!」

 

神奈子と諏訪子は声を揃えて言った。

 

早苗「だからあれほどお酒は昼から飲んではいけないと言ったんですよ!」

 

神奈子「ああ、すまない早苗。反省はしている、だが後悔はしていない!!」

 

神奈子さんは胸を張ってはっきりと言った。

違うんです、そういう事ではないんです。

 

早苗「1週間だけ飲酒禁止にしようと思いましたけど変えます!1ヶ月の飲酒禁止です!」

 

諏訪子「ええ?!それはちょっと長すぎるよ!せめて2週間にしてよ?!」

 

早苗「ダメです!そうするとまた懲りずにやると思うんで!それにもう考えは変えません!」

 

神奈子「今は反省はしている、後悔もしている」

 

優(本当に神なのかこの人達は…)

 

俺は苦笑いをしながら、その光景を見ていた。

 

優「さてとお酒の話はこれぐらいにしといて、あの妖怪が言っていた事を報告します。文さん一応これから言う事をメモっておいてください」

 

文「最初からそのつもりですよ!」シャッ

 

文はペンとメモ帳を構えて言った。

 

優「あの妖怪は燃え尽きる直前に、操っている奴の意識に変わったんだ。そして奴はこう言った。『とっておきを送る、頑張りたまえ諸君』と。今回、要約したがほぼ同じ事を言っていた。多分後ちょっとで襲撃に来るでしょう」

 

魔理沙「じゃあ普通に全員でぶっ飛ばせば大丈夫だぜ!」

 

優「それで済むなら最初からやっているよ。こんなに大量の妖怪が送られてきているから、とっておきという奴は普通に想像以上の強さを持っている

と想定しても可笑しくない」

 

神奈子「じゃあ一体どうするんだい?」

 

優「俺の頭の中ではこう考えている。『1,天狗を本部に全員集める』

『2,俺が能力で山全体を俺の空間内にして何者かが侵入したのかを一早く察知する』

『3,侵入を確認したら俺がその場所を伝え、全員に向かってもらう』

『4,全員で迎撃する』

     これで終わりだ」

 

霊夢「まぁ、それが妥当よね」

 

優「じゃあ文さん、幻想郷最速の名の元に急いで伝えてくれませんか?」

 

文「りょーかいです!この清く正しい射命丸文にお任せを」

 

文さんが飛び出したその時、空が暗くなった。

 

優「何だ?!ってオイオイオイオイ?!?!!」

 

魔理沙「な、何なんだぜアレは?!」

 

神奈子「まさかアレがとっておきってやつなのかい?!」

 

早苗「次元が違いすぎる…」

 

空が暗くなり、全員が空を見上げて口を開けていた。それもそうだ、ドーム程の巨大な妖怪が四足歩行で動いているのだから。

 

巨大妖怪「グオオオオオ!!!!」ビリビリ

 

また、その妖怪の鳴き声は衝撃へと変わり、山全体を揺らした。

 

優「くっ?!(何つー叫び声だよ?!体の中で音が反響してかなり痛ぇ?!)」

 

優は耳を塞いでいる間、チラッと妖怪の方を見た。

 

優「なっ、腹に顔があるのか?!」

 

なんと、妖怪の腹には顔があったのだ。そして妖怪が鳴き止むと山の揺れも収まった。

 

諏訪子「全く煩いね…耳がキーンとするよ」

 

早苗「うぅ…」

 

優「ん?!あいつ何をする気だ?!」

 

妖怪の方を見ると、赤く光出していた。

 

巨大妖怪「ゴオォ…」カァァァ

 

霊夢「?!まずい、結界!」ピシッ

 

霊夢が結界を貼った次の瞬間…

 

『ピュピュピュピュン!!』

 

妖怪の体から無数の3m程の弾幕が雨の様に降り注いで来たのだ。そしてその弾幕が地面に当たると…

 

『ドゴォォン!!』

 

あり得ない規模の爆発が起こった。

そして一瞬にして山の半分以上を火の海にしてしまったのだった。

 

霊夢「ハァッ、ハァッ!!」

 

霊夢がかなり苦しそうに息をしていた。

 

霊夢「(結界を維持するのに殆どの霊力を失った!一弾、一弾が強すぎる)」

 

優「霊夢、大丈夫か?!」

 

神奈子「何て威力だ…」

 

諏訪子「ギャー、神社が破壊されたー!!」

 

早苗「諏訪子様!神社だけでなく妖怪の山が!!」

 

一方、妖怪の方は静かになった。どうやら力を溜めているらしい。

 

優「くっ…!!何も出来ないのか?!」

 

俺はどうすれは妖怪を倒せるかを考えているが、妖怪はそれを待つわけが無いので再び赤く光始めた。

 

優「一体、どうすれば…」

 

俺が諦めかけてきたその時、体の中から声が聞こえた。

 

『ーシロ』

 

優「?!」

 

『オレトブンレツシロ、オレガスキヲツクロウ』

 

その声は狂気のだった。どうやら作戦があるらしい。

 

『オレガスキヲツクルカラ、オマエハヨウカイヲ『断空斬』デデキルダケコマカクキリワケテクレ』

 

優「(時間が無い…分かった。直ぐにやろう)能力発動、『分裂』」ズニュュン

 

優【狂気】「ヨシ!『俺カラ半径5kmハ俺の空間ダ』」ブゥゥン

 

優【狂気】が空間を決めた瞬間、妖怪からまた弾幕が放たれた。

 

霊夢「くっ…!!け、結界…ゴホッゴホッ!(れ、霊力が…)」

 

優【狂気】「ウオオ!!全弾操作!」

 

もうダメだと思った時、優【狂気】がなんと全ての弾幕を妖怪に返したのだった。勿論、妖怪に弾幕が当たった。

 

妖怪「グオガアアアア?!!?!」

 

そしてそこに優が追撃をする。

 

優「『連続空間移動』」パパパパッ

 

優と妖怪は遥か上空へと移動し、地上に優の空間が触れていないことを確認した。

 

優「よし、これだけ離れれば大丈夫だな。何発いけるかな?『断空斬』」ズババババ

 

俺は出来る限り妖怪を斬り離していく。俺の霊力が尽きる頃には、妖怪の破片が2m位の大きさになるまで細かくなっていた。

 

優(狂気…言う通りにやったぞ…)ヒュゥゥ

 

優【狂気】「ヨクヤッテクレタ!アトハオレガヤル!月符『紅い満月のナイトムーン』」ゴゴゴゴ

 

狂気はまるで紅い満月のような大きな弾幕を作り、妖怪の破片が落ちてくる上空に放った。

 

優【狂気】「マダダ!反則『不意打ちの弾幕攻撃』」

 

すると先程放った弾幕がどんどん分裂し、最強鬼畜弾幕へと変化した。そして上空で幻想郷の全てを照らすかのような爆発が起きて、どんどん妖怪の体を消滅させていった。

 

優【狂気】「クッ…ダメダ、ダンマクガタリナイ…」

 

神奈子「神祭『エクスバンデット・オンバシラ』!!」ズドドド

 

魔理沙「私もいくぜ!恋符『ダブルスパーク!!』」ゴオオオ

 

早苗「はああ!秘術『一子相伝の弾幕』」ピュンピュン

 

優【狂気】「!!オマエラ…」

 

後もうちょっとの所で弾幕が切れそうだったがすかさずそこに、魔理沙達が弾幕を放ってくれた。

そして爆発が消えた後には暖かい太陽の光が山を照らして、青空を見せていた。

 

 

 

 

 




この作品をご覧になってくれて有り難うございます。銀の鰹節です。
まず最初に皆さんにお知らせしたい事があります。
とうとう予備の作品がなくなってしまったので今回から毎日投稿することが出来なくなってしまいました。ご覧になってくれている人には申し訳ありませんが、1週間に1つは投稿できるように頑張りますのでお許しください。
後もう1つ。1月5日~1月17日は諸事情につき一切投稿や返信が出来なくなってしまうので何卒ご理解を宜しくお願い致します。
以上お知らせでした。

今回は最終決戦でしたね。どうですか、妖怪の山・守矢神社編は面白かったですか?私としては戦闘表現が苦手なので勉強をしていますが、何か物足りない気がします…
今回はここまでにしたいと思います。
次回もゆっくりしていってね!

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