頭と体で分裂して何とか助かった
↓
ムキムキなお爺さんがチンピラを懲らしめていた(今ココ!)
優「…」
女性「あ~暖かいですね~」
ありのままに今起きた事を話そう。起きたら緑の髪の霊夢と似たような脇を出した女性が俺の家にいた。
優「ちょっと、そこの緑さん」
緑髪「あ、寒かったんでお邪魔しています」
優「いやいや、だからって人が寝ている時に家に入るのはおかしいでしょう」
緑髪「?」
この人分かっていねぇ…常識というものを知らないのか?
緑髪「幻想郷では常識に囚われてはいけないのです!」
うおう?!この人心を読んでいるの?!
???≪早苗、気をつけな。その近くにとてつもなく強い霊がいるよ≫
緑髪「ええっ?!本当だ…」
何か今緑さんから威圧のある女性の声が聞こえた。ていうか霊って聞こえたよ?
優「あ、あの…」
緑髪「もしかしてこの人魂ですね!わかりました、私が退治します!」
そう言って緑さんは覇奈さんを指差した。
覇奈「?!」フヨフヨ
緑髪「はあぁぁぁ、ご覚悟!」
緑さんは覇奈さんにお祓い棒を振りかかった。俺は急いで能力を発動した。
優「ちょっ、【俺から半径2mは俺の空間だ】そして『空間移動』!」ブゥン
緑髪「消えた?!」
優「ちょっと貴女!何をやっているんですか?!確かに強い霊かもしれないけれど害はありませんよ!!」
緑髪「でも神奈子様が…」
女性≪いや早苗、それじゃない。早苗の後ろにいる霊だよ≫
緑髪「えっ?!ってなんですかこの悪霊は?!」
緑さんからまた威圧のある声が聞こえた。しかも聞いた通り、俺でもはっきりとわかるほどの霊力を感じた。
優「なんだよコレ…」
緑髪「逃げてください!これは悪霊の中でもかなり強い方です」
優「でしょうね。おそらく何らかの危険を感じて勝負に出たんでしょう。でも俺の家で暴れられるのは嫌なんで移動しましょう【俺から半径200mは俺の空間だ】、『空間移動』」パッ
『キュイン』
緑髪「え?場所が変わっ…寒いぃぃ!!」ブルブル
優「…まずいですね。悪霊がどんどん力を上げていますよ」
悪霊「クア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!!」
緑髪「ちょっと待ってください!何か実体化してきていますよ?!」
???≪むむっ!妖気が集まっていくねぇ…妖怪化かい?≫
するとまた緑さんから声がしたけど、今度は少女の高い声が聞こえた。
緑髪「ええ?!ああもう!!」ピュン
緑さんはいきなり、あの妖怪化している悪霊に向けて弾幕を放った。
悪霊「ガァ゛!!」
だが悪霊は吠えただけで弾幕を掻き消してしまった。
緑髪「ええ?!」
優「俺がやります、連続斬撃派!!」ズドドドドド
悪霊「ア゛ア゛?!?!!」ズバババ
斬撃は当たったが多少怯んだ程度だった。
優「ダメか…緑さん、この木刀を持ってください。さっき悪霊が出していた霊力をちょいと吸収しました」
俺は緑さんに木刀を持たせ、霊力を渡した。
緑髪「!!ありがとうございます、秘術『一子相伝の弾幕』」ピュピュピュン
悪霊「ヴアアア!!」
悪霊は緑さんのスペカを危険と感じたらしく避けようとしていた。
優「そうはさせないよ」キュイン
悪霊「ガア゛?!」ガシッ
俺は後ろから悪霊を抑え込み、(悪霊って掴めるんだ…)そのままスペカに当たった。
『ズドォォォン!!!』
緑髪「?!外来人さん!」
優「うぎゃ?!イテテ…悪霊は消えましたよ。俺が確認しましたから」
緑髪「でも弾幕に当たりに行くって、貴方もう常識を捨ててますよ?!」
優「幻想郷では常識に囚われてはいけないんですよ?」
緑髪「うぐっ…」
女性≪ハハハ!まさか早苗を黙らせるなんてな、面白い人間だよ≫
少女≪ホントだね。私も久しぶりに人間に興味を持ったよ≫
緑さんから二人の笑い声が聞こえた。通信機を持っているのかな?
優「そういえば緑さんはどんな用で俺の所に来たんですか?まさか本当に温まるだけでしたか?」
緑髪「ああ、すっかり忘れていました!あの、貴方は神様を信じますか?」
優「…」
俺は緑さんの質問に、昔の事を考えてみた。昔、あの出来事があったため神を信じる事はあまりできなさそうだった。
優「…難しいですかね。昔、ちょっとある出来事があったんで…でも、会えるのなら会ってはみたいですね」
緑髪「そうですか!じゃあ会いに行きましょう!私の家には神奈子様と諏訪子様が居るんで」
優「神奈子様?諏訪子様?」
早苗「ああ、まず自己紹介すらしていませんでした。私は守矢神社の巫女の『東風谷 早苗(コチヤ サナエ)』です」
優「俺は佐藤優です。神奈子様と諏訪子様って誰ですか?」
女性「そうだねぇ…お前と会って話をしたいから神社に来てくれないかい?」
優「今日は仕事が…」
『キュイン』
咲夜「お嬢様から『今日は楽しんで来い』と言っておりましたので今日は大丈夫です。では」キュイン
優「…ないので行かせてもらいます」
早苗「了解です!私に着いて来てください」バッ
俺と早苗は神社に行くため、寒空へと飛び立った。(覇奈さんは悪霊の霊力のせいで結構ダーメジを負っていたため自宅で待機です)
少年・少女移動中…
人里から大分飛んで、俺はある事に気づいた。
優「早苗さん、その飛んでいる方向は妖怪の山がある所ですけど…まさか?!」
早苗「はい、お察しの通り妖怪の山の頂上にあります」
優「マジですか…」
俺は妖怪の山といえば、地底から帰る時に襲ってきた…何だっけ?犬妖怪だっけ?ああ、白狼天狗だ。白狼天狗を思い出した。
早苗「大丈夫ですよ、神社と天狗は友好的ですから」
俺はそれを聞いて少し安心した。そしてそのまま飛び続ける事、約10分。妖怪の山が見えてきた。
この作品をご覧になってくれて有り難うございます。銀の鰹節です。
今回から『妖怪の山・守矢神社編』をやる事にしました。何話ぐらい続いてしまうのだろうか…考えただけでも怖い怖い。
幻想郷は冬真っ盛りという設定で今は行っていますのでご理解を。
今回はここまでにしたいと思います。活動報告の方もご覧になってくれて有り難うございます!
次回もゆっくりしていってね!