中学生が幻想入り?!   作:銀の鰹節

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前回のあらすじ
幻想郷へ帰る途中、プリズムリバー姉妹と出会う
 ↓
霊夢の所に遊びに行った
 ↓
霊夢は自分が優に『恋』をしていることに気付いた(今ココ!)


#43 吸血鬼と弾幕ごっこ!

優「さてと、今日は紅魔館へ働きに行きますが覇奈さんはどうしますか?」

 

覇奈「!」フヨフヨ

 

俺は朝、紅魔館に働きに行こうとして覇奈さんを誘っている。そしてどうやら一緒に行くらしい。

 

優「あ、覇奈さん、紅魔館にいる時は俺から離れないでくださいね」

 

俺は覇奈さんにそう伝えてから紅魔館へ出発した。

 

 

少年達移動中…

 

 

優「どーもお久しぶりです、美鈴さん」

 

美鈴「お久しぶりですねって何ですか?なんか白玉楼の庭師みたいになっていますよ?」

 

優「ああ、白玉楼で仲良くなって一緒に幻想郷に帰って来たんですよ」

 

美鈴「へぇ~」

 

優「それでは俺は取りあえずお嬢様の所に行って帰って来た事を報告してきますね」

 

俺はレミリア、咲夜と会ったが覇奈さんを見て美鈴と同じような反応をした。やっぱり珍しいんだな。そう思いながらフランの部屋へと向かった。

 

優「失礼します」コンコン

 

フラン「あ、優~、帰って来たんだね!待っていたよ!」

 

優「お待たせしてすいません、では今日は何をしますか?」

 

フラン「んっ~と…弾幕ごっこでいい??」

 

優「いいですよ、弾幕ごっこを出来るようにするために此処を離れていたんですからね」

 

フラン「わ~い!!じゃあ広場へ行こう?」

 

優「わかりました」

 

俺とフランは周りに被害があまり出ないように、まずパチュリーに結界を張ってくれとお願いすると快く引き受けてくれた。

そして広場の準備が整った時、パチュリーがルールを説明してくれた。

 

パチュリー「じゃあルールを説明するわね。スぺカは3枚まで、武器使用あり、勝敗のつけ方はどちらかが戦闘不能になるか弾幕に10回あてる事よ」

 

フラン・優「わかった~!(わかりました)」

 

パチュリー「じゃあ行くわよ…始め!」

 

パチュリーが始めの合図をすると、フランが弾幕を発射してきた。

 

フラン「どんどんいくよ~!!」ピュンピュン

 

優「はっ!」ズニュン

 

俺は木刀で弾幕を吸収したが、フランは妖力で攻撃していて、俺には妖力の耐性がないのでつまり体に毒を入れたのと同じことである。

 

優「ぐっ?!まずい!!」ズガンッ

 

俺はすぐさま不味いとわかり、妖力を斬撃にして飛ばした。

 

フラン「うわっ?!」ヒョイ

 

斬撃はフランに軽く避けられた。でも取りあえず妖力は放出できたから良かった。

 

優「俺の番だぞ!【ここから半径20mは俺の空間だ】そして空間移動斬り!」キュインズバッ

 

フラン「あわわ?!」ヒュッ

 

俺は相手の後ろへ空間移動して木刀で奇襲した。だがフランは直ぐに反応し、避けられてしまったが体制は崩れた。

 

優「!!ここだ、炎符『業火の槍(スピア・ザ・ファイヤー)』!」ボウッ

 

フラン「うわぁ?!やったな~!!禁忌『クランベリートラップ』!!」ピュンピュン

 

フランがスペルを唱えると色鮮やかな弾幕がいっぱい出てきた。

 

優「…綺麗だ…って言っている場合じゃない、速く逃げなきゃ!!」サッ

 

俺は弾幕に見とれてしまって、回避が間に合わず2発当たってしまう。そして1発がとても重い…!!

 

優「ぐっ…!!能力の連続使用は無理か…いや、1つだけできるのがあった!」

 

俺は地底でやった、能力の連続使用を駆使した連続攻撃を思い出した。だが、あれは霊力、魔力を著しく消費するので避けたいと思い、最後まで取っておくことにした。

 

優「はああ!!」ブンッ

 

俺は斬撃を放った。そして斬撃がフランに当たる直前に斬撃と俺の居る位置を入れ替えた。

 

フラン「えっ?!」

 

フランも流石に反応できなかったらしく俺に捕まって、飛んできた斬撃に当てられてしまう。

 

フラン「いててて…えへへ、油断しちゃったよ」

 

優「じゃあここから私は本気でいきますよ」ブゥゥン

 

俺は木刀に霊力を溜め、一撃一撃を重くした。

 

フラン「じゃあ私も本気でいくよ~!!」パシッ

 

フランも本気を出すらしく、何かめっちゃまがっている杖みたいなものを持った。

そしてその杖みたいな物から――

 

『ボウッ!!』

 

火が出た。あれ、これピンチじゃね?

 

フラン「いっくよ~!えいっ!」ブォォ

 

優「うおっ?!って熱っ?!それにめっちゃ重い…!!」ガキン

 

俺とフランは競り合いになった。だが俺は火の熱さに耐え切れず、フランの力に負けて吹っ飛ばされてしまった。

 

優「いってぇ?!俺だって黙っているままじゃないぞっと!!」ズドド

 

俺は三回連続で斬撃を放った。だがフランは火の杖でかき消してしまう。

 

優「くっ…!!仕方ない、一か八かもうやってみるか!」キュイン

 

フラン「うわっ?!私だって何度もくらわないよ!」ガキキキン

 

俺はフランの前に空間移動して奇襲したが、2度目だから見切られて受け止められてしまう。だが――

 

優「まだだ!」キュインズバババ

 

フラン「うああ?!」ズバババ

 

俺はフランの後ろへ直ぐに空間移動し、再び4回斬りつけた。フランは前を向いているから防ぐことも出来ず斬られてしまう。そしてフランは5回弾幕を受けたことになる。

 

優「はぁぁ!っ?!」キュイン

 

俺は再び空間移動してフランに斬りつけようとしたが、すぐ顔の横にフランの弾幕があった。どうやら予想してフランが弾幕を放ったようだ。勿論俺は避けることなど出来ないので…

 

『ボカァァン!!!』

 

モロにくらった。そしてそのまま俺は気絶してしまい、フランの勝ちとして終わった。

 

 

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・

 

優「…ん?あっしまった、気絶してしまった…」

 

俺は夕方、目が覚めた。

 

フラン「どう、体は大丈夫?」

 

俺は声がした方を向くと、凄い笑顔のフランが居た。

 

優「あ、はい、大丈夫です。それよりもフラン様、どうでしょう?私で楽しめましたか?」

 

フラン「うん!とても楽しかったよ!それにね、パチュリーがね『本当にあの頃はとても弱かったのにフランと戦えるようになるなんてね』って誉めていたよ!」

 

優「そうですか、良かったです」

 

俺は起き上がり、仕事を終える準備をして、紅魔館をゆったりと散歩する感じで出て行った。

 

 

 

 

~優とフランが闘っている間、覇奈は~

 

覇奈「!」フヨフヨ

 

小悪魔「すいません人魂さん、手伝ってもらっちゃって…」

 

小悪魔の手伝いをしていた。どうやら人魂でも物を持てるらしい。

 

 

 

 

 

 




この作品をご覧になってくれて有り難うございます。銀の鰹節です。
今回は優がとうとう、フランと弾幕ごっこをしましたね。まさかこんなに長くなってしまうとは考えもしなかった…
どうでしょう?今回は戦闘表現がうまく言ったかな?と結構思っているんですが…
今回はここで終わりたいと思います。
次回もゆっくりしていってね!

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