中学生が幻想入り?!   作:銀の鰹節

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前回のあらすじ
妖夢と手合せをした
 ↓
何とか勝利し、永遠亭へ治療に行った
 ↓
明日の宴会の準備をして眠った(今ココ!)



#40 宴会 ~前編~

優「スピー……ん?朝か…眠いな…うっ?!体のあちこちが痛ぇ…」

 

俺は朝、痛む体を起こして台所へと向かった。台所にはもう妖夢が居て、朝食と宴会の準備をしていた。

 

妖夢「あ、おはようございます。どうですか、体の調子は?」

 

優「所々痛みますね…」

 

妖夢「私もです…では今日は宴会なので楽しみにしていてくださいね」

 

優「はい、楽しみにしています。朝食の手伝いをしますね」

 

俺は調理に加わり、妖夢を手伝った。

 

 

 

 

~その頃、幻想郷中で~

 

文「号外、号外~!!今日の昼、白玉楼で宴会が行われますよ~参加したい人は料理か酒を持って行ってくださいね~」

 

何故か文が白玉楼で宴会をすることを知っていた。そして、その情報を幻想郷中にばらまいていた。

 

 

 

 

 

~白玉楼~

幽々子「さてと、料理も揃いましたし朝食を食べましょうか」

 

全員「「「いただきます」」」

 

今日の朝食はいつもより少なかった。なぜなら幽々子は宴会のために朝食は控えめにすると言ったらしい。宴会の時が恐ろしい…

 

優「そういえば幽々子さん、人魂って冥界を出てしまったらどうなるんですか?」

 

幽々子「ちょっと大きさが小さくなるくらいね。どうしたの?そんな事を聞いてくるなんて何かあったの?」

 

優「いえ、何か覇奈さんがついてきそうな予感がしたので…」

 

覇奈「!」フヨフヨ

 

幽々子「あら、本当について行こうと思っていたらしいわね」

 

優「まぁでも冥界を出ても問題ないみたいなのでついて行かせてもいいですか?」

 

幽々子「別に良いわよ?それよりも朝食を食べましょう?」

 

 

食事中…

 

 

全員「「「ご馳走様でした」」」

 

俺は食器を洗うのを手伝い、洗い終わったら庭へ遊びに行った。

 

優「そういえば冥界って温度がずっと一緒らしいから今でも桜が咲いているんだな」

 

俺は今まで考えた事が無かったが、今は幻想郷では『冬』。だが冥界はずっと17℃くらいを保っていて過ごしやすい気候なのだ。

 

優「まぁでも綺麗だからいいか…」

 

俺が桜に見とれていると門をたたく音がした。俺ははいはい、言いながら門に向かった。そして門を開けると意外な人物がいた。

 

文「あやや。優さん、どうも久しぶ」

 

『バタンッ』

 

俺はちょっと思わず門を閉めてしまった。そして一呼吸置き、もう一度開けた。

 

文「あややや、いきなり閉めるなんて酷いですねぇ」

 

優「今回は何の用ですか?」

 

文「宴会に参加しに来ました。後、この事を記事にさせてもらったので多分他にも来ますよ」

 

優「ちょっと文さん、どうやって宴会の事を知ったんですか?」

 

俺は文にどこで宴会をする事を聞いたかと言う事が知りたくて質問したが、直ぐに新たな客が来た。

 

レミリア「久しぶりね優。元気そうで何よりだわ」

 

フラン「マサルー♪」バフッ

 

優「ぐふっ?!ふ、フランちょっと苦しい…」

 

俺はいきなりフランに抱き着かれた。だが、丁度みずおちにhitしたため結構苦しかった。

 

パチュリー「ふふ、優は気に入られているわね」

 

咲夜「…(いいなぁ、私にも抱き着いて来てほしいなぁ…)」ジーッ

 

優「ふう、久しぶりです皆さんって美鈴さんと小悪魔さんはどうしたんですか?」

 

レミリア「2人は留守番よ」

 

ああ小悪魔、美鈴ドンマイ…

 

妖夢「優さん、何かあったんですか…ってなんですか、貴方達?!」

 

こんな時に妖夢が来た。俺は妖夢に宴会の事が幻想郷中に広がっていることを伝えると、妖夢の顔が青くなった。大丈夫かな…

この後、永遠亭組や八雲組、霊夢達が来て、一気に白玉楼が賑やかになった。そして時間が昼時になった時、宴会が始まった。

 

妖夢「あ、そうだ!優さん、この宴会は元々貴方の為に開いたものですから『乾杯』をしてみてはどうでしょう?」

 

レミリア「あら、優が乾杯をするって良い案ね。皆もそう思わない?」

 

 

優「ちょっと、待っ――

 

俺は待ってと言おうとしたが時はすでに遅し、ここの全員が優が乾杯をする事に賛成してしまったのだ。

 

文「もう思いっきりやっちゃってください、写真に収めるので」

 

優「えっ?!ああ、もう、どうにでもなれ!乾杯!!」

 

全員「乾杯!!」

 

優「うう…恥ずかしい…」

 

文「いやぁ~最高の乾杯でしたよ~」ニヤニヤ

 

畜生、文の笑顔がムカつく!!

とりあえず俺は霊夢達の元へと向かった。

 

魔理沙「おっ!優、こっちこっち!」

 

優「あ、魔理沙。久しぶりだな!ん?そちらの方は魔理沙の友達?」

 

魔理沙「ああ、私の友達の『アリス』だ」

 

アリス「初めまして優さん、貴方の事は魔理沙から聞いているわ。私は『アリス・マーガトロイド』よ。よろしくね」

 

優「はい、よろしくお願いします。アリスさん」

 

霊夢「優、この前はありがとうね、危うく死ぬところだったわ」

 

優「この前?ああ、創造者と戦った時かいや、霊夢が無事でよかったよ」

 

魔理沙「おいおい、優。霊夢なんて心配しなくても大丈夫だぜ?一ヶ月何も食わなくても生きていけるやつだからな」

 

霊夢「魔~理~沙~?ちょっとあっちで話をしない?」ニコッ

 

魔理沙「やべっ?!れ、霊夢、今は宴会なんだから楽しもうぜ?それに優もいるしな、な?」

 

霊夢「仕方ないわね…今回は見逃してあげるわ」

 

優「ははは、ん?霊夢、それって酒じゃないか?」

 

霊夢「?ええ酒よ。どうかしたの?」

 

優「いや、二十歳以下の場合、飲酒は駄目じゃ無かったけ?」

 

霊夢「ああ、この世界では15歳から飲酒は良い事になっているのよ。だから優も飲めるはずよ?」

 

優「でも俺はまだ14歳だから酒はこの世界でも飲めないぞ?」

 

霊夢「…え?14歳?」

 

魔理沙「おいおい、冗談言うなよ優。どうせ17歳ぐらいだろ?」

 

優「いや、14歳だ」

 

霊夢・魔理沙「マジかよ…」

 

魔理沙「身長が大体170cmぐらいあるからてっきりもう15歳を超えていると思っていたぜ…」

 

霊夢「よし、魔理沙。無理やり酒を飲ませるわよ!」

 

魔理沙「了解だぜ!!」

 

優「っ?!」ダッ

 

俺はすぐにまずいと判断しこの場から逃げ出そうと走り出した。だがいきなり何故が足が止まる。足の方を見ると小さなスキマが俺の足を飲み込んでいた。

 

霊夢「紫、ナイスよ!!」

 

アリス「ちょっと貴女達、後できっと面倒くさい事になるからやめときなさい」

 

アリスが助け舟を出してくれた。いいぞ、この調子で説得させてやれ!

 

魔理沙「大丈夫だって、ちょっとだけだからよ!」

 

アリス「はぁ、私は忠告したからね」

 

そこで止まらないでー!!もうちょっと攻めてくれよー!!俺は助け舟から見捨てられた。

そして魔理沙、霊夢がじりじりと近寄ってきた。すると今度は両手が小さなスキマに飲み込まれた。紫はニヤニヤしながらこっちを見ている。くっ…紫め、覚えていろよ

 

優「まっ、待て!未成年の飲酒は成長を妨げるとして禁止されていて、しかもまだ肝臓が成長途中のためアルコール分解があまり出来ない状態だからショックを起こしやすく危険だから飲むのは――」

 

霊夢「いいからさっさと飲め!」

 

優「ガボボボボボ…」ゴクゴク

 

俺は顔を魔理沙に押さえつけられ、霊夢に酒を口に大量に注ぎ込まれた。そしてだんだん体が浮くような感覚になってしまい、やがて俺の理性は失った。

 

 

 

 




この作品をご覧になっていただき有り難うございます。銀の鰹節です。
今回は宴会編でした。一話で終わらそうと思ったんですけど、入りきりませんでした…
ここで言いますけど、文が宴会の事を知っていた理由は、優たちが永遠亭に行ったときに偶々文も居て、優たちは文に気付けずそのまま宴会の話をしてそこを文に聞かれた、と言うのが知っていた理由です。
では今回はここで終わりにしたいと思います、次回は宴会後編です。
次回もゆっくりして行ってね!

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