中学生が幻想入り?!   作:銀の鰹節

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前回のあらすじ
霊力を込めて素振りをした
 ↓
反動に耐え切れず、優の腕が破裂する
 ↓
手術をすることに(今ココ!)



#36 創造者

妖夢「?!何なんですか、この霊力は…!!」

 

妖夢は冥界に入っていつも通りじゃない事を確信して、より白玉楼への足取りを速めた。そして妖夢はあの大きな桜の木から霊力が出ているのが分かり、そこへ向かうととんでもない者が待ち構えていた。

 

妖夢「っ?!ゆ、幽々子様?!」

 

そう、幽々子が…そこに恐ろしい霊力を溢れ出しながら立っていた。しかしどこかに違和感があった。この後、妖夢は違和感を感じた理由を分かる事になる。

 

幽々子?「…?…ああ庭師か」

 

そう、口調が違うのだ。

 

妖夢「!!貴様、幽々子様ではないな!何者だ!!」

 

幽々子?「ふっ、それを知ってどうする?」

 

妖夢「斬る」

 

幽々子?「ふふふ、おもしろいなぁ。私はそうだな…『創造者(ソウゾウシャ)』とでも言っておこう」

 

妖夢「そうですか、では斬ります!!」ダッ

 

白玉楼で戦闘が始まったころ、優は…

 

永琳「思ったより酷いわね…出血が激しいわ。ウドンゲ、輸血の準備をして!」

 

鈴仙「もう準備してます!」

 

永琳「じゃあ、もう輸血しといて!私は超即効性の再生薬を投与するから!」

 

優「(なんだ…?麻酔を打たれているからかよく分からないが意識が朦朧とする…)」

 

鈴仙「?!師匠、脈が弱まっていきます!!」

 

優は凄い勢いで体温が下がり始めた。そして顔色が白く、とても大丈夫とは言えない状態だった。

 

永琳「ちょっと待って…よし、薬を投与したからこれで落ち着くわ」

 

すると優の顔色はだんだん元に戻って行き、脈も安定した。

 

優「(ふぅ、何とかなったみたいだな…良かっ――?!)」

 

俺は体が元に戻るような感覚を感じ、安心していたら脳内にある光景がいきなり伝わってきた。

 

『ジジジ…』

 

優「(これは白玉楼?妖夢と幽々子が…)」

 

『ジジジ…』

 

優「(闘っている?!でも何でこれが頭に…)」

 

俺はそんな事を考えていると、1人の女性の声が聞こえた。

 

『ま…るさ…た…けて』

 

優「(?!)」

 

『優…ん、助けて…』

 

優「(助けて?!どういう事だ)」

 

そして次の瞬間、何故か誰が俺に伝えてきているのかが分かった。

 

優「(…覇奈か?何があったんだ?)」

 

『白玉楼が危ない…』

 

優「(俺はどうすれば――ブチンッ

 

覇奈の声が切れたと思ったら、俺の意識も暗闇へと落ちた。

 

~白玉楼~

 

幽々子「ねぇ紫、冥界ってこんなに冷たかったけ?」

 

紫「何を言っていんのよ。明らかに何かあったでしょ。貴女、私と遊ぶのは良いんだけどちゃんと冥界の管理をしなさいよ」

 

どうやら幽々子は紫の所に行って遊んでいたらしい。こうやって話し合っていると何かがぶっ飛んできた。

 

『ズガァァン!!』

 

幽々子・紫「何っ?!」

 

煙が晴れるとそこにはボロボロになった妖夢が居た。

 

妖夢「ぐっ…強い…!!って幽々子様?!」

 

幽々子「妖夢、一体何があったの?」

 

妖夢「はい、実は幽々子様の偽物が現れまして」

 

紫「(幽々子の偽物?…まさか?!いやそれはあり得ない!)」

 

紫がある推測をたてた時、創造者が妖夢を追いかけて来た。

 

創造者「おやおや、妖怪の賢者さんに亡霊姫ですか」

 

紫「なっ?!あり得ない…何故幽々子が今生きているの?!」

 

妖夢「どういう事ですか、紫様?」

 

紫「あれは幽々子の…生前の肉体よ」

 

幽々子「え?…私の、肉体…?」

 

紫「とりあえず、とてもまずいって事だけを分かってちょうだい(明らかに西行妖の封印が解放されたわね、封印するには霊夢が必要か…)」

 

創造者「まぁ、3人で取り掛かってもどうせ私には勝てないさ」

 

紫「幽々子、取り合えずアイツと闘っておいて。私は霊夢を連れてくるから。ついでに私の式も置いていくから使いなさい。じゃあね」フォン

 

藍「幽々子様、加勢いたします!」フォン

 

創造者「おやおや、妖怪の賢者様は逃げましたか…まぁ大丈夫でしょう。さぁ、第1回戦と行きましょうか!!」

 

幽々子「あ~もう!紫ったら後で説明しなさいよね、妖夢、藍行きますよ!」

 

藍・妖夢「はっ!」

 

~博麗神社~

 

紫「霊夢、居る?!」

 

霊夢「そんな大声出さなくても聞こえるわよ。で、どうしたの?慌てているけど何かあった?」

 

紫「西行妖の封印が解けたから封印しなおして欲しい」

 

霊夢「へぇ~西行妖の封印がね~…え?ちょっと紫、何をやっちゃってんの?」

 

紫「そんなの知らないわよ!!早く行くわよ」フォン

 

霊夢「え?ちょっと待っ―きゃああぁぁああ?!??!」ヒュウウ

 

~永遠亭の病室にて~

 

優「ハァ、ハァ、ハァ…さてと、行くか…」

 

暗闇から目覚めた、荒い息をたてた男が、今にも倒れそうだが白玉楼へと向かい始めた。

 

~白玉楼~

 

幽々子「もぉ~、あいつの能力は何なのよ!全く攻撃が当たらない上に一撃一撃がとても重いんだけど!!」

 

藍「幽々子様、おそらく奴の能力は操作系とみて間違いが無いでしょう。私達の一斉射撃を避けずに、何故か弾幕が奴に一発も当たらず終わりましたから」

 

妖夢「じゃあ一体どうすれば…」

 

霊夢「私よ、霊符『夢想封印』!!」キュイン

 

創造者「なっ?!ぐぁぁああぁぁあ?!」ズガァァン

 

妖夢「霊夢さん!!どうですか、やりましたか?」

 

霊夢「今のは私も本気でやったから効いているはずよ」

 

創造者「ええ、確かに効いてますよ。危なかった、あともう少しで死ぬところでしたよ…」ジュウウウ

 

霊夢「?!まさか自然治癒?!」

 

創造者「その通り、この圧倒的な治癒力で殆どの傷は治せます」

 

紫「残念だけど霊夢で終わりじゃないわよ、境符『四重結界』+魍魎『二重黒死蝶』」

 

創造者「ぐぅう?!(私を結界の中に閉じ込めて攻撃するか!!おもしろい…)」ズガァァン

 

紫「やったかしら…?」

 

創造者「ククククッ…アハハハッいいぞ、もっと遊ぼうじゃないか!!」

 

紫「こいつ、本当に何者なのよ…」

 

創造者「さぁ、第2回戦と行こうじゃないか!!」

 

こうして【霊夢、妖夢、藍、幽々子、紫VS創造者】の戦いが始まった。

 

 

 

 

 




この作品をご覧になっていただき有り難うございます。銀の鰹節です。
今回は戦闘編の準備みたいなものですね。次回はとうとう戦います。そういえば何か今回出てきた創造者のほかにも似たようなやつがいたようないなかったような…まぁいいか!
今回はここで終わりにしたいと思います。
次回もゆっくりして行ってね!

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