妖夢に白玉楼を案内してもらった
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紫を殴ってしまった
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恐ろしい量のご飯を作った(今ココ!)
優「せいっ!やあっ!とおっ!」ブンッ
妖夢「…やっぱりただ刀を振っているだけで、ずっと力んでいますね」
やぁ、皆さんおはようございます。え?今何をしているかって?見ての通り修行を始めて妖夢さんに俺が木刀を振る所を見てもらっている。そして今すぐにダメな所を見つけてくれた。
妖夢「優さん、ちょっとその木刀を貸してください」
優「あ、はい」
俺は妖夢さんに木刀を渡した。手本を見せてくれるらしい。
妖夢「まず最初に優さんがやったような切り方でいきますね。…ハアッ!!」ブンッ
妖夢が木刀を振ると凄い力を入れている事が分かるぐらい動きがカクカクしていた。俺ってこんなにカクカクしていたの?
妖夢「では次に力を抜いて振ってみますね…ハッ!」ヒュンッ
すると今度はとても軽やかで気持ちのいい空気を斬る音がした。
優「おぉ…!!」
妖夢「わかりましたか?まずは力を抜いて素振りをしてください」
優「わかりました!(まずは力を抜いて素振りっと…)」
妖夢「ではここまでにしましょう、朝食の準備をしなくてはいけませんからね。あ、今日は優さんはちょっとお風呂掃除をお願いします。掃除が終わり次第、調理の手伝いに入って下さい」
優「了解です」
そして俺はこの後、風呂掃除をして調理の手伝いをして、朝食を食べた。食べ終わったらすぐに庭へ行き、素振りの練習をした。
優「…ハアッ!」フォンッ
どうやら速さが足りないらしく、低い空気を斬る音がした。
優「やっぱりいきなりできるわけないか。よし頑張ろう…ハアッ!」フォンッ
俺はこの後、1250回ぐらい素振りした。そして空気を斬る音がなんとか『フォンッ』から『ヒュン』へと変わった。
優「ハァ、ハァ、ハァ…疲れたし一旦止めにするか」
俺は素振りをやめて屋敷の方に戻ろうとした時、ある物が目の前に留まった。それは――
人魂「?」フヨフヨ
フヨフヨと浮かんでいる白い魂の人魂だった。そうか、ここは冥界だもんな…
優「どううした?何かあったのか?」
人魂「!」フヨフヨ
人魂は俺が声をかけるとびっくりしたらしくピクッと動いた。そして俺の周りをグルグルと飛び始めた。どうやら俺を見ているらしい。人魂は2回ぐらい回って止まった。そして俺にすり寄ってきた。どうやら俺に懐いたみたいだ。
優「おっなんだ?かわいいなぁ~よしよし」ナデナデ
人魂「♪」フヨフヨ
俺が人魂を撫でていると幽々子さんがこちらに気付き、近づいて来た。
幽々子「あら優さん、どうやら人魂に懐かれたようね」
優「どうやらそうみたいですね」ナデナデ
幽々子「…ふーん、どうやら彼女 は生前のころかなりの腕前の剣士だったようね。そして素振りを頑張る貴方の姿が彼女の息子に似ていたから懐いちゃったようね」
優「剣士だったんだ…って彼女?!この人魂は女性だったんですか?!」
幽々子「ええ、彼女よ」
優「へぇ~…人魂に性別ってあったんですね」
幽々子「それはそうよ、人魂だって元々は人間よ」
優「あ、そっか。それで彼女の名前って分かりますか?」
幽々子「わかるわよ、『碓氷 覇奈(ウスイ ハナ)』って言うみたいね」
優「そうですか。それでは覇奈さん、これからよろしくお願いします」
↑自分にも妖夢みたいな人魂が欲しいと思っていた
覇奈「♪」フヨフヨ
俺と覇奈が触れ合っていると幽々子さんは何かを思い出したらしく、俺に忠告してきた。
幽々子「優さん、一つ忠告しておくわ。人魂を体に取り込めてはいけないわよ。昔ね、人魂を体に取り込み、人魂の生前の能力を受け取るという力のつけ方が流行ってしまったの。人魂を取り込んだら奇跡でも起きない限り無事ではいられないわ。人魂と取り込むと体内にもう一つの魂が入ることになるから、体が耐えれなくなり死に至るわ」
優「?!体内に人魂を取り込むだって?!…っ!!」
俺は人魂の事を考えると沸々と怒りが込み上げてきた。人魂を使って楽に力をつけようとするなんて許せない…!!
優「幽々子さん、俺はそんな事は絶対にしません!」
幽々子「そう、それは良かったわ。もう二度と、私の大切な人を無くしたくないから…」
優「…」
俺はこの時の幽々子さんの今にも消えそうなとても弱い、弱い声で言った言葉が忘れられずに一日が過ぎた。
この作品をご覧になっていただき有り難うございます。銀の鰹節です。
今までの作品を見直したんですが、どんどんナレーションが減ってきていることに気付いて、今回は数を増やしました。見直すってやっぱり大事ですね(;^_^A
今回は短いですがここで終わりにしたいと思います。
次回もゆっくりして行ってね!