中学生が幻想入り?!   作:銀の鰹節

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前回のあらすじ
凄い時間をかけて白玉楼へ向かった
 ↓
妖夢に斬られた(痛ぇよ、コンチキショウ… by優)
 ↓
幽々子に手紙を見せたら居候が決定!(今ココ!)



#33 地獄の始まり

妖夢「はぁ…とりあえず案内をするのでついて来てください」

 

優「わかりました」

 

俺は白玉楼に居候することが決定し、今は妖夢に白玉楼を案内してもらっている。

 

妖夢「―で~です。わかりましたか?修業は開いている時間に行いますので、いつでもできるようにしておいてください」

 

優「わかりました」

 

妖夢「あ、貴方の部屋はこの部屋です。そしてご飯の調理は必ず手伝ってください」

 

優「了解です、それでは」

 

俺は妖夢と別れ、部屋に入って荷物を整理した。そして整理が丁度終わったころに幽々子さんが入ってきた。

 

幽々子「失礼するわね、優さん」ガララッ

 

優「あ、どうしました幽々子さん?」

 

幽々子「いえ、ただ暇だったからお話をしに来たのよ」

 

優「そうだったんですか。でも面白い話なんてできませんよ?」

 

幽々子「またまたそう言っちゃって~…!優さん私ね良いお話があるのよ」

 

優「面白い話?それは一体なんですか?」

 

幽々子「そうねぇ、ここ最近ね、何かに着いてこられるっていう感覚に襲われるのよ」

 

優「へぇ~…え?」

 

幽々子「一体誰がついて来ているのだろうと思って振り向いて確認しても誰も居ないのよ」

 

優「い、いやぁ~多分気のせいですよ、うん」

 

幽々子「いえ、気のせいではないわ。酷い時なんか声まで聞こえるもの」

 

優「…」←怖くなって何も言えなくなった

 

幽々子「わたしはね考えたの…もしかしたら幽霊がいるんじゃないかってね」

 

優「っ?!」ブワワァ

 

幽々子「そしてね、今貴方の後ろに居るのよ…その幽霊がね!!」

 

優「ひぎゃあぁぁああぁぁぁああ?!?!!」

 

幽々子「あはははっ!いないわよ~やっぱり暇つぶしになるわ~」

 

優「な、何だ、嘘でしたか…」

 

俺は幽々子さんに驚かされ心臓がバックバックしていた。そしてこんな時に運が悪く、優の後ろに目がいっぱいある空間が開かれた。

 

紫「ハ~イ幽々子、遊びに来たわ―」

 

優「うわぁぁああぁぁあ?!?!!」ゴキッ

 

紫「えっ?ブフォッ?!??!」ベキッ

 

俺はビックリした反動で紫さんを思いっきり殴ってしまった。

 

幽々子「あらら、紫ったら災難ねぇ」

 

紫「…」チーン

 

そしてそんな時に妖夢が入ってきた。

 

妖夢「優さん、これから昼食の準備をするので手伝ってくださ…ってこれはどういう状況ですか?」

 

優「あっ、これはその…」

 

妖夢「まぁ紫様なら放っておいても大丈夫でしょう。さあ、昼食を作りに行きますよ」

 

優「あ、ああわかりました(紫さん、ごめんなさいっ!!)」

 

俺は紫さんに心の中で謝り、妖夢と一緒に台所へ行った。そして台所は普通ではありえない状態になっていた。

 

優「あの~妖夢さん、この材料の量はなんですか?」

 

妖夢「いや何って昼食の材料に決まっているじゃないですか」

 

そう、カウンターにこれでもかというくらいの野菜、肉、米があった。

 

妖夢「あ、あと優さん。今日の昼食の一品で外の世界の料理を作ってください。幽々子様が楽しみにしておられましたので。材料はこの中から好きなだけ選んでください。作る量はそうですね…大体20人前ぐらいでお願いします」

 

優「…わ、わかりました(一体誰がそんなに食べるんだ?)」

 

俺と妖夢は調理に取り掛かった。

 

 

少女・少年調理中…

 

 

優「よし、やっとできたっ!」

 

俺は大体1時間30分ぐらいかけて料理を作った。

 

妖夢「それは何と言う料理ですか?」

 

優「ああ、これは『炒飯(チャーハン)』という料理です。ご飯と色々な具材を混ぜて炒める料理です。今回は塩コショウをベースにして作りました」

 

妖夢「なるほど、確かに美味しそうですねこれは。ではもう私の方も終わったのでご飯を運びましょう」

 

優「はい、わかりました」

 

俺と妖夢は大量の料理を持って行くと、既に幽々子さんがヨダレを垂らしながら待っていた。

 

幽々子「やっとご飯ねぇ~待ちくたびれたわ」

 

紫「貴女、相変わらずね…」

 

優「あ、紫さんも食べるんですね」

 

紫「もちろんよ。何?人を殴っておいてご飯を食べさせない気?」

 

優「ぐっ…す、すいません…」

 

妖夢「おまたせしてすいません。では料理も揃いましたし食べましょうか」

 

幽々子「あら、妖夢。いつもとご飯が違うんじゃない?」

 

妖夢「はい、それが優さんの作った外の世界の料理の『』という物です」

 

幽々子「へぇ…これが外の世界の料理…じゃあいただきまーす♪」パクッ

 

幽々子は口へ炒飯を運ぶと目が光った。

 

幽々子「優さん…これすっごく美味しいわ!」

 

優「そうですか!それはよかったです!!」

 

幽々子「はい、おかわり」

 

優「はい、わかり…え?」

 

俺は幽々子さんのお椀を見ると、さっきあんなにあった筈の炒飯が綺麗さっぱり無くなっていた。

 

幽々子「だーかーらーはい、おかわり」

 

優「は、はいわかりました…」

 

この後幽々子はほとんど一人で20人前ぐらいの炒飯を食べきった。そしてそのほかの妖夢が作った料理も全て食べていた。

胃袋どうなってんの、この人?(゚〇゚;)

 

こうして夜食も大量のご飯を作る事となり、今日は料理をして終わった。

 

 

 

 

 




どうもこの作品をご覧になっていただき有り難うございます。銀の鰹節です。
今回は幽々子さんが見せてくれましたね。これって剣の修行じゃなくて料理の修行みたいになってる…
それでは今回はここまでにしたいと思います。
次回もゆっくりして行ってね!

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