目覚めたら勇義の家にいた
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地霊殿に遊びに行った
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さとりに心を読まれた
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優が自分の過去話を話し出した(今ココ!)
優「今から俺の過去について話す。俺は14年前に人間とは思えない夫婦の中に産まれた。
俺の父親、『佐藤 剣魔(サトウ ケンマ)』は霊力を最初からすごく持っていた上に【人類最強の男性】という伝説を持っていた。俺の母親、『佐藤 英里(サトウ エリ)』は相手を見ただけで力を測定できる能力と精神を操る能力を持っていたよ。
その間に産まれた俺は霊力が父さんよりは劣ったけど、霊力が多かった。でも、母さんは俺の中の狂気の存在の強さが尋常ではない事に気付いてすぐに父さんと一緒に協力して俺の狂気を封印したんだ。霊力と一緒にね。
俺はすくすくと育っていきこのままだったら幸せな生活を送れていたな。そう、このままだったらな…今から6年前、俺は小学校3年生のころだ。いきなり悪夢は襲ってきた―――」
~6年前~
男子「またね~、優君!」
優子供ver, 「うん、またね!」
僕はいつもどうりに小学校が終わって、家に帰るところだった。家まであと100mぐらいの所で怪しい男性に声をかけられた。
男性「ちょっと僕?道を聞いてもいいかな?」
優「?なあに、おじさん?」
僕が振り返ると、いきなり怪しい男性が僕の腹を手で貫いた。
優「え…あ…」
僕はいきなりお腹を貫かれてびっくりしたため何も言えなかった。
男性「ふふふ…君の狂気の封印を解いておいたよ。あと君はもう私の操り人形だ。腹の中にある物を入れさせてもらった。さぁ、人類最強の男を殺しに行こうじゃないか…」
英里「ねぇ、貴方…優が遅くない?」
剣魔「たしかにそうだな…いつもなら帰って来る時間なんだが…」
英里「…!?貴方、ここから30m先ぐらいに優の狂気の力が感じるわ!」
剣魔「おいおい、あと10年はもつはずだぞ?!一体何があったって言うんだ!」
剣魔と英里が話し合っていて、その元へ行こうとした時にあの怪しい男がいきなり現れた。
剣魔「?!お前は誰だ!!」
男性「私か?そうだな…今は『破壊者(ハカイシャ)』とでも言っておこう」
英里「…!?貴方、この男かなりの使い手よ!」
破壊者「ふふふ…残念ながら私と戦うのは後ですよ、それよりもまず息子さんを助けてあげてください。それでは…」フッ
剣魔「待てっ!…チッ逃がしたか…」
英里「それよりも優の方に行きましょう!」
剣魔「そうだな、優待ってろ!」
剣魔達が玄関を出ると禍々しいオーラを放った優がいた。
優「ア゛…ヴ…ニ゛ゲ、テ…トオ、サン、カアサ、ン…」
剣魔「昔より強力だな…まあもう一度封印すればいい話だ。すこし痛いけど我慢してくれよ、優!」
ここまでは剣魔も想定していた。だが、剣魔の致命傷を負う事は予想していなかった。何とか優を動けなくすることに成功し、封印しようとした瞬間、優のオーラが剣魔の体を貫いたのだった。
剣魔「がっ?!(くっ、こんな事も出来るのか?!はやく霊力で回復をしなければマズイ!!)『強力治癒』」ジュワアア
剣魔は胸に開いた傷を一瞬で塞いだ。
剣魔「くっ…縛道の六十一『六杖光牢りくじょうこうろう 』」
優「ウッ…」ガンッ
剣魔は霊力を使って優を拘束した瞬間に、優の懐へまわって狂気を封印した。
破壊者「ふふふ…素晴らしい働きですよ…」
剣魔「お前は――っ?!英里っ!!」
剣魔が振り向くと破壊者が血を流している英里を抱えて立っていた。
剣魔「貴様ぁぁ!!英里を離せやぁぁ!!」ダッ
破壊者「判断力が落ちましたね、『茨の舞いばら まい 』」
剣魔「ぐっ…うおおおお!!『拳撃砲』!!」
破壊者「なっ?!力ずくで解い…ぐあああぁぁあああ?!!?!」
剣魔は拳にありったけの霊力を溜めて破壊者の顔を思いっきり殴った。
破壊者「(くっ…さすがにこれをくらったら動けませんね…でもアイツはもう助からない、また復活したら優を使いましょうかね…でも今は逃げましょう)『ワープホール』」フォン
剣魔「ぐっ…(もうこれはどうにもできねぇな…畜生、優、英里すまねぇ…守れなかった…)これが限…界、か」ドサッ
優「父…さん?母…さん?ああ、あああ…あああああああああああああ、嘘だぁぁあぁぁぁ?!??!」ドサッ
俺はショックで気を失った。
~現在~
優「という事があった。そして俺が目覚めた時、町は荒地とかしていて辺りは血の海になっていた。そしてただそれだけじゃなくその出来事が何回も何回もループしたんだ」
ヤマメ「…どうして生きていけるの…どうして貴方は笑えるの…」
優「…俺がループを脱出できたのは俺の両親に夢の中で助けてもらったからだ。そしてその時にこう願いをされた。『人生は楽しく生きてくれ、そして困っている人を助けてあげる優しい息子になってくれ』ってな。だから俺はめげない、挫けない、そして困っている人は助ける!」
勇義「…優、私はお前の事がすごく気に入った!!これからも頑張って前を向いて生きてくれ!」
優「もちろんです!!さぁもうこんな話は止めて地底での一番のお土産とかを教えてくれませんか?」
お燐「お土産だったら【地底納豆】だよ!」
キスメ「~~~!」
ヤマメ「『お土産と言ったら【地底饅頭】だよ』ってキスメが言ってるよ」
勇義「いや、ここは【地底煎餅】一択だろ!」
何かどのお土産がいいかという言い争いが勃発した。やっぱり重い空気よりこんな感じの軽い空気がいいな。
10分後、何とか言い争いが治まってお土産を買いに行く優達であった。
~その頃、文は~
文「ふえ~ん、あんな悲しい話だなんて聞いていないよ~」
さとり「貴女は何をやっているんですか…」
優の過去話を聞いて号泣していた。
この作品を読んでくれてありがとうございます。銀の鰹節です。
優の過去を取りあえず公開しました。自分で書いていて胸がとても苦しくなりました…そう考えると私達はとても幸せなんだなぁと実感できる良い機会でした。
次回で長い長い、地底編が終わります。あと1話を我慢して下さい…
今回はこれで終わりにしたいと思います。
次回もゆっくりしていってね!