中学生が幻想入り?!   作:銀の鰹節

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前回のあらすじ
藍達と戦った
 ↓
優同士で仲間割れした
 ↓
藍と話をして、紅魔館組の看病をした(今ココ!)



#22 話し合い

優「ふぅー、朝か…」

 

優が紅魔館組を看病している内に朝となっていた。

 

優「一応、朝食を作っておくか」

 

優は朝食を作りに台所へ向かった。そしていい匂いがしてきたころにレミリアが目覚めた。

 

レミリア「ん…いい匂い…」

 

優「誰か起きましたか?」

 

レミリア「あっ、優!あの狐たちは?!」

 

優「藍さん達ですか?藍さん達ならお引き取りましたよ」

 

レミリア「そう…ごめんなさいね、私達で止められなくて。紅魔館も落ちたものねぇ…」

 

優「そんな謝らないでくださいよ、俺はほとんど何もできなかった…だからお嬢様達には感謝しきれないんです!!」

 

レミリア「ありがとう…そう言ってもらえると嬉しいわ」

 

優「ところでお嬢様、お腹は空いていませんか?」

 

レミリア「確かに空いているわね…」

 

優「先ほど作った物ですけど食べますか?」

 

俺が作ったのはヨーロッパ料理の『グヤーシュ』と言うものである。簡単に言えば、日本で言う豚汁に近い物だ。

 

レミリア「これは…『グヤーシュ』?」

 

優「はい、その通りです。やはり知っていましたか」

 

レミリア「そりゃそうよ。なんたって私の故郷の料理だもの。じゃあ頂こうかしら?」

 

優「どうぞ、召し上がってください。お口に合うと良いんですが…」

 

レミリア「いただきます、パクッ…味は良いわね。でも咲夜の料理よりは下ね」

 

優「咲夜さんの料理と比べられたら、もうどうしようもないですよ…」

 

レミリア「ふふっ、確かにそうね」

 

 

少女食事中…

 

 

レミリア「ご馳走様、美味しかったわ。それにしても優、貴方は料理が出来たのね」

 

優「外の世界では独りで暮らしていたので。では他の皆さんの様子を見てきますね」

 

レミリア「わかったわ。(今度から優に料理を作ってもらおうかしら…)」

 

優は部屋を回っていき、フラン、咲夜、美鈴、パチュリーの順で起きて行った。

 

パチュリー「優、体の方は変化ない?」

 

優「えっ?」

 

パチュリー「『えっ?』じゃないわよ。霊力、魔力を解放して体に異変はない?」

 

優「ん~…特に無いですね」

 

パチュリー「そう、ならいいわ」

 

優とパチュリーが話し合っていると

 

『フオォン』

 

床に変な空間が開いた。その空間は目玉がいっぱいあった。

 

優「んなっ?!」

 

俺は重力に逆らう事なく、真っ直ぐにその空間の中へと消えていった。

 

パチュリー「?!しまった、優が!」

 

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・

 

優「うわあぁぁぁああ?!」ヒュウゥゥゥ

 

優は空間の中で真っ逆さまに落ちていた。しばらく落ちていると、出口が見えてきた。

 

優「おいおいおいおい?!このままじゃ地面にぶつかって死んじまう!能力発動!!…てっあれ?」

 

優は能力を発動しようとしたが発動しなかった。

 

優「あ、霊力が足りないからか…って納得している場合か!」

 

自分で突っ込みを入れた瞬間、

 

『ゴキッ』

 

優は空間からでてどこかの畳の上に頭から落ちた。

 

優「っか…生き…てる…」プルプル

 

橙「あっ先生、大丈夫?」

 

優「…え?ちぇ、橙?こ、ここは何所だ…」

 

藍「ここは私達の家だ」

 

優「え?ら、藍さん…?」

 

紫?「初めまして、外来人さん」

 

優「え?貴女は…誰ですか?」

 

紫?「私は『八雲 紫(ヤクモ ユカリ)』。この幻想郷を作った張本人よ」

 

優「えっ?!(作った本人という事はいきなりのボス?!)」

 

紫「そんなに怯えなくてもいいわよ、ただ話をするだけだからね」

 

優「わ、わかりました…」

 

紫「ところで、貴方の名前は?」

 

優「あ、佐藤優です」

 

紫「そう、優ね。率直に聞くわ、優はこの幻想郷を壊す気ある?」

 

優「壊す気は全くありません!これからもです!」

 

紫「…そう♪じゃあ貴方を歓迎するわ、ようこそ幻想郷へ♪」

 

優「…へっ?」

 

俺は思わず変な声をあげてしまった。

 

優「いやいやいや、もうちょっと聞き込みませんか?!」

 

紫「大丈夫よ、あなた自身がないって言っているんだから。それに妖怪の賢者って呼ばれている私が言うんですもの」

 

優「…( ゚Д゚)」ポカーン

 

藍「すまない、こういうお方なんだ…」

 

俺は開いた口が塞がらなかった。

 

紫「あ、もう帰っていいわよ」

 

『フオォン』

 

優「…えっ?」ヒュウゥゥ

 

優の足元に再び空間が開き、優が真っ逆さまに落ちていった。

 

優「ああああ?!またさっきと同じパターンなのコレ?!」

 

またしばらく落ちていたら、出口が見えた。

 

優「ああ、もう…何も怖くない…潔く諦めよう!さぁ生きててくれよ!」

 

そして優が目をつぶった瞬間、空間から出て、紅魔館の門前に頭から落ちた。

 

優「…」ピクピク

 

そして優は気絶した。(五分後、咲夜に発見され紅魔館で治療をうけました。美鈴は寝ていて優が落ちてきたことは知りませんでした)

 

 

 

優「…ということでもう狙われなくなったから、もう大丈夫です」←気絶から目が覚めた

 

俺は紫さんと話したことをそのまま伝えた。

 

レミリア「なるほどね、という事は貴方は人里に戻るのかしら?」

 

優「はい、やっぱり人里が恋しい物で…」

 

レミリア「そう、また泊りに来たくなったら遠慮せずに来なさい。歓迎するわよ」

 

優「有り難うございます、じゃあ俺は人里に行こうと思います」

 

レミリア「頭は大丈夫なの?」

 

優「はい、大丈夫です。もう行く準備も目覚めた時に済ましたので」

 

レミリア「そうなの、じゃあね」

 

俺はレミリアに見送られて紅魔館を出た。

 

 

少年移動中…

 

 

優「久しぶりの人里だな…それにしてもあんまり寝ていないからもう限界…」

 

俺は家に帰ると、布団に飛び込みすぐに眠りについた。

 

 

 




この作品を読んでくれて有り難うございます。銀の鰹節です。
さて、今回の優はよく頭をぶつけるという感じでしたね。痛かっただろうなぁ…
やっとB…紫さんを出せた~。とりあえず紫さんをだせたからもういいか。
今回はここで終わりにしたいと思います。
次回もゆっくりしていってね!

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