悪が咲夜を取り込んでしまった?!
↓
人里に優と魔理沙が向かう(今ココ!)
優・??(男)・??(女)「俺の親ぁ?!|俺(私)達の子ぉ?!」
霊夢・魔理沙「え、えええぇぇぇぇぇええぇぇぇ?!!!」
優「…父さん、母さん久しぶり…」
剣魔「…こんな形で会ってしまうとはな。すまないな、お前には謝りきれない過去がある…」
英理「ごめんね…。本当なら孫を見てみたかったんだけど…先に死んじゃって…」
優「謝らなくてもいいさ。ほら、ここまで成長できたんだ。生かしてくれたお蔭だよ、ありがとう!」
剣魔「本当に…よく育ってくれたなぁ…!!」
英理「…で貴方にも特殊能力が備わっていたのね」
優「ああ。この『幻想郷』で俺は中学生から過ごしたさ」
剣魔「…ッ?!く、クソッ!!優、逃げろ!俺達には勝てない筈だ!!」ダッ
優「…俺は強くなった!護りたい者があるから、この幻想郷に来てから!!その護りたい者の中には、父さんと母さんも含まれているんだ!!(行け、アーレス!)」
アーレス「おい、俺はまだ回復しきってもいないぞ…!!『狂鉄拳』!!」ヒュッ
剣魔「!優…お前、狂気を…」ガッ
英理「!優、避けて!!」チャキンッ
英理は優に向けて指を伸ばす。そして指先から弾丸のような物を放った。
優「ハッ!」キュインッ
優は、逆刃刀を抜刀して防ぐ。すると、刃が濡れているのが分かった。
優「なるほど、水を超高圧にしているんだね…」
英理「!(なんて分析力!まるで私がもう1人目の前に居るみたいだわ…)」
剣魔「くっ…!!」ゴオッ
剣魔は再び拳に炎を包み、アーレスに殴りかかる。
アーレス「…親父、俺の方が断然早いぜ!!『狂斬』!」ブゥン
『ザンッ!!』
剣魔「俺の拳ごと…?!(つ、強い…狂気は優に力を貸しているみたいだな…)」ズバッ
優「母さん、行くよ―――」ヒュッ
英理「!(あれはマシンガン?!いや、構造が視た感じ違うわね…。それにあの銃口、熱伝導しやすい素材になっている…どういう事なの?)」
優は英理に向けて銃を構える。そして2発発砲する。
『ズガガンッ!!』
英理「足を撃ったの…?(速すぎて見えなかったけど…今のは超圧縮された水が弾だったの?)」グラッ
優「瞬神―――『螺旋丸』!!」ズガァッ
優は英理のバランスが不安定になった所に、右目の瞬間移動を利用して螺旋丸を瞬間的に叩き込む。
英理「ッ?!優、下がりなさい!!」スッ
優「?!(しまった、指を頭に向けられていた?!)」
だが、螺旋丸を叩き込まれると同時に、英理の指が優のこめかみへ伸びる。優は螺旋丸を手放し、急いで体を後ろに反らせる。
『チュインッ!』
指から放たれた高圧の水は、優の頬をかすめて奥の木々を薙ぎ倒していった。
優「くっ!!」ヒュッ
英理「…!!」ズバッ
優は回避すると同時に、逆刃刀を抜刀する。その時、英理の腕を切り落とす事が出来た。
優「母さんも強い…!!(一体俺の親は何だったんだ…?)」
アーレス「ぐ…すまねぇ…。もう限界だ…」ギュンッ
優「アーレス?!」ズズッ
優はアーレスがものすごい速さで体の中へ戻るのを見て驚く。そしてアーレスと戦っていた父さんの方を見る。
剣魔「くそっ…!!何故このような地獄を味わなければならないんだ…!!」ボオッ
そこには全身が熱を帯びて、赤く光っている父さんがいた。
優「マジかよ…」
~一方、天狗達~
天狗B・C「イテテテ…」
椛「くっ…(また後から現れた数体の死体の中のある人間がいきなり衝撃波を飛ばして皆をバラバラに吹っ飛ばしたか…)」
椛達天狗は人里からかなり遠い所に吹っ飛ばされていた。
椛(しかし天狗B・C…。お前らは2人で『生命を癒す程度の能力』を使えるんだっけな…自分達の体を治せる事が羨ましいよ…)
『ガサガサガサ…』
椛「っ?!構えろ、お前ら…!!」
天狗B・C「ハッ!」バッ
椛は草むらが揺れた方に全神経を集中させる。そして草むらから1人飛び出す。
天狗A「…」スタスタ...
椛・B・C『Aッ?!!』
何と、草むらから死んだはずのAが出て来たのであった。そしてB・Cは気付く。
天狗B「こいつ…妖力を最初から捨てている?!」
天狗C「そうか、これもアイツ等の仕業か…!!許せねぇ!!」
天狗A「お前ら…」ググッ
天狗Aが喋り出す。すると、天狗B・Cが天狗Aへ飛びかかる。
天狗B「すまん、A!セェヤッ!!」ヒュッ
天狗C「ハアッ!」ヴンッ
『ザクズバッ!!』
椛「何だ…?!血が、出ないだと?!…ッ、誰だ!!『
椛は後ろから近づいてくる気配に気づき、黒いオーラを具現化させた斬撃を放つ。
すると勢いよく何かが飛び出したのであった。
???「…若き白狼天狗か。その力、かなり強いと見た。それを制御するとは…時代も変わりつつあるな」
文「あやや…椛、ここに居ましたか。…ってえええぇぇぇっ?!」
文がその時にやってくる。そして飛びだして来た者の姿を見て文は目を丸くして叫ぶ。
椛「あ、文様?!この者を知っているのですか?!」
文「あ…あぁ、貴女が入隊した時は既に変わっていましたもんね…。この人は前任の大天狗様です」
椛「ぜ、前任?!」
大天狗(前)「久しいな…。文よ」
文「…失礼な事をお聞きしますけど、貴方はもう既に死んでいるのは間違いありませんね?」
大天狗(前)「ああ、間違いない。だが、何者かによって生き返され、操られているようだ」
椛「…(あの速さ…。文様に負けを取らない速さだ…!!)」
椛は体制を少し低くし、対応しやすくなるように構える。
天狗A「…お前らの次の行動は『椛を殴る』だ」
天狗B「?!(口を砕かれた状態でどうやって喋った?!)」
天狗C「ぐ…体が勝手に…?!」
文「あやっ?!あややや?!!な、なぜ私は椛に向かって手を挙げているのでしょう?!」バッ
椛「ッ?!(う、腕が…?!まさか自分を殴らせるつもり?!)」ググッ
大天狗(前)「もう1人の天狗の能力…なんと恐ろしい事やら…!!」
天狗Aが発した言葉により、大天狗(前)以外の者が椛に向かって殴りかかろうとしていた。
椛(い、一体どうすれば良いんだ…?!)
~そのまた一方、命蓮寺の住職達は~
ぬえ「う、うぅ…(木に体がいっぱいぶつかって痛い…)」
ナズーリン「ん、あったよご主人。吹っ飛ばされた時に遠くに飛ばされていなくて良かったね」
星「よ、良かった~~…。ナズーリン、有難うございます!」
水蜜「イテテ…(錨が軽く腹に刺さっちゃった…)」ズポッ
聖「あの衝撃を直接体で受け止めると、魔法で体を極限にまで強化させたとしても、弾けとぶでしょうね…」
響子「あう…」ドサッ
全員『?!響子(さん)?!』
いきなり上から血まみれの響子が落ちてきた。全員が響子の元へ駆け寄る。
??「ぐ…すまない!!自分の力では止めれなかった…!!」ストッ
そして、空から下りてきた男がそう言った。
水蜜「アンタも操られているの?」
??「ああ…。だが、俺は元々死んだ身だ」
星「これ以上被害を拡大させない為に、貴方と戦わせていただきます!」
ナズーリン「…?聖?!どうしたんだ?!落ち着け、呼吸を整えるんだ!!」
聖「ハッハッハッハ…?!(そ、そんな…あの子は…)」
??「聖…聖だと?!まさか聖姉さんがそこにいるのか?!」
星「…えっ?姉さん?!」
聖「す、すいません…取り乱しましたがもう落ち着きました。…久しぶりですね、命連」
命蓮「…ね、姉さん…。そ、そんな…姉さんと戦う事になってしまうのか…?!」
ぬえ「…ホンッッッットに汚い奴らね!!久しぶりに頭に来たわよ!!こんなの、直ぐに終わらせてやる!!」クワッ
ぬえが本気を出したらしく、辺りには妖気が漂う。
水蜜「今回はぬえと同感ね…!身内の死体を使うなんて…!!」ダッ
ぬえを先頭に、命蓮とぶつかるのであった。
~霧の湖~
悪「ぐ、うぅ…?!!(くっ、時止めをここまで利用したとしても押されているだと?!)そ、創造者!!アレをしろ!!」
創造者「…(もう、これを使うしかないように見える…。仕方ない)創造『新たなる能力』」パァァ
創造者があるスペカを発動すると、悪は光に包まれ、姿が目視できなくなった。
レミリア「?!(何…運命が変わりつつある?!)」
さとり「…!!何て事を?!あの光が消える前に悪を攻撃してください!!」
幽香「やろうとしてるわよ…!!(今からマスパを撃とうとしても間に合わないわね…直接攻撃は創造者に妨害されて無理ね。)」
創造者「…中断はさせん。創造『炎壁結界』」ブワァァ
創造者は連続でスペカを発動する。今度は悪と創造者を中に、結界が作られた。しかも結界の壁は熱を帯びており、赤く光っていた。
萃香「ッ…ダメだ、私の能力でも解けないし、入れないや…」
さとり「そんな…(このまま…じっと相手が強化されるまで見てないといけないの…?)」
フラン「キュッとして――ドカン!!」グッ
フランが結界の壁を壊そうと、能力を使った瞬間―――
『ベッキャアッ!!!』
フラン「が、はっ…?!!(な、なんで私の体が…?!)」ブシュッ
フランの体が爆発し、血が飛び散った。
レミリア「フランッ?!(能力をもはねのけるというの、この結界は?!)」
誰もが諦めたその時、人里の方から悲鳴と共に何かがものすごい速さで迫ってくるのが分かった。
天子「あああぁぁ?!!誰か止めてぇぇーー?!!」ビュオォォォ
萃香「あれは天人じゃないか。…剣を持ってメッチャ回転しているから止めたくても止めれないね、ありゃ」
幽香「…(あのまま飛べば結界と衝突するけど…天人なら大丈夫よね)」
そして天子が結界へぶっ飛んで行くのを全員はジッと見届けていた。
すると、誰もが予想しない事が起こる。
天子「ん?ちょ、壁ぇ?!止まれないし、あーもう、もういいや!」ヒュンッ
『バキンッ!!』
天子「あっづぁぁぁぁ?!!!」ヒュゥゥ
全員『?!刀が…刺さった?!』
そう、天子が思いっきり結界とぶつかった時に緋想の剣が刺さったのだった。
そして、その剣に向かって全員が動き出す。決して天子の方ではないのだ。
萃香「ふんっ!!」グッ
『メキメキメキ…!!』
勇義「私も手伝おう、他の奴は阻止の準備でもしとけ!!ハアッ!」グッ
『バリリリリリンッ!!!』
萃香と勇義の力が、結界を縦に裂き、道が現れる。そこにいち早く構えていた幽香がマスパを放つ。
幽香「朽ちるがいいわ…!!元祖『マスタースパーク』!!」ゴゴゴゴゴ
創造者「なっ―――ぐああっ?!」
悪「フハハハ!!もう遅い!!(私の光はマスパに当たる前に消え、私には新たな能力が宿るのだ!!)」パァァ...
悪がそう思った瞬間、上から声が聞こえる。
??「生憎だが間に合うさ。私は『距離を操る程度の能力』なんでね…(能力発動!!)」
『パッ!』
悪「?!うごあっ?!!(ば、馬鹿な?!!今、発射速度が上がったのか?!)」
レミリア「後ろには私が居るわよ…!!神槍『スピア・ザ・グングニル』!!」ヒュッ
『ザクッ!!』
悪「ごはあっ?!!」
悪に連続で攻撃がヒットする。挟み撃ちでかなりのダメージが入る。
レミリア「咲夜を返してもらうわよ!!」
悪「ぐっ?!(一旦逃げなくては)『悪の世―――――」
??「止まりなさい」
悪「…?!(う、動けねぇ…!!)」
??「まさか…もう始まってしまっているとは。しかし、私が判決を下し速やかに終戦にさせましょう」
悪(そ、創造者…!!)
悪が創造者の方を見てみると、拘束されていた。
??「おぉっと…。少しだけでも動いてみな!魂を刈り取るからな!」チャキン
創造者「くっ…(コイツは確か…小野塚小町!!そしてあの女は四季映姫・ヤマザナドゥ!!)」
萃香「…味方だとやっぱり頼もしい限りだね。閻魔様に死神様は」
映姫「すいません、まさか既に始まっているとは思わなくて遅れてしまいました…」
小町「映姫様、大丈夫ですよ。ぜんぜん間に合っているっぽいですから!」
映姫「元はと言えば貴女が寝ているからでしょう!!」
小町「ひゃん!?」
映姫「これが終わったら話をしましょう。…さて、ではこれから裁判をしましょう、悪とやら」
悪「…!!」
これから裁判が始まり、なぜ悪は幻想郷を攻めるのか、一体何者なのか、これから追及していくのであった。
この作品をご覧になってくれて有難うございます。銀の鰹節です。
今回は優だけに限らず聖など、会えない筈の人に会っていましたね。優は意外と平気そうでしたが、聖はどうなんでしょう。やはり弟を失った時に感じた死の恐怖というのが蘇ってしまうのでしょうか。
それでは今回はここで終わりにしたいと思います。
次回もゆっくりしていってね!