中学生が幻想入り?!   作:銀の鰹節

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前回のあらすじ
空間の裂け目から大量のRTが…?!
 ↓
霊夢や紫達も戦場へ…(今ココ!)



#131 未来モニター設定時刻

~霧の湖~

 

優「よし…!(分身は何とか霊夢を連れていけたか!)」

 

魔理沙「な、何だ?!私達も人里へ行った方が良いのか?!」

 

勇義「いいや、ここに居て良いだろう。人里が襲撃されてからここの雰囲気も少し変わったからな…」

 

幽香「本当ね…。花達まで少し警戒して、私に呼びかけてくるわ。『誰かが見ている』って」

 

お燐「ん?見てアレ?!人里の方へ光の弾が落ちていっていないかい?!」バッ

 

お燐が指さした方向には人里へと落下している、光の弾が見えた。それも3発程。

 

優「一応分身に伝えておくか(おい、上から光の弾が3発ほど降ってくるぞ)」

 

 

 

~人里~

 

優「光の弾…?うおっ?!(何だ…?!禍々しい程の高エネルギー!!これをくらったら一溜りもねぇ!!)結界三層!!」ピキキーン

 

俺は自分たちの上空に三層の結界を張った。そしてその結界と光の弾が接触した瞬間、辺りは光に包まれた。

 

 

『カッ!!』

 

 

 

 

~霧の湖~

 

さとり「何て威力…!!」

 

優「気を付けろ、爆風が来るぞ!!(いや、待てよ…あの爆発力…どう見ても核並だ!核…?ッ、まさか放射能による攻撃がメインなのか?!)くっ、結界!!」ピキーン

 

俺は皆の前に立って巨大な結界を作る。すると次の瞬間、結界が大きく歪み爆風を受ける。

 

 

『ギギギ…!!』

 

 

魔理沙「お、おおう…すげー風だな…」

 

優「そして空間浄化!!(分身、そっちの方は大丈夫か?!放射能とか爆発とか?!)」ジュゥゥ

 

 

 

~人里~

 

優(大丈夫だよ、本体…。文さんが強い上昇気流を作って、放射能の影響も受けなかった。それに爆発は結界で防いだ)

 

文「あやや…気流を発生させたらRT達もまとめて吹っ飛ばしてしまいました…」

 

優(…ついでに敵も一瞬で全滅。塵と化したよ)

 

 

 

~???~

 

悪「…創造者、湖へ行く。破壊者は残りの死体共は人里に放っておけ。そうだな…5分間隔で100体ずつ投下だ」

 

破壊者「畏まりました」

 

創造者「…わかりました、では行きましょう」

 

 

 

~月~

 

依姫「さてと…(残り2日、物資でも先に送っておくか)」

 

玉兎G「よ、依姫様~~!!?大変です、とんでもない事になっちゃいましたよ?!」

 

依姫「どうしたそんなに慌てて…敵の本拠地でもわかったのか?」

 

玉兎G「あ、あの未来モニターの設定時刻が…2日程ずれていました!!」

 

依姫「え゙っ?!…ち、地上は今どういう状況?!」

 

玉兎G「戦闘中です!衛星カメラで確認致しました!!」

 

依姫「何て事…?!玉兎G、貴女は玉兎特殊部隊を集結させなさい!!お姉様、お姉様ーー!!今すぐに地上へ旅立つ手配をーー!!」

 

玉兎G「畏まりました!」シュバッ

 

 

 

 

~霧の湖~

 

 

『グゴゴゴゴゴ!!!!』

 

 

全員『?!』

 

湖の上空にも、人里上空の空間の裂け目と似たような物が出来る。大きさは人が出入りするような大きさだった。

 

魔理沙「なんて霊圧だぜ…!!」ピリピリ

 

勇義「どれ、アイツ(創造者)は居るだろうなぁ…!!」グッ

 

幽香「あらあら、この霊力…いきなりのラスボスかしら?」

 

優「…(来る…!!だが、破壊者は居ない様だな…!)」

 

その場に居る者全員が身震いする。今まで感じた事のない量の霊圧。そして体を縛り付けるかのような緊張で体が鈍くなっていた。

 

 

『ズッ…』

 

 

そしてその空間の裂け目から2つの人影が出てきた。

 

悪「フン…(予測されていたのか?まぁいい)諸君、久しぶりだな…!!」

 

創造者「…(この面子…どういう組み合わせだ?)」

 

勇義「いやぁ…どちらも久しぶりっとでも言っておこうかな!!」ゴオッ

 

創造者「?!」ビリッ

 

勇義から体を突き刺されるような殺意が湧き出る。創造者は怯んだが、悪は怯みもせず、むしろ笑っていた。

 

悪「そう気を荒立たせるな…せっかくの戦いだ、正々堂々とやろうじゃないか!」

 

さとり「…そう言って『不意打ちをしかけよう』って思っているでしょう」

 

幽香「…やーねぇ。口では嘘を言えるけど、心を覗かれちゃあどうしようもないわねぇ」

 

悪「フッ…どうやらお互い様だったようだなァ!!!」ヒュッ

 

優「オラァ!!」ヒュッ

 

 

『ガンッ!!!』

 

 

優はいつの間にか、悪の背後に居た。そして優の拳と悪の足がぶつかり、相殺する。

 

魔理沙「優?!アイツ、何時の間に…」

 

優「まだだ…(狂気の力も混ぜた…)火槍『獄炎』!!」ヒュッ

 

悪「遅いッ!!」ガシッ

 

悪は優が投げた黒い炎の槍を、掴んで受け止める。そしてそのまま優へ投げ返そうとする。

 

悪「お返し―――?!」

 

優「宣戦布告だ!!」ズガガガガ

 

悪「ぐううっ?!!(小賢しい真似を…!!)」

 

だが、悪が投げ返す前に、優が香霖堂で交換した銃で乱射し、悪はダメージを負う。

 

勇義「お前は私が相手だ…!!」キュイン

 

創造者「!?結界創造!!」バンッ

 

勇義「フンッ!!」バッ

 

勇義は結界などお構いなしに砕き、そのまま創造者へ殴り込む。

 

創造者「お前も無限の闇へと消えてみるか?創造『無限の闇』」ズッ

 

勇義「い゙っ?!(ヤバッ、止まれな―――)」

 

勇義の体の殆どが闇への入り口へ入っていた。だが、その入り口が閉じられる寸前に勇義は引っこ抜かれる。

 

勇義「うおっ?!」グンッ

 

萃香「全く、相手を舐めすぎだよ、勇義!」

 

勇義「すまない萃香、助かったよ…!」

 

創造者「!」バッ

 

 

『ズゴゴゴゴゴ!!!!』

 

 

いきなり創造者に向けて、マスパと思われるビームが発射される。だが創造者はこれを、新たな空間の入り口を開き、ビームに直撃する事はなかった。

 

幽香「厄介ね、その空間能力」

 

創造者「…」ギロ

 

 

 

 

優「黒符『月牙天衝』!!」ダァンッ

 

悪「弱い!!」ゴオッ

 

悪は優へ突進し月牙天衝に突進する。だが、勢いは止まりを知らない。

悪が優に触れる直前、先程のビームが悪を襲い、優から遠ざかる。

 

魔理沙「全く、1人で突っ走んなよな優!」シュゥゥ

 

優「すまん、魔理沙…」

 

お燐「行くよ、お空!(アイツに憑りつけ、怨霊さん!)」バッ

 

お空「わかった!爆符『メガフレア』!!」ズ ガ ン ッ

 

悪「怨霊に、核エネルギーか。俺の前ではただの霊力補給にしかならん!!」ブワァ

 

お空・お燐「えっ?!」

 

悪から突如放出された霊力は、怨霊とお空の超特大弾を包み込んだのだった。そして何もなかったかのように悪の霊力は体へと戻っていった。

 

悪「なかなか強力じゃないか…倍にして返してやる!ハアッ!!」ド ガ ンッ

 

優「(威力が大きすぎる!!)右目、異空間移動!!」ギンッ

 

 

『ズズズ…』

 

 

悪「その右目…俺にとっては喉から手が出る程欲しい素材だ…!!どれ、私が頂いてやろうじゃないか!!」ゴオッ

 

お空・お燐・魔理沙「ぐあっ?!(うっ?!)(ぐえっ?!)」ドガガッ

 

魔理沙達は一瞬にして、悪の手によって殴り・蹴り飛ばされる。

 

優「皆?!」

 

悪「今俺から目線をずらしたな!!」ヒュッ

 

優「ぐあっ?!(しまっ―――)」

 

悪「このまま目を奪わせてもらう!!」バッ

 

俺は隙を見せてしまい、見事に捕まる。そしてそのまま悪は俺の右目へ一直線に手を伸ばす。

 

咲夜「時よ止まれ『咲夜の世界』!」ピタァッ

 

だが、咲夜がギリギリのタイミングで時を止める。それにより、悪の動きも止まる。

 

咲夜「?!(優ったら干渉機能とかいうやつを起動させてないの?!)くっ!!」ヒュッヒュッ

 

咲夜は、優の目へ伸びている悪の手に向け、2本のナイフを投げる。悪の前でナイフが止まる。

だが、次の瞬間に信じられない事が起きるのだった。

 

咲夜「(そろそろね…)そして時は動き―――」

 

悪「無駄だ!!」ヒュッ

 

 

『ガキキンッ!!』

 

 

咲夜「何っ?!」ググッ

 

悪は…まだ止まっている筈の時の中で、動き出す寸前に動いたのだった。その結果、2本のナイフは弾かれる。

そして時は動き出す。

 

悪「もらうぞ、お前の右目!!」バッ

 

優(なんだ、悪の体勢が変わっていた?!でも、この一瞬なら間に合う―――)ギンッ

 

 

『ブチンッ!!』

 

 

悪「ぐあっ?!肩が…?!」

 

優「ぶっ飛べぇ!!」ドゴッ

 

悪「ぐおおっ?!!」ヒューンッ

 

優はギリギリで、右目の異空間移動を使って悪の肩部分を抉りとる。悪の腕は落ち、優の右目を抜き取られることはなかった。そして、優はそのまま悪を蹴り飛ばす。

 

咲夜「優!!」

 

優「あ、咲夜さん…」

 

そんな所に咲夜が優の元へ駆け寄る。

 

咲夜「あなた、右目の干渉何とかを起動しておきなさいよ!!」

 

優「わ、忘れてたっ?!(干渉機能起動―――)」ヴンッ

 

咲夜「ハァ…。あと、アイツが時止めの最中に動き出したわ」

 

優「何ですって?!」

 

悪「ぐ、うぅ…!!(クソッ、優の攻撃だけはかなり重い!避けた方がいいな…)」

 

さとり「…どうやら、優さんの攻撃は効果抜群みたいですね」

 

優「俺の攻撃が…?」

 

悪「チッ…!!(やはり最初に消すべき存在は『さとり』!貴様からだ!!)フハハハ…随分と言ってくれるじゃないかさとりィィ…!!!」ビキビキッ

 

さとり「っ?!」

 

こいし「お姉ちゃんには手を出させない!!」フッ

 

優・さとり「こいし(さん)?!」

 

悪「頭上に気を付けた方が良い…!」

 

優「ん?!なっ?!!」

 

俺が後ろを振り返ると、この世界には存在しない筈の物があった。

 

悪「くらえ、旅客機だ!!」

 

 

『キィィィン…!!!』

 

 

優「ぐっ…(一体どうする?!…あの影、まさか中に人が乗っているのか?!)くそおお、咲夜さん!時間を!!」

 

咲夜「分かったわ…(霊力の消費量が激しいけど…出来る限り長い時間を止める!!)『咲夜の世界』!」ピタァッ

 

優「地上からここまでの高さは40mくらい…よし、アーレス!!」

 

アーレス「ああっ!!」バッ

 

優「全力で押せ!!『食義』――うおおお!!!」ググッ

 

アーレス「『猿武』――ふんっぬうわぁああ!!」ググッ

 

 

『グググ…』

 

 

優達はゆっくりとだが、旅客機の高度を下げてゆく。だが、途中である事にアーレスが気付く。

 

アーレス「…ん?おい、空間移動でやりゃいいんじゃないか?」

 

優「あ、そうか。【俺から半径70mは俺の空間だ】空間移動!」グンッ

 

 

『パッ!』

 

優「よし、これぐらいでいいだろう…」

 

咲夜「優!!避けて!!」

 

優「えっ?」

 

咲夜が俺に向けて叫ぶ。後ろを振り向いてみると、悪がいた。

 

悪「ここだぁぁぁ、ハアッ!!」ヒュッ

 

優「(避けれない!!)くっ?!」バッ

 

俺は目を閉じ、腕で衝撃を防ごうとする。だが、数秒経っても衝撃は襲ってこなかった。

 

優「…?ッ!!コイツ、止まってる!?さっきまで動けていたのに、止まってる?!(と、とりあえずは逃げる。それが1番だ!!)」バッ

 

悪「…」

 

咲夜「そして時は動き出す――」グンッ

 

悪「チィ…限界か…」

 

優(アイツ…時が止まっている間全てが動けるわけじゃないのか?まだ、いける…!!)

 

 

 

 

 

 

~???~

 

破壊者「フッフッフ…!特にお前らは戦闘特化部隊だ…!!私達の駒として十分に働いてくれ。投下!!」バッ

 

破壊者はそう言って、数体の死体を落とす。そして落ちている途中に死体の意識が覚醒する。

 

??(男)「ん…ここは…」

 

??(女)「あら、あなた…?」

 

??(男)「…成程、生き返されたか。そして体も自分の意志で動かん」

 

??(女)「何故かしら…頭がボーッとするわ…」ヒュゥゥ

 

??(男)「(俺達以外にも生き返されたと見ていい奴がいるな…)どうやら俺達は生き返されたようだ、英理…」ヒュゥゥ

 

 

 

 

 




この作品をご覧になってくれて有難うございます。銀の鰹節です。
今回はとうとう、悪達が(破壊者を除く)出てきましたね。そしていつになく燃えている優君。ちょっと慌て過ぎじゃないかな…?

そして、フランの狂気の名前が決まりました。
その名前は………『クレシエ』です!『クレシエ』という名に決めました!
スペイン語で『成長』という意味の『クレシミエント』を略して【クレシエ】。
その名前の応募者は、
「これから色々経験して、どんどん心の面でも力の面でも成長してほしい」
…という思いを込めて応募したらしいです。
私はこれを見つけた瞬間に、ピキーン!と運命的な物を感じたので『クレシエ』させて頂きました。
名前を応募して頂いた皆様、今回協力して頂き誠に有難うございました!

それでは今回はここまでにしたいと思います。
次回もゆっくりしていってね!

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