レミリアからこの先の運命を聞く。
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白玉楼で優と悪が激突する(今ココ!)
悪「アハハハ!!!行くぞぉ!!!」ダンッ
優「ハァァ…!!日符『ソードフレア』!」ボオオッ
悪「ぬるい、ぬるい!!」ヒュッ
『ベキッ!!』
優「がっ…?!」ヒュンッ
優は物凄い勢いで吹っ飛んで行く。
悪「―――で、幻術だったから、まだピンピンしてるよなぁ?!」クルッ
優「なっ?!」キュイン
悪は吹っ飛ばした優が幻術だった事を見破り、もう1度優へ攻撃しようとする。だが、優は何とか反応出来て回避する事が出来た。
優「あ、危なかった…」
悪「くらってみれや…!!」ピュンッ
優「ぼ、木刀!!」ズニュゥゥン
悪「今の弾幕の速度を見切って吸収したか…すげぇな、音速の5倍の速さだったんだぞ!!」
優「そんな事を言われてもなんて返せばいいかわかんねぇよ!!!」ヒュッ
悪「(…逆刃刀に波紋を流して切りつけて来たか…!!)でもな…当たらなければ意味が無いんだよ!!」ヒュッ
悪がカウンターで、優に拳が当たる瞬間、優が目の前から消える。
『キュイン!』
悪「なっ―――」
優「うおおお、『波紋・地衝斬』!!」ザンッ
悪「ぐううっ?!」
優は悪の後ろへ、能力の空間移動を使って移動し、地面から切り上げる。悪の足が地面から離れた瞬間、追撃を叩き込む。
優「日符『ソードフレア』!!(そして切り上がった所に…)日符『ロイヤルフレア』!!」ズガガガンッ
優は連続でスペカを発動し、確実に当てていく。ソードフレアでまたさらに切り上げ、上からロイヤルフレアで包み込む。
優「どうだ、やったか?!」
モクモクと上がる黒い煙の元をジッと、目を懲らしめて見つめる。すると、起き上がるかのような影の動きが確認できた。
悪「…お前の力はそんなものか?」
優「どうやら怯みはしたけど、ダメージにはなっていないって事か…」
悪「ふふ…どうやらもう既に俺は、お前が手を伸ばしても届かない所にいるようだ」
優「…それはどうだろうか」
悪「んん?さっきのお前の連撃をくらってわかった事だ…。例えお前の狂気の力を上乗せしたとしても俺の力には到底及ばん」
優「そうだな。俺の力じゃ勝てないな。だから頼むよ、霊夢…!!」
悪「何だと―――?!」
悪が後ろを振り向こうとした瞬間、色鮮やかな弾幕が悪に襲い掛かる。
霊夢「霊符『夢想封印』!!」パラララッ
悪「ぐおおおっ?!!」ドドドンッ
悪は弾幕をモロにくらい、爆炎の中に呑み込まれる。そして煙の中から勢いよく飛び出す。
『バフンッ!!』
悪「くっ、危なかっ――――」
妖夢「私だって居るんです!よくも騙しましたね!!剣伎『桜花閃々』!」ギュンッ
妖夢が突進した後に、桜の花びらの弾幕が現れて弾け飛び、悪を襲う。
『バババババンッ!!』
悪「ぐ、うぅ…?!」
悪はこれを何とか受け止める。だが、これでは終わらなかった。
優「うおおお、『上手・狂人翔斬衝』!!」ザンッ
今、優が発動した技は、瞬間的に狂気の力を80%まで発揮させて切り上げる、という技。切り上げられた者は空高く飛翔する。
悪「ぐあああっ?!!」ザザンッ
霊夢「そこっ!!」ヒュッ
『ベキッ!!』
切り上げられた悪に、霊夢が踵落としを決めて、地面にたたき落とされる。
悪「ガッ…?!!」バンッ
妖夢「はぁぁ!!」ズバッ
悪「ぐわぁぁ?!!」ザシュッ
地面にバウンドした際、妖夢が斬りつけ、強制的に立たされる。そこに優が能力を発動させ、霊夢と自分を悪のすぐ前まで空間移動させる。そして――――
妖夢・霊夢・優「人鬼『未来永劫斬』 神霊『夢想封印・瞬』 火槍『獄炎』!!」
三人全員がそれぞれで強力なスペカを発動する。悪は避けれる筈もなく、全てに被弾する。
『ズガァァァン!!!』
悪「お゙、がはっ…!!」ヒューン
妖夢「…すごい…」
優「妖夢さん、ナイスです。霊夢も凄いスペカだったな!」
霊夢「そ、そう…?それにしても、何の打ち合わせも無しにここまで連携できるってすごいんじゃない?」
優「確かにそうだな。以前、魔女達と連携連携スペカを作ったんだが、打ち合わせしていたからな…本当に凄いよ」
勝利を確信していた俺達は驚愕する。今、目の前で起きている事に。
悪「ぐ、うぅ…痛いもんだなぁ。今のは堪えたぞ…!!」ググゥ
妖夢「なっ、私達のスペカを真面に受けても…?!」
霊夢「…体の硬度は天人以上、か…厄介ね」
優「だとしても、奴は先程のように素早くは動けない筈だ!一気に叩き込む!!」
悪「動くな」ギンッ
『ビキッ!!』
悪がそう言い放って睨むと、辺りは完全に静止する。まるで時が止まったかのように。
妖夢(う、動けない…!!)
優(この感じ…破壊者や創造者の物とは比べ物にならない…!!数ミリも動く事が出来ないなんて…!!)
悪「確かに優、お前が言ったように俺はもう素早く動く事など出来ない。だからここで御暇させて頂こう。やらなくてはならない事を思い出したのでな…!じゃあな」キュイン
悪が目の前から一瞬で、気配ごと消える。拘束からも解放され、俺達はゆっくりと座り込む。
霊夢「アイツ…全然余裕だったわね…」
妖夢「私…優さんが来ていなかったら今頃…」
優「俺の力は今まで回復の方にまわしていたから、今回はかなり危なかった…。正直言ってもう、立ち上がれねぇ…」ググッ
こいし「みんなー、大丈夫ーー?!」ヒューン
妹紅「なんかすごい事になってるなー…大丈夫か?」
妹紅とこいしが駆けつける。こいしに話を聞くと、どうやらたまたま妹紅と会い、事情を話したら同行すると言ってくれたとの事。
霊夢「そうなの…でも、もう逃げちゃったわよ?」
妹紅「遅かったか…まぁいいや、優、お前は大丈夫じゃなさそうだけど運ぼうか?」
優「すいません…そうしてくれると助かります…」
妹紅「さて…じゃあ優は取りあえず永遠亭に運ぶぞ。って何霊夢睨んでんだよ?」
霊夢「…別に」
妹紅は疑問を抱きながらも飛翔し、優を永遠亭へ連れて行った。
霊夢「…さて、私達は神社へ戻るわ。一気に色々起こったからまだ把握しきれていない状態なのよね…」
こいし「私は地底の様子を見てこよ!」
妖夢「ああ…弾幕が敷地内にまで…これは修復に時間がかかりそうです…」
霊夢達もそれぞれで行動し始め、対策に移ろうとしていた。
~永遠亭~
永琳「…」ゴゴゴゴ
鈴仙「…」ゴゴゴゴ
優「あ、あの…」
妹紅(な、なんて重い空気なんだ?!喋ろうと思っても喋れねぇ?!)
永遠亭へ行くと、永琳と鈴仙が仁王立ちして待っていた。なんか2人がとてつもなく怖い、空気が震えている。
鈴仙「師匠、もういっそ永遠亭に監禁させた方がいいんじゃないですか?」
永琳「あら、それは名案ね。まず能力で逃げないよう、強調させなきゃ…!!」ニヤッ
優「…勘弁してください、お願いします」
鈴仙・永琳「…」ザッザッザッザ
優「いや、そんな黒い笑顔でこっち来ないでください。とても怖いです。…妹紅さん、助けて…!」
永琳「…妹紅?」クルッ
妹紅「うひっ?!あ、あ~そう言えば筍掘りをしなくちゃな~っと、さらば!」ダッ
優「も、妹紅さん?!あ、あの、永琳さん、鈴仙さん、俺は霊力を極限にまで消費しすぎただけで、その、怪我とかは…!!」
鈴仙・永琳「…」ザッザッザッザ
優「ヒィッ?!いやっあのっ、確かに毎度毎度怪我して迷惑を掛けていますけど、今回は、今回だけは怪我という怪我をしていないですし、見逃しては…くれませんか?」
鈴仙「…」ガシッ
鈴仙は動けない俺を押さえる。
優「えっ?あの、鈴仙さん、俺は動けないのですけど、何故押さえるのです?そして永琳さん、その怪しげな薬をしまってください、お願いします、何でもしますから!」
永琳「…」ズイズイ
優「ヒ…?!こ、来ないで?!来ないでください?!う、あ、アァ…?!俺の傍に近寄るなぁぁぁぁぁ?!!!!」
優は必死に要求し続けるも、2人は一切耳を傾けず、優に襲い掛かった。そして、今季最大の叫び声が永遠亭のみならず、妖怪の山を越え、博麗神社を超え、人里を超え、真反対の方向にある紅魔館にまで届いたらしい…。
『ひぎゃあああああああーーーーー?!!!!』
~外の世界~(時刻は朝)
男性「さて、ニュース見て仕事でも行くか!」ピッ
スーツを着た男性はテレビに電源をつけ、ニュースの番組に切り替える。
TV『おはようございます。それでは今日のトップニュースからお伝えします。日本時間の今日未明、世界各国で火薬や武器、灯油などが同時に消失しました』
男性「…なんか凄い事が起きてるな…まぁ平和になるから良いのか?」
TV『最も被害が大きかった地域に中継があります、現場の阿修羅さーん?』
阿修羅〔はーい、こちらが最も被害が大きかったと聞いてやって来たのですけど、想像をはるかに超える被害でした!私の目の前に、平地がありますよね?現地の人によれば、ここ一体は火薬の工場地帯だったらしく、その工場が一夜にして消失したらしいです。〕
TV『ありがとうございました、以上中継でした。その近くにいた目撃者の話よると、「あれは科学で証明できるような出来事じゃない!」「いきなり目がいっぱいある空間が開いて、工場がその中に落ちていったんだ!」「あややや、私もこの地で何十年と記者をしていますが、こんな事は初めてです…」などの声が上がりました』
男性「世の中は不思議だなぁ…」
『ジャジャジャジャーン!』
TV『?!えー、ただいま速報が入りました、ザザ…してザザ……ば…ザザーーー!!』
男性「な、何だ?!急に画面が…故障したのか?まぁいいや、もう時間だし会社行こうっと…」ガチャ
TV『ザ―――ザザ、ザ…すいません、一時電波障害が起き、視聴できなくなっておりました。先程の速報の内容ですが、日本各地に設置されていた原子力発電所が、消失しました。これは日本のみにとどまらず、世界各国で起きています。新しい情報が入り次第、再びお伝えします――――プチンッ!』
悪「フハ、フハハ…フハハハハハハ!!!!ハーッハッハッハッハッハッハ!!愉快愉快…!!」ブゥン
大声で笑っていた者は、目玉がたくさんある空間へと消えていった。
この作品をご覧になってくれて有難うございます。銀の鰹節です。
今回、優達が何とか悪を追い払えましたね。霊夢達は助かったけど、優が助からなかったみたいです…。
(珍しく、次回予告的な何か)…次回、ピンクの仙人が…現れないかもしれないし、現れるわけがないかもしれない…。
それでは今回はここまでにしたいと思います。
次回もゆっくりしていってね!