お爺さんに勝利し、力を手に入れた!
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過去を見た(今ココ!)
優「…っ?!カハッ…ハァ、ハァ…」
優は過去を視ていた時、無意識に息を止めていたので視終わったら、急いで肺に酸素を送る。
優「スゥゥ…うっ?!オ゙エエッ?!」
優は過去を視た時、このような惨状になるまでを視たので、再び嘔吐する。
優「くそっ…(これは…早くしないと本当にヤバい!!けど、犯人は分かった。そいつを探すだけだ…)」
優は吐き気を堪え、過去で視た者を探し始める。
~10分後~
魔理沙や霊夢達も優が先程来ていた家に訪れる。
魔理沙「うっ…これは酷いぜ…」
霊夢「…これは齧られたと言うよりも、喰い荒らされたという現状ね…」
早苗「皆さん見てください!ここで誰かが吐いたような跡があります!」
神子「犯人の物じゃないか?この滴っている血の状態と、この嘔吐物の状態を視る限り比較的に同じ時間にできたと見れる」
早苗「成程!じゃあこの嘔吐物をDNAで…」
霊夢「あのね早苗…ここは幻想郷だから。でぃーえぬえーって言うのは多分現代にしかないわよ」
早苗「あっそっか…幻想郷はこういう感じで不便ですね…」
魔理沙「あっ見ろ!血の足跡が続いているぜ!」
魔理沙は人里の中心へ向かっている足跡を見つける。
霊夢「…この歩幅からしてかなり身長が高いわね…」
早苗「じゃあその足跡に着いて行ってみましょうよ!」
霊夢「まぁ、何もしないよりは良いかしらね…(命蓮寺の結界が前よりも分厚くなっている…聖が張ったのね。はぁ…また面倒な事に…)」
霊夢達は続く足跡を辿って行った。
~一方、優は~
優( よし、犯人は確認できた…けど今突撃しては危険すぎる!!犠牲者が増えてしまう可能性が高
いけど、ここは確実に犯人を捕まえる…!!その為にも、妖怪の山に行って協力してもらわな
くては…!!)
優は人里の中心へ行き犯人を確認した後、妖怪の山へと全速力で飛んでいた。
~霊夢達~
???「博麗の巫女ーー!!!」
突如、霊夢達を呼び止める声が辺りに響く。
霊夢「…里の防衛隊ね。一体どうしたの?」
隊長「あ、あ、あの家で人が…」
霊夢「ああ、たった今私達もそれを発見して、犯人の足跡を辿っているのよ」
隊長「そ、そうでしたか…」
隊員「隊長、情報が入ってきました!」
隊長「…内容は?」
隊員「ここら辺に住んで居る住民によると、外来人の『佐藤優』の目撃証言がありました!!」
4人『!?』
隊員「そしてさらに!この足跡の続いている方向へと向かっていったらしいです!!」
神子「…これはもう優が犯人と捉えてもいいのでは?」
霊夢「…優は犯人じゃない。もう…疑ったりはしない!!あんた、新聞で前に優がどんな目にあったのか見ていないの?!」
神子「新聞?ああ、天狗が持ってきた新聞は読む前に布都が燃やしてしまったよ。それによく考えてください。殺気を感じた時に優の分身が消えた。つまり闘っていたのは時間稼ぎという推測が私にはあるのですよ。
…それにしても隊長さん、貴方と出会った時から恐ろしい程欲が感じられないのですけど…欲はないのですか?」
隊長「…欲は、無い。私は犯人に家族を殺された。今は犯人を倒すという事しか頭にない。…足を止めさせてしまってすまなかった。我々は引き続きここ周辺で私たちは調査を行う」
霊夢「そう、こちらもそうさせてもらうわ」
霊夢達は再び足跡を辿り始める。だが、足跡は途中で途絶えてしまっていた…。
~その頃、優は~
天狗1「おい、ここは人間が立ち入っていいような所ではない!!」
天狗2「そうだ、すぐさま立ち去れ!!」
優「俺は鴉天狗の『姫海道 はたて』さんに会いに来た。入る事が出来ないのであれば呼んでもらいたい」
優ははたてを目的に妖怪の山へとやって来ていた。
天狗1「ダーメーだ!!立ち去れと言ったら立ち去れぇ!!」
文「あやややー!!ネタが、ネタがやってきましたよー!さぁネタ神様、私にネタを~~!!」
天狗2「あ、文ちゃ…射命丸様?!」
俺が力ずくで山に入ろうとした時、文が後ろから飛んできて、俺にすり寄る。
優「ちょ、文さん?!俺にすり寄らないでくださいよ…ていうかネタ神様って何ですか?!」
文「白狼天狗1・2ご苦労様です、この調子で頑張ってください」
天狗1・2「は、はぁ…」
文「さぁ、あちらに行ってちょっとお話をしましょう!!」グイッ
優「文さん、腕が痛いですって!わかりました、わかりましたから腕を捻って引っ張らないで!!」ズザザザ
文は優の腕を捻って掴み、そのまま茂みの奥へと消えていった。
天狗1「…何だったんだ?」
天狗2「ハァハァ…文ちゃん可愛いなぁ…!!」
天狗1「…(誰か助けてくれ)」
文「ここまで来れば大丈夫でしょう。さて優さん、今回は人里の件をどうにかしようと、まずはたてを探しましたね?」
優「…その通りです。文さん、はたてさんの所へ連れて行ってくれませんか?」
文「…大丈夫ですよ。もう既に連れてきていますから」スッ
文が指をさすその先には、はたてが木に寄しかかってケータイを弄っていた。
文「はたて、連れてきましたよ」
はたて「ん…久しぶりね、優。元気にしていた?」
優「はたてさん、お久しぶりです」
文「実は貴方が実行する前に、私達はもう動いていたんですよ。どうやら考えも一致しているようですね」
優「じゃあまさか…?!」
はたて「ええもちろん。ほら、写真は出来ているわ。随分とグロイ物ねぇ…」
優(凄い…この人達、行動力が圧倒的に俺より速い!!これは頼りになる…)
『だ~れだ?』
優「うおっ?!」
いきなり、目の前が暗くなったと思えば、聞き覚えのある声が聞こえる。そして手からは鉄臭い匂いがあった。
優「…にとりさん、ですよね?」
にとり「ピンポーン!さすが盟友、当ててくれるねぇ!実は2人に頼まれて、人里で起きている事件を解決させるのを手伝う事になったよ!」
文「あと、1人。人間の皆さんを説得する、人材が足りなかったんですよ。守矢神社は先に人里の方に着かれてしまったけど、白玉楼にいる貴方なら…!!って思いましてね」
優「皆さん…。わかりました、絶対にこの4人で何とかしましょう!!」
にとり「あ、はい。奴の指紋認証、一応優に渡しておくよ」ピラッ
優「有難うございます!…じゃあ、今夜に勝負と行きましょうか!!」
はたて「そうね、その時間帯ならこっちの準備も終わっている筈ね!」
文「ふぅ…久しぶりに仕事モードになりますか!」
優(さて、もうそろそろかな…?)
俺達は一斉に行動へ移った。
~霊夢達は~
霊夢「くっ…一体何が目的だっていうの…!!」
魔理沙「優が…やったのかコレ?」
神子「それしかないだろうな。何たって、本人のメッセージ付きだからな…」
早苗「…うぅ、優さん酷いです…」
霊夢達は、足跡の途切れる所まで行ったのだが、罠が仕掛けられており、その罠にかかってしまって今は破壊する事も脱出する事も出来ない部屋の中に閉じ込められていた。そして壁には『閉じ込めてすいません。これが終わったら言う事何でも聞きますので許してください』と書かれていた。
魔理沙「いやぁ~しかし、まさか魔法陣のトラップがあるとは思わなかったぜ!それにしても、出口のない部屋を作るなんてよ…」
神子「しかも見ろ、『3時のおやつです』と書かれて大福が置かれておるぞ…しかも人数分」
早苗「まぁまぁ、出れる方法はありますよ。優さんは軽く閉じ込めようとするぐらいで罠を作ったと思いますから。…うん、おいしいですね!」ムハムハ
霊夢「…お茶も置いてあるなんてしっかりと考えているじゃない…モグッ」
魔理沙「何だ、これ?外の世界の本か?」
魔理沙はそう言って、本棚から『○NE PIE○E』と書かれた本を取って物色し始めた。
神子「わ、私は絶対に貴女達みたいに寛ぎませんからね!!」
~20分後~
神子「うん、この大福はお茶と合うな…」モグモグ
早苗「本当にそうなんですよね。ズズー…あーおいしー♪」
霊夢「へぇ~こんな本が外の世界にはあったのね…」ペラッ
魔理沙「成程、物を盗む時は体を使うか…。外の世界に行ったら『ナミ』って奴に会ってみたいぜ!」ペラッ
霊夢達は優が魔法で作った仮想空間で大層満喫し、夜になるまでずっと楽しんでいた。
『グヂャ、グチュ…ゴキッ!!』
辺りに不快な音が響き、赤い液体が滴る。
???「まだ…まだだ。もっと、もっともっと力をつけねば…」ガブッ
『グチュ…メキッ、グチャ!!』
~妖怪の山~
優「多少遅れたけど…行きましょうか!!」
にとり「うん!」
文「はいっ!」
はたて「ええっ!」
俺達が人里へと向かいだす。そして、優達の快進撃が始まる―――――。
この作品をご覧になってくれて有難うございます。銀の鰹節です。
今回は色々と大きく動きましたね(霊夢達を除いて)。ここでまさかの優と文達が手を組む!!次回は急展開になりそうです…。
(あ、お気に入り登録者数が100人を超えていました!読んでくださって有難うございます!)
それでは後書きが短いですが、今回はここまでにしたいと思います。
次回もゆっくりしていってね!