三途の川にいた死神、小町と出会う。
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D・RTが襲い掛かり、妖夢がピンチ?!(今ココ!)
(今回、グロイ表現が存在します!お気をつけてご覧ください!!)
小町「妖夢後ろだ!!」
妖夢「あ、ああ…」
D「まず1人目ダ…!!」ヒュッ
D・RTの拳が振り下ろされる。
『ベッキャァ!!』
妖夢「え…」ビチャチャ
妖夢の服に赤い鮮血が滴り、赤く染まっていく。だが、その血は妖夢の物ではなかった。
小町「う…が、妖夢…大丈夫か…?」ドシャァ
妖夢を庇った小町の血であった。小町は鎌で何とか衝撃を受け止めようとするも、鎌は簡単に破壊され、鋼鉄以上の硬さを誇るD・RTの拳が小町の腕を抉り、砕き、支える為の足が衝撃を受け止めた為、足の骨は折れ、皮膚から飛び出していた。
D「ん?何だ、お前がヤラレタノカ。だが、無意味!!この私の攻撃を受け止めたからにはもう立ち上がれまい!!」
妖夢「小町さん!!」ガシッ
妖夢は倒れそうになった小町を支える。
小町「こりゃ…強烈だね。体全体の骨が逝っちまってるや…」
D「次はお前だ…!!」
妖夢「くっ…優さん!まだですか?!もう持ちそうにありません!!」
――あと、あとちょっとだ…!!あともう一層だけなんだ…!!
妖夢「どうやら…まだの様ですね…!!くっ!!(これが…最後の足掻きです!!)人鬼『未来永劫斬』」ズバンッ
D「グオッ?!」ガキンッ
妖夢は一閃、思いっきりD・RTを切り上げる。そして空中で落ちかかった所で、連続の斬撃を加える。
『ズバババンッ!!!』
D「グウッ?!」ガキキキンッ
妖夢「妖怪が鍛えたこの楼観剣に斬れぬものなど、あんまり無い!ハァァ!!」ヒュッ
『ズバンッ!!』
D「グアアアッ?!!」ザシュッ
妖夢は最後に、思いっきり縦にぶった切る。すると、D・RTの硬い体に切れ傷が入る。
D「こっこの私に傷をぉぉ?!!」
妖夢「ぐっ!!(腕が…!!)」ヒュー
妖夢は痛い腕で無理矢理、斬った為酷い激痛が妖夢を襲う。そして飛行する事に集中できずに落ちていく。
妖夢(力が…入らない…ダメだ、地面に落ちる――)ポスッ
妖夢は強い衝撃を覚悟したが、途中で変な感覚になる。地面についていない状態で、まるで誰かに支えられているような感じだった。
妖夢「え…?」
優「すいません、大変…遅くなりました!!」
妖夢「ぐ…優さん…」
優「妖夢さん、無理に動かない方が良いです。腕以外にも損傷が見られますので」
妖夢「後は、お願いします…」
優「…はい!絶対に倒して見せます…!!」
優は妖夢と小町を出来る限り、D・RTから遠ざける。
優「よし、このぐらいでいいだろう」スッ
小町「優…」
小町は俺に顔を向けて言った。
小町「絶対に勝ってくれよ…!じゃないと、お前の魂刈っちゃうぞ?」
優「絶対に倒します…!!ですので、見ててください」バッ
優はスッと立ち上がり、D・RTの方へ向かう。
D「ぐおお…この私に、傷ヲォ…!!」プルプル
優「…」ゴゴゴゴ
優がD・ランチャーに近づくにつれて、優の霊圧が上がっていく。
優「また、守れなかった…!!また、俺の未熟なために2人が…!!」ゴゴゴ
優は同じような失敗を繰り返してしまった自分に怒っていた。そして2人を怪我させたD・RTにも怒りが沸々と湧いていた。
そして、D・RTとの距離が5m位になった時、優の霊圧は今までで一番大きくなった。
『ゴゴゴゴ…!!』
小町「何だよ、この霊圧…人間が出せるような霊圧じゃない…一体、優は何なんだ…?!」
優の霊圧がかなり大きくなった時、D・RTに変化が起きる。
D「この私が…傷を…!!許さん!許さん、許サン、ユルサン、ユルサァァン!!!ウオオオッ!!」メキメキッ
優「何だ…?」
D・RTの体がどんどん大きくなる。それと共に、皮膚が変色していく。そして上半身の服が破れ、背中から羽のような物が生えてくる。そして変化が治まるとD・RTは…
D「ガアアアアッ!!!」ビリビリ
吠えた。それが鍵を開けるきっかけとなったのかはわからないが、霊圧が急上昇する。そして空気が、地面が振動する。
優「まさか進化したのか?!(核の方は…良かった、場所は変わっていないようだ…)」
D「フハハハッ!これで貴様も終わりだァ!!」
優「…『雷鳴の馬車 糸車の間隙 光もて此を六つに別つ』…」
D「何をごちゃごちゃと…ん?!(何ダ?足元に水が広ガってイる…?)」ピチャ
優「縛道の六十一『六杖光牢』」
D「グオオッ?!」ガッキーン
突然、D・RTが六枚の光の板に拘束される。優は次の行動に素早く移る。
優「【俺から半径20mは俺の空間だ】。ハァァ…!!」ブゥン
D「グウウ…(動けない…コの光の板ノ所為カ!!)ン?何だ、水が消えていく…」
『ジュゥゥ…』
優「さてと…こんなもんでいいかな?D・RT、お前はどうやら『うなじ』が弱点らしいな」
D「ウグッ?!」
優「終わらせてやる…準備はもうできた。お前の周りに水があったよな?それを分解させてもらって酸素と水素を大量に作っておいた。そしてそれをうなじに集中させておいた」
D「水素?酸素…?」
優「わからないようだな。まぁお前はじっとしていればいいさ。反則『不意打ちの空間屈折』」ピュン
優はスペカを発動し、1つの弾幕を放つ。D・RTに当たる寸前、弾幕はD・RTの後ろに瞬間移動しうなじへと飛んでゆく。
D「ウガアアッ?!」
優「そして…爆符『明暦の大火』」
『ズガァァン!!!』
優がそう宣言した瞬間、大爆発が起きる。このスペカは水素爆発を利用した高威力のスペカだ。威力が高い分、発動するのに準備がかなりかかる。
D「ウ…ガァ…」
D・RTの体はうなじを中心にどんどん崩れていく。
優「この世に、弱点がないっていう人はいないんだよ。安らかに眠ってくれ…」
優は消えゆくD・RTに頭を下げる。そしてD・RTは塵となって消えた。
優「さてと…早く小町さんと妖夢さんを治療しなきゃ…!」ダッ
優は小町達の元へ行く。
優「っ…!!(この傷じゃあ永遠亭まで持たない!!…残りの霊力でできるか分からないがやってみるか…!)【俺から半径3mの空間は俺の空間だ】」ブゥン
優は空間を指定し、2人を包み込む。
優「時間よ、戻れ!!」ズズズ
優は空間内の時間を巻き戻す。すると妖夢や小町の体にある掠り傷などが徐々に消えていっているのがわかった。
優「ぐっ…!!(この調子だったら行けるか?!)うおおっ!!」
妖夢「ん、ううん…」
妖夢が目覚めたが、優は極度の集中モードに入っており、気付いていなかった。
妖夢「?!腕が…」ズズズ
そして妖夢は自分の腕がだんだん元通りになっていくのを感じ取る。
小町「うっ…!!」ズズズ
小町の脚は、骨が飛び出るほど酷かったのだが、徐々にその骨が脚の中へ戻って行き、腕の方も筋繊維から元に戻っているのがわかった。
妖夢「優さん…!!(もう霊力が…)」
優「これで…大丈夫な、筈…」
妖夢「え…?」
妖夢は驚く。何と全てが元通りになっていたのだ。小町の持っていた鎌まで元に戻っているのである。
妖夢「あの傷を…さらには鎌までもが治っている…優さん、一体どれほどの霊力を…ッ!!」
優「ぐっ…」フラッ
妖夢「危ない!!」ガシッ
優が倒れそうになった時、妖夢は間一髪で優を受け止める。
小町「ううん…ッ!アイツは、アイツはどうなった?!」ガバッ
優「D・RT…なら、塵となって、消えました…」ググッ
小町「そうか、良かった…。それよりも優、大丈夫かい?」
優「色々と…やりすぎ、ました…すいません…。妖夢さん、一旦…休ませてもらいます…」
妖夢「…はい、ゆっくり休んでください(私も、体が限界みたいですね…幽々子様には申し訳ないけど、帰らせていただきましょう)」
その後、妖夢は優を背負って白玉楼へと帰って行った。
悪「ほう、D・RTを倒したか。核が問題と言う訳だな…(ダミーの核を作ればいけるかもしれんな。ま、実験あるのみだ)優…俺はいずれお前を…!!」
この作品をご覧になってくれて有難うございます。銀の鰹節です。
今回はD・RTとの決着でした。D・RTとの戦いは何を意味していたのだろうか。今後の進展で判明する日を待って頂きたい。
それでは今回はここまでにしたいと思います。
次回もゆっくりしていってね!