ハドラー子育て日記 異世界家族旅行編   作:ウジョー

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東方サッカー 最終回 我が友 

    天地魔闘!!!!!

 

  ドゴオオオオオオオオオオン

 

 \\\\なにィ!!!////

 

バーンくんがボールを巨大な蒼い不死鳥に変えて

はねかえしたぁああ

そのあまりに強烈なカウンターシュートに

大魔王ゴール前の魔王チームの全選手がふきとんだー!

 

〔みんな空へ!!〕

 

魔王ゴール前の大魔王チームの全選手は

空を飛んで難を逃れた!!

これでバーンくんのカウンターシュートを遮るのは

GKハドラーくんただ一人!!

 

【!?いえハドラーの背中にはオンブ状態でもう一人】

 

「力を貸せジゼル!」

 

[はい!ハドラー様♡] 

 

    ドオオオツ

 

【ハドラーの魔法力が一気にあがったわ】

 

チャーリーの目にもわかるほどあがっています!!

 

「ヘルズクロープラス! へブンズクロー!!」

 

ハドラーくんの手から色違いの太く鋭い爪がのびた!

 

「ヘルズクローに魔炎気を・・・

ヘブンズクローにフィンガーフレア・ボムズを!」

 

ハドラーくんの両手が色違いの豪炎に包まれた!!

 

    ドゥン

 

「三位一体! 超魔爆炎覇!!!!」

 

   ギャゥン!!!

 

【考えたわね!両手の爪に炎の暗黒闘気と

ジゼルで増幅した魔法力を足すことで

バーンの天地魔闘に対抗するつもりね】

 

なるほど後半戦の最後の「顔面ブロック」

「メドローアキャッチ」「西行結界」で止めたプレイを

ひとつの動作で再現しようと!

 

【そうね そしてそのまま跳ね返すことができれば

逆にバーンが窮地になるわ・・・・・・けど】

 

 ドオオオオオオオオオオオオオン!!!!!

 

「「ハドラーよ その狙い自体は悪くない・・・

だがその手の返し技には少なくとも互角の力が必要

先に見せたあの威力であれば可能だったろうが」」

 

 ・・・ポタ・・・ポタ

 

「「この一撃 ひと味違うぞ・・・!」」

 

  ババババババ!!

 

「うぐおおおおおーーーーっ!!!!」

 

 ピシピシ・・・   ピシピシ・・・

 

[ハドラー様の爪にヒビが!?]

 

ハドラーくん バーンくんのカウンターシュートを

止めきれない!止まらない!!

それどころか蒼い不死鳥にふれているハドラーくんの爪が

どんどんひび割れていく!!

 

【蒼い不死鳥・・・!

そうかバーンの右手から滴っている魔族の蒼い血!

あれが・・・】

 

「「そう・・・余にとっても不可抗力ではあったが

その球にはロン・ベルクたちとの攻防で傷を負った

余の血がついている・・・

この幻想郷で生まれ変わった余の歴史そのもの、

余がここで育んできたこの血がな・・・」」

 

「ガアアアアアアッツ!!!」

 

ビシッ ビシッ ビシリッ

 

[ああ!!!

爪だけではなくハドラーさまの体にまでヒビが!?]

 

『ごめんなさい・・・

流石にこの威力には私が支えきれません・・・』

 

ボールがゴールラインを割った瞬間に試合が決まります!

最後の砦ハドラーくん! もう限界か~~!?

 

「聖母竜・・・ くっ この役立たずが!

おい!このままオレの体が砕ければ・・・

オレの背にいるジゼルにこの球が直撃することになる

それでもよいのか!!!」

 

『!!』

 

  パアアア・・・

 

[ハドラー様のヒビが・・・治っていく!]

 

「・・・やればできるではないか」

 

『あなたがジゼルの父であるように

私はジゼルの母・・・

ことジゼルへの献身であなたに・・・

あなたにだけは負けるわけにはいきません!!』

 

[お母様・・・!]

 

「ならばオレのすべてをかけた

この一撃!もたせてみせろ!!」

 

 ギュアアッ

 

[『三 位 一 体!!』]

 

「ドラゴニック・オーラヒートナックル!!!!!!

(竜闘熱気拳)」

 

    ドゴオンッ!!!

 

「「な・・・なにィ!!」」

 

右ぃ!!!

ハドラーくんの右ストレート 会心の一撃が!

ついに!ついにバーンくんの不死鳥を

地を這う竜にかえてはねかえしたぁ!!

 

バガァア!!

 

ハドラーくんの四肢が砕けてくずれ落ちた!!

 

『すみません これで限界でした・・・』

 

「骸がこれだけ動いたのだ もうけものよ・・・」

 

ズシャ・・・・・・

 

ブバアァーーーーーーーーーーー!

 

 \\\\し・しまった!!!////

ブバアアアアァーーーーーーーーーーー!

 

空へ退避していた大魔王チームの選手はこれに

対応できない!今度は逆に遮るもののないまま

大魔王ゴールへカウンターシュート!!

 

【!いえ 一人いるわ

センターサークルにただ一人 あれは!】

 

‘おお!あれはかつてハドラーが叛旗を翻した後に

現れた竜の姿!!’

 

〔ここでとめますよミスト 我ら紅魔館の門番として〕

 

美鈴くん いえミスト美鈴くんがむかっていった~!

 

‘いくぞ、美鈴!気を合わせるのだ’〔竜のキバ砕きます!〕

 

‘〔奥義!暗黒・幻想脚!!〕’

 

  ドガァ!!!!

 

ミスト美鈴ふきとんだーーー!

ボールはかわらず大魔王ゴールへ!

 

【いいえ 僅かに弾道があがったわ

バーンの足元だった軌道が胸の高さまで・・・

それでもゴールの枠内

しかもバーンはさっきのシュートで想定外の力を使い

技後硬直で動けそうにない!】

 

「「・・・・・・・くっ・・・!!!」」

 

バーンくんピクリともうごけない!

ハドラーくんのハットトリックと決勝ゴールの

夢をのせて竜が大魔王ゴールをのみこむのか!!

 

「バーンめ!!!

勝負を捨てよったかああーーーーーっ!!!!」

 

なんと!?

体が砕け倒れていたハドラーくんが吼えたあ!!

 

   ピクッ

 

「「・・・・・・余を・・・!

このバーンを

なめるでないわ

ハドラァアアアーーーーーーっ!!!!!」」

 

バーンくんがう・うごいたーーー!

 

【まるで ハドラーの声にこたえるように・・・】

 

バーンくんけんめいに怪我をしている右手をのばし

パンチングーーー!

 

  ドオオオン

 

バーンくんふっとんだーー!!

 

        バァン!!

 

ボールはゴールバーにあたった!!

 

ドパァアアン!       ドパァアアン!

 

なんとその拍子に両チームのゴールネットがふきとんだ!

 

【け・結界が壊れたわ・・・】

 

ゴールバーをひんまげたボールは上空へあがった!!

だがしかし!こぼれだまに反応できる人がいません!

ゴール前にいる選手は全員倒れています!

空高くあがったボールのゆくえは!?

 

フッ  [ジゼルダーーーイブ!]

 

\\\\なにィ!!なぜジゼルがそこに?!////

 

[ハドラー様のすべてをかけた一撃・・・には

もちろんこのわたしもふくまれているってこと!

大魔王バーン!!今度こそーーーー!!!!!]

 

突如ボール前にあらわれたジゼルくんおたけびをあげ

ダイビングラストショット!!

 

   ボムン!!!

 

 ピーーーーーーーーーーー!

 

 

ここで審判のホイッスル!!

試合終了―――――――う!!!!

 

\\\\\\\\ワーー!ワー!////////

 

 

 

 

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・・

 

 

 

 

紅魔郷 青の温泉(男湯)

 

「「実に有意義な時間であった・・・

こたびはおまえたちの優勢勝ち・・・か?」」

 

「ご冗談を・・・ ボールが破裂したあの時

我がチームはショックで目を回したジゼルを含め

全員倒れ無力化しておりました

もし代替球があり試合再開となっていれば

勝負にもなりません

それにバーン様が参戦してからのスコアは

0対1 とても勝ち名乗りなどできません」

 

「「・・・ふふふっ

試合前のとりきめでおまえが持ちこんだ陰陽球を使うと

明言していた以上これもひとつの決着よ

よい これ以上既に着いた勝負を語るは野暮

それはそれとして・・・ジゼル嬢のことよ」」

 

「・・・なにか?」

 

「「余にたったひとりで挑んでくるとは 大胆なことだ

余に冷や汗をかかせたのだ

・・・・・・あのときのおまえを彷彿としたぞ」」

 

『あら ちょっとうれしいですね』

 

「・・・誇らしいことです」

 

「「敢闘賞として特別に褒美をとらせよう・・・」」

 

「・・・褒美・・・!?」

 

「「・・そうだな いずれジゼル嬢が結婚するときは

余が仲人を務めてもよいぞ」」

 

「それは もったいないお言葉・・・」

 

『・・・いいのですか?』

 

ああ 下手に物を賜るよりこういった口約束の方が

よほどこちらにも都合がいい

 

『・・・たしかにそうですね』

 

「「ふふふっ・・・ 

今はジゼル嬢のことはレミリア達に任せ

この湯で汗を流すがよい」」

 

「はっ・・・」

 

〝ハドラー おまえはオレの最高傑作である

『ダイの剣』を傷つけた『覇者の剣』を

持っていたと聞いたが 先の試合でなぜ使わなかった?〝

 

「あれはその名にふさわしい気質を秘めた

竜眼の小僧にくれてやった

オレはそもそも剣が装備できん

ダイやバランと戦ったときは腕にくくりつけて

使っていたが もはや未練はない」

 

〝おまえはおまえで武器の作り甲斐のないやつだな〝

 

「「さて この後の宴の話でもするとしよう・・・」」

 

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・

 

「ふう いい湯だった」

 

オレは戦塵を紅魔郷の湯で洗い流し

清潔な服に着替えエプロンを着て準備にかかる

 

「ほう これだけあれば宴どころか祭りができそうだな」

 

試合の見物料として観客たちからの食材が山と積まれていた

 

「ではとりかかるか・・・」

 

・・・

 

  バリバリ ジュアアアア

 

『・・・もし バーンが技後硬直で動けなかったあの時

あなたが声を掛けなかったらどうなっていましたか?』

 

オレが声を掛けねばレミリアが レミリアがしなければ

フランがチルノが魔理沙たちが・・・

ベンチや客席からでも声援がとび

そしてそれに応えただろう

そのくらいのことはこの戦いを通じわかった

 

『そうですか・・・

今のバーンはそういう男なのですね・・・』

 

  クツクツクツ・・・

 

・・・・・・・

・・・・・・・・・・

 

〔はい ジゼル返すわね〕

 

湯上りのレミリアが 妖精メイドたちが着ていた

エプロンドレスに包まれホカホカになったジゼルを

抱えてやってきた

 

〔フランとチルノが念入りに洗ったけど

この子全然目を覚まさなかったわ 大丈夫かしら?〕

 

「ああ 心配いらん

寝ているというよりこれは力の使いすぎで

『卵がえり』になったのだ

このとおりオレの側にいれば宴の最中には目を覚ます」

 

オレはジゼルを受け取り手早く背中にくくりつけた

 

〔手馴れてるわね ジゼルといい料理といい・・・〕

 

「成長のための卵がえりのときは1年ほどこの状態だった

そのときは一番面倒がないこの体勢が日常だ

それにオレが料理修業をしたのは戦災復興中のカール王国

雑多な食材で大量の炊き出しはいつものことだからな」

 

 もぞもぞ・・・  かぷっ ちうちう

 

〔ジゼルが首にかみついてるわよ

言っとくけど 別に眷属にしたりはしてないわよ〕

 

「わかっている これはただのあまがみだ

ただ寝ぼけてオレの力を吸おうとしているのだろう

別に何のダメージもない どうせ起きぬし やめん」

 

〔ふーん まあそれはいいわ

・・・お風呂でのバーンとのことは聞いたけど

魔王チームが料理 こっちが宴会の配膳や支度でいいのね〕

 

「ああ ついでにこのスープの味見も頼めるか?

残念ながら血は入ってないがな」

 

〔あら いいわよ

冷たいのね・・・〕

 

  コク・・・

 

〔・・・へえ ジワリとしみる感じね

血はたしかにはいってないようだけど〕

 

「ああ 血というより汗に近い

試合と風呂でずいぶん出たはずだからな

そこを狙ったわけだ」

 

〔面白いわね もう一杯味見してあげてもいいわ〕

 

「なら こちらを頼もう」

 

〔別の鍋 違うスープね

こちらは少し熱め・・・〕

 

  コク・・・

 

〔これは 血が入ってるわね 鳥と魚かしら〕

 

「うむ 食材に含まれる血は栄養的にも

調味料的にも利用価値が高いからな

だがクセが強い分 扱いが厄介でな

ジゼルが味見役に使えんからこうして専門家に頼んでいる」

 

〔・・・そうね 個人的にはもう少し血を足したいけど

・・・香りのバランスも考えればこの程度かしら〕

 

「なるほど・・・ ム 他のやつらも来たか」

 

〔お~いキャプテン なんか仕事・・・ブフッ!?〕

 

  \\\\あははははは!!////

 

〔なんだキャプテンそのエプロン!かわいすぎ!!〕

 

〔ピンクで花柄・・・・・・ありね〕

 

〔前よりフリッフリでリボンもいっぱい!〕

 

〔あ 私ちょっとほしいです〕

 

〔だれか審判よんでこい!

さっきのハーフタイムのと合わせて

イエローカード2枚で退場にしちまえ

腹筋もたねえぞ!!〕

 

〔たしかに河童の宴会ロボより笑いがとれそうね〕

 

「ジゼルの裁縫修業を兼ねていたからな

余計な飾りが多い分経験となるし

色や柄もジゼルの趣味だ」

 

〔え!?このエプロン ジゼル作!〕

 

〔そう考えたら私もこれはこれでアリな気がしてきた〕

 

「それより仕事はいくらでもある 指示に従え」

 

  \\\\おう!!!////

 

『あらあら みなさんジゼルと同じような服を着てますね

レミリアもそうですが・・・レミリアとフランの服は

レベル高そうですね おろしたてのようですし』

 

どれも給仕服なのだろうが・・・

レミリアやフランのは急遽用意したのだろう

 

〔さっきバーンを見かけたけどあいつが着てた

あの給仕服はキャプテンが作ったのか?〕

 

「いやあれはオレがたまに助っ人にいく飲食店の制服だ

その国でも最高の工房の仕立てと聞く

バーン様用の給仕服など紅魔館でも用意してないからと

サイズが近いあれをお貸しした」

 

〔いい仕事よ ハドラー! ほめてあげるわ!!

そういえばバーンの右手が回復呪文も効かなくて

すぐには動かないと言ってたわ

私がいかねばならないようね!〕

 

そう言ってレミリアが走り出していった

 

〔今更くっつくのに理由がいるのかね~〕

 

〔お姉さまだから・・・ あ あたしも手伝ってくる〕

 

〔あれ?バーンの手はまだ治らないのに

あのとき砕けたはずのキャプテンの手は問題ないの?〕

 

「ああ オレの体は既に灰になったものを

聖母竜が形にしているものだ

聖母竜に回復魔法をかければどんな状態でも回復可能だ

いわば灰一粒一粒がオレだ

ある程度は自力でどうにかなるぞ」

 

〔・・・フレイザードみたいね〕

 

「たしかに ある意味あいつに一番近いかもしれん

まったく同じではないが・・・な」

 

『私がコアやキーパーツといえるかもしれませんね』

 

「さあ 調理にかかれ

・・・そこの酒をくすねようとするおまえも手を貸せ」

 

〝チッ きづいていたか〝

 

ロン・ベルクだけは浴衣姿だった

最初から手伝う気のなさそうな格好だ

 

「調理を手伝わんならこの肉切り包丁の手入れを頼む

どうにも手ごたえがおかしい」

 

〝ふん どうせ包丁に不向きなレアメタルでも使って・・・

ほう 素材は一般的なものだが出来はなかなか

鍛冶師はジャンク級(ポップの父)の腕前か

日頃の手入れも悪くない・・・

違和感の原因は幻想郷産特有の妖力か・・・

これは研ぎにコツがいる このまま使い続ければ

刃を傷めるか妖刀化する可能性がある〝

 

ああなるほど

レミリアのあの禍々しい人切り包丁にも意味があったのか

 

〝いいだろう この包丁の出来と手入れに免じて

ちょいと研いでやろう 

・・・妖夢!この酒を人肌にしておけ〝

 

〔ええ! は・はだ?!〕

 

〝・・・・・・別におまえの肌で

直接あたためろとは言ってない〝

 

〔え!?いや その!?〕

 

〝・・・・・・やれやれ

おまえにはまず酒の扱い方を

教えなきゃならんようだな・・・!〝

 

 \\\あはははははっ!///

 

〔あううう・・・〕

 

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・

 

「「先の試合に勝者はいない

ゆえに今回は試合を盛り上げ続けた放送席の

チャーリー氏と八雲紫 そして最後の最後まで

余たちの力に応えてきた戦友・陰陽球に 乾杯」」

 

 \\\\かんぱーーい!!!////

 

「さあ食らうがいい 追加も手土産もある」

 

 \\\\いただきまーす!!!////

 

〔さあさあ皆さん、御快聴!〕

 

〔これより始まりますは、生粋のオーケストラ!〕

 

〔どちら様も耳を お傾け・・・〕

 

〔みんなー!私の歌を聞きたいか~!〕

 

〔〔〔〔ラ・オルケスタ!!!!〕〕〕〕

 

「ほう 楽団も手配していたか 流石バーン様

ああいったところはオレには気が回らん」

 

オレは料理の減り具合を見ながら宴を歩き回った

 

〔まだ寝てるのねジゼル ご機嫌天使スマイルで〕

 

「ああ 多分もう少しで起きるとは思うが」

 

〔お料理するからメイド服になったけど

やっぱりあたいの青い服の方が似合いそう〕

 

〔それよりあたしの赤い服の方がいいって〕

 

〔私の服も試してみません?〕

 

〔明日にでもうちに集まって色んな服を試しましょう

妹紅も服をもっていらっしゃい〕

 

〔まあ いいけど・・・なんだか悪い予感がする〕

 

「やれやれ・・・」

 

〔ハドラーさん!〕

 

「おまえはキラーマシン・ロビンの主 にとり」

 

〔ハドラーさん!ロビン用にって だされた

あのマシンオイルについて詳しく聞きたいのですが!〕

 

「オイルが沸騰するほど死力を尽くしていたから

ロボビタンAを調合したが・・・

あれは海水が原料だぞ オレは竜術で作れるが

精製のコツも少々面倒だ」

 

〔サンプルがあれば河童の技術力でよりいいものを

つくってみせます!!〕

 

「・・・よかろう

あのロビンの仕上がりと健闘に応えてやろう

ロボビタンBでもCでも好きにつくるがいい」

 

〔ありがとうございます!

ロビンの開発者にこうして会えてよかったです〕

 

「そうか 先の試合でのあのロビンのはたらき

オレの知るキラーマシーンとは趣が異なるが・・・いい仕事だった

オレの目すら超えたあの一撃 覚えておこう」

 

オレはにとりに手土産を約束し

それからまもなくあの男が声を掛けてきた

試合前より少し縮んでいたが・・・

 

‘・・・ハドラーよ’

 

「ミストバーン」

 

‘先の試合実に見事な活躍だった

バーン様も大変お喜びであった

・・・・・・ハドラーよ 私はおまえが

心底うらやましい この試合でつくづく感じた

修業を重ねさらに強くなる事・・・

大して面識のなかったあの癖の強い幻想郷のものたちが

積極的に手を貸し まとめあげたほどの統率力

ジゼル嬢を産み育て上げた指導力

・・・どうだ バーン様にもう一度仕える気はないか

神の使い走りなどおまえらしくもあるまい

おまえが叛旗を翻すきっかけとなったあの黒のコア

爆発させたのはこの私だ・・・

ケジメが必要というのであれば・・・’

 

・・・この男は自分で言っていて気付いていないのか

武術を磨き新技までみにつけ・・・

手を貸すどころか体を丸ごと貸した者が二人・・・

闇の師としてオレたちをも倒したヒュンケルという

真の戦士を育てあげたことを・・・

そして何よりこの男が気付くべきは

 

「オレは今更あのお方に仕える気はない

それにかつてのように太陽を求め力を集めていた時の

あのお方であれば確かにオレのような存在は必要だったが

今のあのお方の側には太陽がいらっしゃる

その輝きが強ければ強いほど必要なものがいる

それはオレではなく レミリアにとっての咲夜のように

フランにとってのウォルターのような存在・・・」

 

‘・・・!

影、か・・・・

そうだ・・・・・・私は・・・

幾千年も前から もともと一人で

バーン様を守り抜いてきたのだ!!!

それこそが私の誇り!そして今こそ

私こそが本当に必要なとき!’

 

「そうだミストバーンよ

・・・それに配下となるわけにはいかんが

本当にオレの力が必要であれば友として

少しばかり手を貸してもいい」

 

‘友か・・・今のおまえであれば

バーン様を友とよぶことも・・・’

 

「バーン様のことではない

おまえのことだ ミストバーンよ」

 

‘なんだと!?しかし私は黒のコアで

おまえとバランを!?’

 

『そういえばバランの仇でしたね』

 

「試合前にも言ったがおまえはそういう男だ

バーン様のお言葉 バーン様こそが全て

今もそしてかつても・・・その上で

オレはおまえに感謝し 敬意をもち

また憎みきれないものがあるのだ

そして先の試合 オレたちは心ゆくまで戦った・・・

悪魔にも友情は芽生えるということだ」

 

‘・・・・・・ふっ・・・

ふふふっ・・・!!’

 

「ククク・・・」

 

‘「ワハハハハハハッ・・・!!」’

 

‘友情か まさかおまえの口からそんな

正義の使徒どもの金看板のような言葉を

出してくるとはな・・・

だが・・・それがひどく心地いい’

 

「そうか」

 

‘・・・ミストだ’

 

「?」

 

‘ミストバーンは死神キルバーンが現れてから

命名された幹部名 それゆえに・・・

今のバーン様 キルや幻想郷の者たちは私のことは

それ以前の本来の名 ミストと呼ぶのだ’

 

「・・・そうか

ところで話は変わるが ヒムの報告をもとに

ヒュンケルがジゼルの世話を焼く姿を

紙芝居にした新作があるのだが・・・」

 

‘詳しい話を聞こうか!!’

 

面白いほど 紙芝居にくいついてきたところで

 

〔おーいミスト!珍しく爆笑してたけど

どんな面白いことがあった~〕

 

〔せっかくの宴なんですし面白い話は大歓迎ですよ!!〕

 

先の試合でこの男と共闘していた二人の猛者がやってきた

 

『あら?

あの一撃を足でうけたはずの美鈴が

普通に歩いてますね』

 

それは この男が試合前より縮んでいるのが答えだろう

 

「・・・たしかに宴会の余興にもなるか

バーン様もご覧になるかもしれん

伝言を頼むぞ ミストよ」

 

‘・・・!いいだろう バーン様もお喜びになろう・・・’

 

・・・パチ もそもそ

 

[かみ・・・しばい・・・?]

 

‘おまえの背中の眠り姫もお目覚めのようだな’

 

 

 

【レベルアップよ

バーン ミスト 美鈴 萃香 妖精メイド 妖精メイド 

妖精メイド ロビン にとり 小悪魔(ショート)小悪魔(ロング)

パチュリー ウォルター フランドール レミリア 咲夜  

大妖精 レティ チルノ バケバケ 慧音 妹紅 幽香

ロン・ベルク 妖夢 早苗 霊夢 魔理沙 ジゼル ハドラー

みんな 東方大魔王伝-mythology of the sun-でもがんばってね】




プチ燃え尽き症候群のウジョーです。キン肉マンロスきつい・・・

水に漬けた乾燥ワカメのごとく書いているうちに
色々かさばっていき早8ヶ月・・・
黒太陽さん ディアさんの寛大なお心のもと
登場キャラも過去最多となった東方サッカー編
これにて最終回 ここまでお付き合いいただき
まことにありがとうございました。

5月も終わらないうちに日本各地で連日の真夏日を記録
みなさまおつかれのでませんように。

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