ハドラー子育て日記 異世界家族旅行編   作:ウジョー

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アニメ鑑賞編 親子竜出陣

『ああ! ダイとバランが

私のかわいい孫と子が!!

わだかまりを捨て ついに手を取って・・・』

 

まだわだかまりは捨てきれていないぞ

背中合わせで会話もまともにできん 不器用な似たもの親子だ

 

『それでも!

親子で協力して大きな障害を乗り越えて大魔王へ挑む!

これぞ竜の騎士の親子のあるべき姿!!!』

 

その障害はオレとオレの子だ

 

【しかし海中から攻めるのなら竜の親子だけではなく

水棲生物のワニの化身超人クロコダインも連れてきゃあいいのに

あいつオレの親父のスニゲーターjrにちょいと似てて

親近感があるから活躍してもらいてえなあ】

 

「地上の足止めがポップとマァムだけでは不可能だ

本来の布陣であれば親衛騎団全員で迎撃のはずだった

5対2では勝負にならん」

 

【3人でも厳しいだろうに グォフォフォフォ

しかも仲間割れで無駄に体力を減らしているのう

ポップは敵よりマァムにどつかれたダメージの方が多いのではないか?】

 

「ポップにとっては本望だろう

オレに殴られるよりマァムに殴られた方がうれしかろう」

 

『ええ・・・ 人間って・・・』

 

【そして親衛騎団との戦いがはじまるところでCMか

おっとステカセキングが編集でカットしていたか】

 

【水中の門の前にフェンブレンか・・・

たしかにここで待ち伏せすれば確実に会えるか】

 

「オレの命令を無視しての独断専行

敢えて目の治療を拒み臥薪嘗胆 復讐の炎を滾らせ

竜の騎士に挑む、か」

 

『あなたに似てますね

でもどちらかと言うとフレイザードに似ている気もしますね』

 

【おお また視点が変わった

あの戦士 やはりただ寝ているようなやつではなかったか】

 

【あの女 ヒュンケルを言葉で止められそうにないから武器を捨てたか

何と浅はかな・・・ 拳ひとつで戦うだけだろう

それにあれほどの武器を ただすてるなどとんでもない】

 

【そのまま歩いているが 死の大地へどうやって行くつもりだ?

船と港は壊した やつは魔法が使えんのだろう】 

 

「一度行ったところはキメラの翼を使えば行けるはずだ

前線基地ならひとつやふたつあるだろう

外を歩いているのはおそらくあの魔槍によばれたのだろう

しかし ヒュンケルが女に告白される様子まで見れるとはな

しかもオレとダイ達が決死の戦いにのぞむ裏でな ククク」

 

『彼の父であり あなたの息子であるバルトスも

女性とのロマンスがあったのですか?』

 

かつてのオレの幹部の中で部下からの人望がもっともある男であり

酔狂なところもあったからな・・・

また視点が変わったか まっていたぞフェンブレンとダイ達だ

 

【水中で強力な真空波を使い武器を吹き飛ばすか

なるほど 直接ダメージを与えられなくても動きを阻害すれば・・・】

 

【まるっきり超電磁スピンだな

まさに必殺技 これならばあのバランといえど・・・】

 

「バランやぶれたり!?

ここで終わるだと!?

くっ サンシャイン 次だ!早く次の映像を!

次回予告とやらも歌もいらん!!」

 

『先程の私と同じことを言ってますね』

 

     フッ

 

[ハドラーさまー!!!ハドラー様!ハドラー様♡!!]

 

「『ジゼル!?』」

 

いきなり合流呪文(リリルーラ)であらわれオレの背中に張り付いてきた我が娘ジゼル

 

「ジゼル!

東女で修行中の間は勝手にオレのもとに来ることは禁じたはずだ」

 

『あなたはこんなときに!

ジゼル 私に会いに来たのですね』

 

[ハドラー様 東女ではお正月にはお休みになるので

家族に会いに帰ったり 神様にお参りするものです

ですからハドラー様のもとに帰るのも

神様であるお母様に会いに行ってもよろしいかと]

 

『その通りですね ジゼル』

 

おまえは神の使いと名乗っていたはずだが

 

【グォフォフォフォ もう地上は正月だったか

我々悪魔超人は365日全て訓練の日々だからすっかり忘れておったわ】

 

背中のジゼルを引きはがし数ヶ月ぶりにジゼルを見たが・・・

 

「縮んだか?」

 

以前見たときはダイ程度の身長程度まで成長したはずだったが

ブラス並の身長まで縮んでいる

人化術中の竜の姿は内面の成長が反映されるはずだが・・・

 

「ジゼルよ お前は大きく成長するために東女に修行に行ったはずだが

しばらく見ないうちにひと回りもふた回りも小さくなってきてどうする!」

 

『これはこれで可愛いからよいかと』

 

【落ち着けハドラー

地上の感染流行によりしばらく会えなかったのだろう

多少の幼児退行程度 大目にみておけ 子供らしい愛嬌よ

このまま墓参りなり 他の子の様子を見るなりすればいいではないか

ではビデオ鑑賞は今日はこれまでだ

また後日来たときに続きを見ればよい】

 

ジゼルを放り投げると 自然とため息がでたが

 

「ハァ・・・ 行くぞジゼル」

 

またもジゼルがオレの背中にとびついてきた

 

[ハドラー様大好き~♡]

 

【傑作だな

まるで先のヒュンケル達の告白シーンの再現ではないか

因果な家系ではないか カーカカカカ】

 

【グォフォフォフォ】【カンラカンラ】【ドヘドへドへ】

 

悪魔超人たちが一斉に笑い出し

オレはジゼルを背負ったままルーラをとなえた

 




あけましておめでとうございます 毎度正月太りがきついウジョーです

ダイの大冒険アニメ本編のぺースに鑑賞編がついていけないですがもう今更なので
今年はさらにマイペースな更新になりそうです
本年もよろしくお願いいたします。

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