ハドラー子育て日記 異世界家族旅行編   作:ウジョー

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強襲悪魔超人中は第三者視点となります
地の文は吉貝アナウンサーとアデランスの中野さんです


超人一等祭 十二本目 強襲!悪魔超人 ラウンド1

みなさまご覧ください!こちらは大阪新世界!!

かつて超人オリンピックBブロック2回戦がおこなわれていた

この花びらのように開かれた通天閣中央部特設リングでは

伝説正義超人ジェロニモによるカラオケリサイタルがおこなわれています

マイクを使わずに大阪中に響き渡る歌声が・・・

 

【グオッフォフォフォ

われわれの死闘の舞台となる 神聖なリング上でカラオケとはな・・・】

 

      ボ~~~~ッ

 

あーーーーっと通天閣の上空から

黒いフードとマントをつけた謎の巨漢超人レスラーが二人!

リングに降り立った!!!

 

〔〔ゲェーーー おまえたちは・・・!?

ここで出てくるなんて台本にかいてないズラ!!〕〕

 

    ドガ!!

 

〔〔うわ!!〕〕

 

いきなり巨漢超人の一人が20文キックでジェロニモをリングから蹴りだした!!

 

「この会場はわれらが占拠した!!」

 

【通天閣に祀られたビリケン像をいただきにな!!】

 

あーーーーっと

謎の超人からの突然の犯行予告

そのターゲットはなんとビリケン様だ!!

 

   \\なんやて!?//

 \\ビリケンさんに手を出すなんて!?//

    \\なんちゅうことを!!//

   \\この外道がーーー!!!//

 \\ツラみせんかい!こんヒキョーモン!!//

 

【グオッフォフォフォ 悪魔にひきょうなどという言葉はない】

 

「クハハハハ!!」

 

   グイ!   バッ!!

 

〔〔おまえたちの好きにさせないズラ!!〕〕

 

あーーーーっと ジェロニモがリングに復帰!

そのまま謎の超人にとびかかった!!

 

〔〔トマホークチョップ!〕〕

 

    ズガアン!!!

 

「グオ!?」

 

  パサ・・・

 

謎の超人の首元にチョップが炸裂!!

フードの下から凶悪な悪魔の仮面がでてきた!!

 

〔〔ウララーーーーーー!!〕〕

 

  バサッ!!       ガッ!!!!

 

黒マントの超人の一人がその姿をあらわした!!

悪魔の仮面に筋骨隆々の巨体がジェロニモを捕まえた!!

 

「いい一撃だったが このオレに二度も通用するか!!」

 

     ミスミスミスミス!

ブオオン!!       キラン✨

 

なんとジェロニモをエアプレンスピンで上空に放り投げた!!

これはすごい投げだ!!!

ジェロニモは遥か彼方へ もう見えなくなった!!

 

「ククク・・・

オレは異世界から来た魔王

この世界の悪魔超人と手を組み この世界を侵略しにやってきた!!」

 

   \\なんやと!?//

   \\帰れ帰れ!!//

  \\こんデカブツが!!//

 \\このド外道がーーー!!!//

 

お客さん リングに物を投げないでください!!

 

     パシ!!

 

「ほう なまたまごか、ククク」

 

  パク    ゴクン  

 

なんと客席から投げ込まれた卵を魔王が飲み込んだ

 

「いい声で騒ぐこの世界の人間どもに

魔王の力を見せてやろう!

我が部下を生み出す瞬間をな!!」

 

     カッ!!

 

炎をはきだし・・・いや 炎の中に!?

 

[グオオオオオオオオオ!!!]

 

  \\\\ド・ドラゴン!?////

 

なんと炎の中から巨漢超人をはるかに上回る

ドラゴンがあらわれた!!!

リングの3分の1を占めるその威容!!

 

「わが子よ その力をオレに見せてみろ」

 

     スゥーーーーー

 カパ       ゴオオオオオオオオーーーーーー!!!!

 

なんということでしょう!?

ドラゴンのはきだした はげしい炎が自分を生み出した魔王を直撃!!

これほどの火力ではいかに魔王とはいえただではすまないでしょう!!

 

「・・・フッ!!フハハハハハッ!!!!」

 

もえさかる炎の中から魔王の笑い声が聞こえます!!

まったくのノーダメージなのでしょうか!?

 

     ギュオオオオン!

 

ドラゴンの炎が魔王の右手の人差し指に

まるで綿飴のように収束されていきます!!

 

「申し分ない火力だ

これを・・・!」

 

     ゴオオオオ

 

魔王の指先で太陽のように輝いていた火球が黒く染まっていく!!!

 

メラゾーマ(火炎呪文)!!」

 

ゴオオオオオオオオ!!!!!

 

魔王の指先の火球が通天閣の先端に直撃

黒い炎で燃え上がった!!!

 

「オレのメラ(火炎)は地獄の炎・・・!

目標を焼きつくすまで決して消えん

こいつを放っておけばこの塔は・・・

オレの支配する炎魔塔となる!」

 

   \\なんやって!?//

 \\うわああああやめろおおおオ!!//

    \\やめてくれえっ!!!!//

 \\ビリケンさんが丸焼けにーーー!!!//

 

「人間どもの恐怖と怒りの声・・・ クハハハハ!!

たとえ雨がふろうとこの炎が消えることはない

ククク わが子よ おまえに名をやろう

おまえの名は 『ジゼル』だ」

 

  ピカーーーー!!

  スーーー

 

[ハ、魔王様]

 

名前を付けられたドラゴンが光に包まれ

その中から少女があらわれ 魔王にかしずきました!

角としっぽがあることから 先ほどのドラゴンの化身超人と思われますが

その容姿はまさに美少女 身長は魔王の腰ほどしかありません

 

【グオッフォフォフォ

ビリケンの加護のせいか 炎のすすみは遅いが

通天閣がジワジワと炎に巻かれていく姿もまた一興よ】

 

「あの炎を消すにはオレを倒すほかない

ビリケンとやらは太陽に眠る 我が魔界の神の復活のいけにえとしてくれよう

クハハ この塔の中央部まで炎がくるには しばらく時間がかかる

だが オレとジゼル そしてこの男のいるリングに上がってくるような

命知らずのドアホウがこの世界にどれだけいるか みものだな」

 

〔ドアホウで結構!!〕

 

「・・・ほう」

 

[!?]

 

【グオッフォフォフォ・・・】

 

     バッ!!

 

[殺伐としたリングに

颯爽とボク参上!ボク参上!!ボク参上!!!]

 

なんとおお!!凶悪な三人の悪魔が支配するリングに挑戦者があらわれた!!

青コーナーの上に立ったのは赤いマントをまとった謎の人物だ!?

 

   バサッ!!

 

[天よぶ!地がよぶ!人がよぶ!悪を倒せとボクをよぶ!!!

バトルガールなヒロイン メアリ・ノートン降臨!!!!]

 

赤いマントを脱ぎすてその正体をあらわしたのは!

東京女子プロレス正規軍、サンデーモーニング所属の

プロレスラー メアリ・ノートンだ!!

 

「だれかと思えば人間の小娘か

このオレたちが相手をするまでもない

ジゼルよ」

 

[ハ!]

 

  パキ    

 ス・・・

 

なんと魔王が自らの仮面の右半分を割りジゼルに渡した!

その割った仮面の下からはじめて見えるのは

凶悪な悪魔の顔の仮面に劣らない 残酷そうな悪魔の素顔だあ!!

 

「ジゼルよ我が片腕としてこの片面をつけ

その思い上がった小娘にその力を見せてやれ」

 

[ハ、魔王様 ごらんください]

 

笑顔で仮面をうけとったジゼルをリングに残し

魔王と謎の超人はリングを降りました

これはとんでもないカードとなりました!!

 

魔王の子として うまれたてのリトルドラゴン・ジゼル

       対

女子プロレス若手ナンバーワンのヤングドラゴン・メアリ

 

注目の女子ドラゴン対決がこの通天閣特設リングでおこなわれようとしております

 

[魔王様のために!]

 

〔ボクの信じる正義のために!

さあさあゴングはやく!!〕

 

     カーン!!

 

[とびひざげり!!]

 

  ビュン    ドガ!!

 

〔うああ!?〕

 

    ズザザザザ!!!

 

ゴングと同時にジゼルのジャンピングニーがメアリを襲った!!

女子レスラーとしても小兵のジュニア級のメアリとはいえ

さらに体の小さなジゼルの一撃がロープまで押し込んだ!!

ですがメアリはとっさのガードが間に合いました ダメージはあまりないでしょう

 

[さらに!まわしげり!!]

 

ああっと!!ジゼル 着地を挟まずに空中をとぶように態勢を整え

つづけて鋭いローリングソバットだ!!

 

〔なんの!!〕

 

 バシ! グオオ!!

     ドシン!!!

 

メアリ ジゼルの足をつかんでドラゴンスクリューだ!!

 

勢いを利用した返し技で 空を舞う竜をリングに落とした!!

 

〔ここだあ!!〕

 

    ガチィイン!!

 

さらにドラゴンスリーパーにスイッチ!

これはうまいですね あの態勢からでは

ジゼルが炎を吐いて脱出を試みてもメアリにはあたりません!!

 

〔さあ どうだ!〕

 

[ん・う・・・・・・]

 

「やはり人間の格闘技には見るべきものがある」

 

【グオッフォフォフォ どうする?】

 

なんと魔王がリングイン!

ジゼルのピンチに直接手助けするのか?!

 

  \\BOOーーー!!!BOOーーー!!!//

 

これには観客からの激しいブーイングだ!!

 

  ガシ!    ポーーーーーーン

 

なんと魔王がメアリとジゼルを二人まとめてリングの外へ放り投げた!?

 

「・・・ほめてやるぞ!

前座試合にしてはなかなか面白かった・・・!!!

では もうひとつ面白いものを見せてやろう

フン!!」

 

   ブン    パッ

 

あーーーーっと みなさまご覧ください!

大型スクリーンに映し出されたのは大阪ドームです

 

 

 

【カカカカー

阿修羅面 冷血!!

悪魔の華 雪花大輪咲きー!

そして 地獄めぐりナンバー5

竜巻地獄!!】

 

  ビュゴオオオオオーーーー!!!!

 

 

なんということでしょう大阪ドームが猛吹雪の竜巻に覆われた

あそこには超人一等祭のイベントに参加している人が大勢いるはずです!!

 

【阿修羅面・・・ 笑い!

カーーーーカカカ

この竜巻によって大阪ドームが凍り付き氷魔塔となったときこそ

ここが悪魔の手に落ちるとき!!

そして氷魔塔・炎魔塔のふたつが揃うと禁断の悪魔の術が完成し

この地は魔界とつながる

それを止めたければ・・・

わたしの竜巻地獄を突破し

この魔界の王子(プリンス) アシュラマンを倒すしかない!!

カーーーーカカカ!!!】

 

ア アシュラマンです!

大阪ドームにあらわれたのは かつて 悪魔六騎士 はぐれ悪魔

そして悪魔種子として 正義超人と戦い続けた悪魔超人界の最高傑作とよばれる

アシュラマンだ!!

ザ・坊ちゃんズ戦のときのような 若々しい肉体ではなく

伝説超人世代と同様 その体には年輪が刻まれ さらに右足を失っておりますが

松葉杖を使いドーム中央のリングに上がってきました

これはなんということでしょう!!

新世代正義超人の主力が不在のこんなときに

この大阪の地に2ヵ所同時に悪魔による危機が!!

 

{そこまでだ悪魔ども!!

正義の超人はここにいるぜ!!}

 

  \\なんやっ テ・・・テリーマン!?//

    \\おおおテリーマンだ!!//

    \\テリー!!テリー!!//

 \\\\テリー!!テリー!!テリー!!テリー!!////

 

なんとアシュラマンに待ったをかけて入場してきたのは

伝説正義超人テキサスブロンコ ザ・テリーマンだーー!!!

 

{キッドたちが不在となった今

わたしが 大阪駐屯超人の我が息子キッドにかわって

アシュラマン おまえとたたかってやるぜ}

 

あーーーーっと かつてテリーマンの息子テリー・ザ・キッドが

悪魔超人を相手に鮮烈なデビュー戦を果たしたこの大阪ドームで

現役時代にシングル・タッグと激しく5分に戦った因縁の相手

アシュラマンとの時代を超えたシングルマッチが実現しようとしています!!




おそらくプレイ時間最長のゲームは「リング☆ドリーム」のウジョーです。

戦闘描写難しいです 技名のみで具体的な動きを大分省いていることもありますが
ジゼルのデビュー戦があっさり終わってしまいましたが
いきなり闘いのプロと戦えばまだまだこんなところです 距離とって炎を吐けば別ですが




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