ハドラー子育て日記 異世界家族旅行編   作:ウジョー

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超人一等祭 十本目 ジゼルのお祭堪能記 2

バトルドッジボール ポジション

 

   せがた三四郎     ウィンダム

せ|―――――――――――――――|

が|ウルトラセブン |せがた三四郎  |

た|ライダーRX   |せがた三四郎  |ア

三|ゲシュペンスト |せがた三四郎  |ギ

四|ガンダム    |せがた三四郎  |ラ

郎|―――――――――――――――|

   せがた三四郎       ミクラス

 

 

 

[ってことが ありました]

 

「ほう 怒馳暴流(ドッチボール) 京都ではそんな戦いがあったのか」

 

{それはまたエライことになっとるのう!}

 

〔俺も見たかったなあ それ〕

 

〔大将ったら また言ってる〕

 

(すごいメンバーですね ぼくもサインもらいたいですよ)

 

〔ボクたちはちゃんともらったもんね~!

ほらほら!!〕

 

[見てください!ハドラーさま!!]

 

「たしかに紙に名前が書いてあるな

・・・で どうするんだこれは?」

 

[へ?]

 

〔記念というか ほしいからもらったというか

ホラ 書いた人によって個性がでたりして面白いよ!!〕

 

『そういうものですかね』

 

〔ハドラーさん 牛丼おまち〕

 

「ほう これが」

 

とりあえず食ってみた

 

「なるほど・・・・・・

肉と米からこれでもかというほど攻撃力を感じる

これはいかにも力がつきそうだ」

 

『ハドラーはちからが2あがった、かもしれません』

 

【たしかに暴力的なうまさだ

しかも大してかまずに飲み込めるほど柔らかい肉だ

技を出す度に強く食いしばるため

ボロボロになった歯でも かっこんで食いたくなる】

 

〔もぐもぐ ボクのお肉は結構歯ごたえあるよ

かんだときに肉汁がジュッとしておいしい!!〕

 

{不思議じゃのう 見た目は同じ牛丼じゃが

ワシのはそのまま飲み込めそうなほどじゃ

しかもツユダクのような汁っぽさもなく

なによりうまいっ!!}

 

〔ハドラーさんの持ってきた肉が良かったからですよ〕

 

[・・・工夫は火加減?それだけじゃないかも

うーん ハドラーさま そっちも一口

食べてみてもいいですか?]

 

「ああ 食ってみろ

やはり肉の扱いに手がこんでいたな

サンシャインからも一口もらっておけ

で、戦いはどうなった?」

 

[はい! すごかったですよ!]

 

 

 

 

 

 

"おうりゃ!!"

 

    バシィ!!

 

〈うわあ!!〉

 

〈アムロ!? くっ リライブ光線!!〉

 

   パリリリリリィ!

 

[すごい・・・!あんなに何度もいっぺんで

全員に回復魔法をかけれるなんて]

 

〔あれがなかったら もうだれか倒れていたかも・・・

流石ウルトラセブン でも・・・〕

 

〔〔・・・ああ 逆にあの回復の光線を使うたびに

反撃のリズムが崩れているようにも見える

せがた三四郎に押されっぱなしだ〕〕

 

     ガシィ!!

 

〔あっ!!RXがキャッチした!!〕

 

〈よし これをうて!アムロ!!〉

 

〈このハイパーバズーカで!〉

 

    ドーーーン!!

 

〔あれって ありなの?〕

 

〔〔まあボールを弾に使ってるからセーフだろう〕〕

 

"セガサターン!シローーーーーーーー!!!"

 

   ボガーーーーーーン!!!

 

〈うわあ!?直撃したせがたさんが爆発した!?〉

 

〔せがた三四郎――――!!!〕

 

"心配はいらないぞアムロ君 あれは分身だ

さあ 俺たち全てを倒してみろ!!"

 

〈自分と同じ姿が目の前で爆発したのに平然としている

やはり体だけではない 心まで強靭だな〉

 

"どりゃあ!!!"

 

〈んぐっ!!〉

 

〈ギリアム!リライブを!?〉

 

"あまいっ!!"

 

   バッ

 

〔ああっ!?

外野のせがた三四郎にこぼれダマをとられた!〕

 

[あぶない!!]

 

"脳天直撃!セガサターーン!!"

 

   バシィ!!!

 

〈うわあっ!メインカメラが!?〉

 

〈アムロッ!!!〉

 

"セブン君!!今のは君の判断ミスだ!

まず君がボールを確保してから回復をする局面だった

真剣勝負には甘さを捨てる覚悟が必要だ!!"

 

〈ダン 彼の言うとおりだ

今の君は平常心を失っている

冷静になってこそ 君はその真価を発揮できる〉

 

〈!!?

・・・たしかにぼくはせがたさんに声をかけられてから

ずっと動揺していたのかもしれない

彼が分身して内野・外野からグルリと囲まれたときは

寿命が1万年ほど縮まった思いだった

精神的に飲まれてつい感情的になっていたようだ

ふー・・・ ありがとうギリアム

・・・今・・・心が穏やかになっていくうちに

からだが・・・芯から燃え上がるようだ・・・!〉

 

〈ダン・・・そうだ

まだおわりじゃないのさ〉

 

〈へ!それでこそだ!

オレだって本ご、せがたさんが増えたときは

3日ぐらい寝込みそうだったぜ!〉

 

〈ぼくも3日ぐらい夢にでてきそうですよ〉

 

〈お前たち、やはりタフだな〉

 

〈すまなかったな みんな

アムロはまだ動けるか?〉

 

〈いえ、ガンダムは今のダメージで限界です

反応がにぶい・・・なら!

コール ν!!〉

 

     カッ

 

〔うわあ!!νガンダムだ!!!

さっきも思ったけど 呼べば来るなんて

Gガンダムみたいだよね〕

 

[G、ガン?]

 

〈オレも出し惜しみしている場合ではなさそうだな

より真剣に!ベストを尽くす!!

ゲシュペンスト モードアクティブ コードRV!〉

 

    ブオン!!

 

〈タイプRVの実力を 見るがいい〉

 

〔〔あの黒いのパワーアップしたのか!

背中にとっきんとっきんが増えて顔が変わったぞ!!〕〕

 

"そうだ!それでいい!!

さあここからは問答無用だ!!"

 

 

 

牛丼を食いながら聞くジゼルたちの話は中々面白い

 

「戦いながら ときに姿を変えるほど強くなっていく、か」

 

〔それからはさらにすごい戦いになっていったんだ!〕

 

[ボールがうなりをあげて投げあい

キャッチするたびに衝撃でリングがゆれてました!]

 

〔俺の知っているドッジボールと違う

やっぱり超人がやると派手になるなあ〕

 

〔大将は料理人なんだから 普通のドッジボールも

しないでくださいね 手を大事にしないと!〕

 

〔そうです!タイショーさんの手の力も

とっても素敵です!!〕

 

〔ありがとうシノブちゃん エーファちゃん

まあそれはそれとして やっぱり直接見ときたかったな〕

 

【バトルドッジボールか、

新世代悪魔超人のトレーニングに使えそうだな】

 

{おっかないのう まあ正義超人としても

超人オリンピックの予選とかで使われるかもしれんのう}

 

(たしかに超人委員会が採用するかもしれませんね)

 

「それで その後はどうなった?」

 

[はい!それからは一進一退の投げ合いでしたが・・・]

 

 

 

     バシィ!!!

 

〈くっ キャッチするたびに凄さを実感する!〉

 

〈だが、だんだん つかめてきた!

一気にいくぜ!!〉

 

〈よし!ボールを上げてくれギリアム!

あわせるぞ光太郎!!〉

 

〈任せろ!〉

 

〈流星・・・〉〈電・・・〉

〈〈キィイイイイーーーーック!!!!〉〉

 

"""ぬおおおおおおおお!!!!"""

 

  ドガガガガーーーーンンンン!!!!

 

〔すごい!!ウルトラセブンと仮面ライダーRXの

ダブルキックだ!!!!〕

 

〈やったか!?〉

 

〈おおっ!!向こうの内野は・・・1人だけだ!

今ので分身体は倒した あとは本人のみだ!!〉

 

"見事だッ! ダン君ッ!光太郎君ッ!"

 

〈ふう せがたさん ここまでにしませんか?〉

 

"まだだっ!アムロ君 俺の指が折れるまで!

君の剣が折れるまでッ!"

 

〈剣って ぼくのはビームサーベルなんですが〉

 

 

 

 

「・・・ふむ それでは1対4か

分身体が消えただけで本来の戦力差と言えるが」

 

『もう勝負は見えたのでは?』

 

「いや ここからが面白くなるのではないか?」

 

[そうです! ここでせかだ三四郎さんのところに

将軍様が乱入して 参戦しました!]

 

{【なんだとーーーー!!!】}

 

おお それまで面白がって話を聞いてた

サンシャインとキン肉マンたちが大層おどろいていた

 

【そんなバカな!?

将軍様がそのようなところにおられるはずがない!!】

 

{そうじゃ!ついこの前 万太郎たちが必死で

ここにいるミートを助けて将軍復活は

完全阻止したはずじゃ!!}

 

〔ああ~ そういえば会場でも

みんなそんなこと言ってた 言ってた

こんなところに将軍様がいるはずがない!って

みんなわかってるよね~〕

 

サンシャインたちの口ぶりからかなりの大物のようだな

 

[本当にすごかったですよ将軍様!

ボールにズバッと剣を振るとバッタバッタ倒れていって!!]

 

「よくボールの方が切れなかったな」

 

〔〔みねうちだったからな〕〕

 

{おわ~ やっぱり将軍は おっとろしいのう!

あの剣には鉄の硬さを持つワシの肉のカーテンも

あっさり斬られてしまったからのう

今思えば モンゴルマンのやつ なんで

あいつが振り回していたパイプ椅子や

ワシの持ってたフォークは止めたのに

あの剣はスルーしたのかのう?

あれシルバーマンの首チョンパしたやつじゃろうて}

 

【なにを言うか あれはあのお方の体の一部のようなもの

つまりウォーズマンのベアクローやジェロニモの手刀と

同じ扱いだろうが・・・

あの試合ではどちらかと言うとロビンが投げ込んだヨロイを

盾に使ったおまえの方が反則くさいぞ】

 

{グ・グム~~ それをいわれるとのう}

 

(あの~ 大王さま

さっきからメアリさんたちの話を聞いていると

『将軍』といっても ぼくたちの知ってる『将軍』とは

別人かもしれませんよ)

 

{なにをいうかミートよ ヒーローをバッタバッタと

倒せるようなおそろしい『将軍』がそう何人も

おるわけないじゃろうが!}

 

(メアリさん その『将軍』の写真とかありませんか?)

 

〔あちゃ~ もうバレちゃったか

なんか貴重な話が聞けてラッキーだったから

パパもツッコミをいれないようにしてたのに

はい これがその将軍様の写真〕

 

メアリたちの様子からサンシャイン達はまんまと

ミスリードに乗せられていたようだな

どれどれ将軍とは結局どのようなやつか・・・

 

{【(ゲエーーーー! 将軍って 上様!?

なぜ上様がそんなところに!?)】}

 

〔会場があった京都の映画村はヒーローショーだけじゃなく

時代劇の聖地でもあるから〕

 

[馬に乗ってきてました]

 

(交通手段を聞いてるわけじゃなくて)

 

「上様?この人間のことか?

たしかにかなりの使い手に見えるが」

 

{なにを~~~っ

このお方をどなたとこころえるーーーっ}

 

(大王さまったら・・・

ところで本当になんで上様がリングに?)

 

[えーと たしか・・・]

 

 

 

"上様がなぜこのようなところに!?"

 

“ふふ ただのお節介よ

三四郎! 助太刀いたそう”

 

"ははっ!!"

 

〈おいおい!? またすごそうなのが加わったぞ〉

 

〈あのせがた三四郎さんが低姿勢になるなんて

いったい何者なんだ・・・〉

 

“うろたえるなっ!”

 

"どんなことにも動じず闘えてこそ、真の格闘家である!"

 

〈うっ たしかに、

まったく 本当にあの人たちからは

教わることがたくさんあるな〉

 

〈そのお礼はオレ達の真剣勝負で返すしかないさ〉

 

ジャキ!!

 

“ではいざ尋常に 勝負!!”




ニコニコ動画でせがた三四郎を見ていたはずが、
いつのまにかマツケンサンバを見ていたウジョーです

作中でたまにでてくる怒馳暴流《ドッチボール》とは

その源流は三国時代の中国にあるといわれている
馬上の敵に対し、鉄球をぶつけて倒すことが目的であり、
さらに敵がその鉄球を避けた時のために「外野」と呼ばれる兵士が、
外れた鉄球を拾い、再び敵を狙うのである。
余談でははあるが、張飛益徳がこの怒馳暴流の名手であったことは、
多くの歴史書には記述されていない。
    民名書房刊「中国技術大覧」より

のことであり バトルドッジボールとは元ネタが別のものです。

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