ハドラー子育て日記 異世界家族旅行編   作:ウジョー

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超人一等祭 八本目 思いがけない訪問者たち

〔いらっしゃいませ!〕

 

〔・・・・・・らっしゃい〕

 

まだ夕食には早い時間なのか

店内はまだ空いている席がかなりある

 

「ああ 席はある 入れ」

 

〔〔本当にオレたちまでいいのか?〕〕

 

「かまわん この店は超人一等祭と提携しているから

チケット払いが可能だ どうせ使い道はこれぐらいだ

ここの払いはオレに任せておけ」

 

オレとジゼルはカウンター席に座り

メアリと強力組は近くのテーブル席に座った

ジゼルとメアリ以外はでかい体ばかりで店が狭く感じるが・・・

 

『あなたも含めてですよ』

 

〔こちらオトーシです〕

 

「ご苦労 ・・・エーファとヘルミーナだったか」

 

〔はい! あの・・・

お隣の女の子がハドラーさんの娘さんですか?〕

 

「そうだ こいつがオレの娘だ」

 

[ハドラーさまの補佐竜ジゼルです]

 

〔ホサリュウ?〕

 

「オレの部下でもある ということだ

他のやつらはジゼルの友とその家族である

祭のゲストと裏方達だ」

 

〔わかりました それではお客さま、

お料理は如何致しましょう?〕

 

「祭でこの牛肉の塊をうけとってな・・・」

 

    ドン!!

 

「大将 丸ごとやろう

これを使っていくつか料理をしてみせろ」

 

〔少々時間がかかりますが〕

 

〔わーー♡  おおっきいですね〕

 

この男の料理の腕・・・

オレの知る中ではもっとも盗みがいがある

 

「構わん 適当に飲みながらみせてもらおう

おまえたちも適当に注文しろ」

 

    \\オ~~!//

 

〔なにか 食べてみたい料理とかありますか?〕

 

「・・・ああ!

以前サンシャインから聞いたことがある

牛丼というものはできるか?

名前からして牛肉を使うようだが・・・」

 

〔はい できますよ

それでは牛丼と せっかく大きいので

ほかにも色々な料理にしてみましょう

皆さんにも召し上がってもらえるように〕

 

     スッ スッ

 

大将の包丁がでかい肉塊を薄く切り裂いていく

やはり見事な腕だ

もしオレの世界にいて戦士を目指していれば

一角の戦士としてオレと戦っていたかもしれん

 

『それほどですか』

 

「ジゼル おまえもよく見ておけ」

 

[はい ハドラーさま♡]

 

   ジュウウウ・・・・ クツクツクツ・・・

 

ほう 肉を焼くように煮るのか

店中に牛肉の香りが広がっていく

 

〔ああ いいにおい!

これはすごい牛丼ができそう〕

 

〔これがギュードン・・・

スキヤキに似てますね〕

 

〔・・・これは よいものです!〕

 

〔ぜったいおいしいやつだよね~!〕

 

〔〔これはたまらんにおいだ!!

こっちにとりあえず生6丁!

メアリは何を飲む?ジュースあるか?〕〕

 

〔ん~~ どうしよっか?〕

 

〔〔闘う男のメシっていえばやっぱ牛丼だな

あのキン肉ハウスでキン肉マンの大王就任祝いの

牛丼パーティーを思い出すぜ!〕〕

 

〔〔グオゴゴゴゴゴ!!〕〕

 

〔はい おまたせしました!生です!!〕

 

   ドドドドドドン

 

「よし 皆 今日はご苦労だった

明日は祭の最終日 一層奮起せよ!」

 

 \\\\乾杯(プロージット)!////

 

      カシャアン!!

 

    ガララ・・・

 

{おお~~いいにおいではないか!!

美味しそうじゃのう これは最高の牛丼のにおい!!

さすがサンちゃんのオススメ!!}

 

(大王様!ったく~~~・・・

こういうところは昔と全然変わってないんだから)

 

【グォフォフォフォ 親子2代・・・

どちらといても苦労が絶えんなミートよ】

 

「おお サンシャイン」

 

〔うわあ!キン肉マンとミート君だ!!

サインください!!!〕

 

   サッ

 

メアリが色紙とペンを持ってすっ飛んでいった

ほう・・・今共に入店してきたあの男が

サンシャイン達の宿敵・・・

キン肉マンか

 

『腰も曲がって筋肉もしぼんでますし見た目だけなら

この世界で見たどんな超人より弱そうですが・・・

老人の方ではなくあちらの少年の方でしょうか?』

 

見た目で判断するな 強いぞ・・・やつらは

 

〔しのぶちゃん ちょっと・・・

俺の分もサインもらってきてもらえるかな〕

 

〔大将もほしいんだ・・・〕

 

{おお~~よろこんで!!

こんな若い女の子にサインを求められるとは

ワシもまだまだ捨てたものじゃないの~}

 

  カキカキ

 

(え!? ボクのサインもいるんですか?)

 

〔もちろん!だって!!

あの圧倒的体格差のミキサー大帝へ決めた

ミート君の大逆転のバックドロップ!!

ボクはプロレスラーとして本当に憧れてるんだ!!〕

 

(なんか照れますね もう30年も前のことなのに

ボクは超人保存装置で若いままですが・・・)

 

『少年の方も強かったのですね・・・』

 

これは面白くなってきた




キン肉マンは祭の最終日にかっこよく登場させるつもりだったウジョーです
居酒屋のぶでは適当に飯を食べながら別行動だったジゼルから話を聞く・・・
という内容のはずでしたが

そういえば牛肉持ってた→折角だから大将に料理してもらおうか→シンプルに牛丼かな
→牛丼といえばキン肉マン→出すしかないというか勝手に出た

結局 本題に入る前にここで一区切り 続きはまたの機会に
親知らずを一本抜いて 手術の最中よりもその後の痛みの方が厄介で
いまだに空いている穴に入り込む飯粒が気になる今日この頃
まだもう一本を抜く手術もあるのか・・・

猛残暑に台風と中々気が休まりませんがお疲れのでませんように

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