東方夢幻魂歌 完結   作:ラギアz

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ラ「さっきゅん可愛いね!」
咲「貴方あとがきで私の事むぎゅーっとしたいとか書いてましたよね・・・。」
ラ「反省はしてる。でも、後悔はしていない!」
真「あらやだ良い笑顔」
咲「題名もひどくないですか!?」
ラ「真君が妖夢と一緒に二人きりで遊園地に行ってましたよ(ボソッ」(嘘)

咲「フフフ・・・アハハ!!真ン・・・覚悟ハ良イワヨネエ!?」
真「え、ちょ、ま」


ラ「では、どうぞ!」

咲・・・咲夜


第七章第二話「咲ヤンデレ」

「こう、レーザーでびゃーっとやりたい。」

「魔理沙的思考ね・・・まあ、なら考えましょうか。」

俺とパチュリーは大図書館のとある一室に居た。

そこで俺の弾幕のイメージを聞く。・・・という事だったのだが。

如何せんイメージが思い浮かばない。

本は好きだったが漫画は読まず、小説もミステリーとかだったので”必殺技!という奴のイメージが湧いてこないのだ。

俺は身振り手振りであやふやに伝えつつ、内心色々考えていた。

 

「そうね・・・。もう、ぶっ放せばいいんじゃないかしら・・・・」

「やめて!?諦めないでお願いいいいい!!」

 

遠くを見つめ始めるパチュリーに対し懇願し、俺は一つ思い出す。

 

「そういえば、妖夢の弾幕ってどんなんなんですか?」

「さあ・・・。私は妖夢とは会った事があるけど、戦ったことはないからねえ。」

「どっちが強いですか?」

「・・・悔しいけど、妖夢でしょうね。あの子、まだ色々隠してるし・・・。」

 

最後の呟きを聞き取れずに首を傾げていると、ドアが二回ノックされた。

 

「失礼します。紅茶をお持ちしました。」

 

右手にお盆を乗せ、紅茶とクッキーらしい物を持った咲夜さんが中に入ってきた。

それを机の上に置き、

 

「し、真。そんなに見つめないで頂戴。」

「え、ああ、すいません。・・・・あの、咲夜さん。」

 

少し頬を染めて顔を背けた咲夜さんに、俺は一つご教授願った。

 

「妖夢の弾幕って・・・どんなんですか?」

「へえ。貴方は女の子に物を尋ねる時他の女の子の名前を出すのね。へーえ、へーえ?」

「・・・や、咲夜ンデレ・・・!?」

 

パチュリー、変な事を呟かないで。

俺は心の中で突っ込みを入れつつ、溢れ出る殺気にたじろぎつつ、苦し紛れに俺は呟く。

 

「い、いやあ咲夜さんの方が可愛いですよ!足長いですし・・・美人ですし・・・胸も可愛らしいですs」

 

「変態いいいいいいいいいいいいいいい!!」

 

パアン!と再度良い音が響いたとさ。

 

 

レミリア「・・・なに!?ドッキリでもしてるの!?」

フラン 「痴話げんかでしょー。」

レミリア「・・・え?何それ」

フラン 「お姉様・・・。」

レミリア「やめて!肩に手をおかないで!憐みの眼をやめてええええ!!」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「そうね、妖夢の弾幕は剣に霊力を纏わせて飛ばしてくるのが大体よ。普通に振りながら飛ばしてくるから、二刀流を使い始めたらかなり厄介ね。」

 

何とか落ち着き、咲夜さんは話し始めた。

ちなみに場所を移し、今は庭に出て着ている。

そういえばナイフの練習して無いなー、と考えながらも俺は桜ノ蕾に手を触れた。

 

「後は、霊力で刃を延長上に生成して・・・・射程距離を凄い伸ばしたりしてたわね。」

「く、詳しいですね・・・。」

「何回も戦ってるしね。やってみたら?」

「は、はい。」

 

数回息を深く吐き、深く吸い込む。

精神が波一つ立てない海を思わせるほどに静かに、そして嵐の前の静けさと言う言葉を脳裏にチラつかせるくらい殺気を込めて。

妖夢に教えて貰ったことを、抜刀の準備をしながらこなしていく。

まずは、弾幕をとばそう。

 

「--------はあっ!!」

 

空を切り裂くような掛け声と共に、白刃が鞘から解放される。

振っている最中に霊力を纏わせ、それらを水滴の様に飛ばすイメージ・・・!

 

ヒュヒュヒュ!

 

「あ、とんだ」

 

咲夜さんのが言った通り、弾幕が三つほど、でも確かに空を裂いていた。

 

「よっし!!」

 

思わずガッツポーズ。何故かハイタッチを求めてきた咲夜さんと手を合わせ、パチュリーに話しかける。

 

「あとはこれをスぺカにすれば・・・!」

「ええ、完成ね。」

 

初めての遠距離スペカ。

男の子として、結構ワクワクしたりする。

 

 

 

 

しかし、その浮かれた思いを消し去る様に声が飛んできた。

 

「真!ーーーー新しい情報が手に入ったわ!」

「霊夢!?どうしたんだ?」

 

全速力で飛んできた霊夢は俺のすぐ目の前に着地した。

余程急いできたのか肩で息をする霊夢は、途切れ途切れになりながらも話し始めた。

 

「・・・夢幻・・・魂歌の、代償。・・・・多分、季節的にも・・・!」

 

そこで息をついた霊夢は、きっぱりと言い放った。

 

「一週間後・・・紫が、仕掛けてくると思う!」

「一週間・・・!?」

 

快晴の空もいつしか曇っていた。

冬にしては生暖かい不気味な風が、俺の頬を撫でる。


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