東方夢幻魂歌 完結   作:ラギアz

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どうも!ラギアです!
短いです。はい。
まあ、夢幻魂歌での戦闘無し&戦闘準備無しは珍しいです。
じゃあ、内容は無いのか?
いいえ、恐らくここからが物語のスタートだと思って貰ったほうがいいです。
やだなあ、シリアスだよ・・・。
次、もしかしたら爛漸苦以来のイラアが起こるかもです。
書いてないから分かんないですけど!
爛漸苦ファンって居るよなあ・・・。
では、どうぞ!


第五章第三話「始まりの答え」

「・・・」

「・・・」

俺はずずとお茶を啜る。

先ほどの喧騒の名残も無く、人里は活気溢れ、人を呼び込む声が盛んに飛び交う。

俺と天子は話を聞かせて、させて、という事で茶屋にやってきたのだが・・・。

気まずい。

というか、天子が一向に話さない。

虚ろな瞳で空や地面を見つめ、時折思い出したように体を震わせる。

「あ、あの・・・」

突然、天子が話しかけてきた。

湯呑を置き、聞く体制に入る。

「ん?どうした?」

「その・・・」

天子は一拍置き、たどたどしく話す。

「ここじゃ、話に、くいので・・・。その、場所変えて、貰っても、良いですか?」

深紅の瞳は揺れ、天子はまた下を向いた。

断る理由もない。

俺は饅頭を四個買い、森の中へ向かい始めた。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

適当な木陰を見つけ、俺と天子はそこに座った。

湿気も無く、程よく太陽の光が入ってくる。

風が吹くと草が揺れ、そこはかなり快適な場所だった。

「・・・さて、天子。君はあの振ってきた奴と関係があるのか?」

俺は饅頭を渡しながら聞く。

天子はコク、と頷いた。

「うん、それでその関係ってのを・・・教えてもらっても大丈夫かな?」

体をビクッと震わせた天子は、もう一度小さく頷いた。

そして、口を開く。

 

「・・・私の、お父様の部下、です。天界から逃げてきた私を、捕まえに、来たんだと思います。」

「家出したのか?」

天子は体を守るように手を当てる。

良く見れば顔は青く、目には恐怖が浮かんでいた。

「無理はするなよ。・・・どうして、飛び出して着たんだい?」

俺は一応忠告し、更に聞いてみる。

 

ここで、ただの喧嘩だったらどんなに良かったか。

俺はこの問いに対する答えを一瞬で理解してしまった。

知らなければ良かったのかもしれない。

でも、後戻りは出来ない。

少女は服を捲り、”答え”を俺に告げる。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「・・・ほう、それでのこのこ戻ってきたのか。」

「す、すいません!でも、あの人間は強く・・・!」

カアン!

と高い音が部屋中に響いた。

弁解してる方は身を竦ませる。

「言い訳何て聞いてねえんだよ・・・やれ」

 

「あ、ああ!お願いします、どうか命だけは、命だけは

 

弁解してる男の首に、一本の線が入る。

そこから綺麗に骨と肉の断面が覗き、崩れ落ちた。

鮮血が飛び散り、部屋の一部に水たまりを作る。

醜く歪んだ顔のまま、頭部だけになった男を彼は蹴り飛ばした。

 

汚い。と。

 

彼は告げ、その場を後にした。


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