東方夢幻魂歌 完結   作:ラギアz

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どうも!ラギアです!
さあさあさあ!第四章も終盤に向けて加速しています!
物語を盛り上げるため、読んで下さっている人がうおおお!と成る為、短くなろうともご了承を得ていただきたいと思っております。
・・・まあ、決める所は決めます!
無理に長くすると、飽きる&ネタ切れで詰まらなくなります・・・。
まあ、俺の執筆スピードも遅いですが。
クライマックスに向けて加速する第一歩!
では、どうぞ!



第四章第十話「闇夜に光を・弐」

俺の体から溢れ出た黒い霊力が、雷の様に地面に亀裂を入れていく。

オレノ。前に。

たちハダカルヤツは。

コロす、こわス、ツブス・・・

俺の変貌に危機感を抱いたのか、爛漸苦はレミリアとパチュリーに声をかける。

「・・・早く!あいつを殺せ!」

深紅の槍がレミリア様の手に生成され、パチュリーの土魔法による3m程のゴーレムが出現する。

まず最初に、ゴーレムが俺を文字通り潰そうと大きく跳躍する。

ゴーレム。

土人形の名をもつそれは、主人の命令に忠実に従う。

ゴーレム自体にも魔力があり、それを使い簡単な魔法で敵を追い詰める。

破壊されても土のためくっつき、再生する。

いかに再生を抑えるか。

そのためには、土を分子レベルで破壊するか魔力を切らすしかない。

しかし、魔力の供給元・・・主人がその場にいる限り、殆どゴーレムは無敵だ。

破壊されても、よみがえる。

それ故に己の体を犠牲にする攻撃も使ってくるため、かなり厄介だ。

上から降ってくるゴーレムを俺は睨みつける。

とリアえず。

「---ぶっ壊れろ」

俺はゴーレムに向かって黒い霊力を放出する。

放出された霊力は巨大な口となり、ゴーレムを食らう。

ゴグッ、ゴチャッ、バキッ

ゴーレムの体が砕かれていく。

しかし、黒い霊力は租借を止めない。

死ぬまで。

破壊する。

パチュリーが右手をゴーレムに向けると、ゴーレムの再生が突如途絶える。

このまま続けてても、俺には効かない。ただの魔力の無駄だ。

と思い、魔力の供給を止めたのだろう。

 

アア、つまんナイナ。

次ハ・・・・ナニヲしてくレル?

 

俺の顔に笑みが浮かぶ。

戦闘を楽しみ、相手の攻撃を全て上から捻じ伏せる。

これが、強者か・・・!!

 

次に、レミリア様が深紅の槍を使い、俺に接近戦を持ちかける。

俺は突き出された槍を避ける事で接近戦の了承を無言で伝える。

すると、レミリア様の腕が見えなくなるほどの速さで動かされ、槍が傍から見れば一筋の紅い線に見える程の速さで突き出される。

威力のほうは、言わずもがな。

空中で振っているのに、地面の土や草が巻き上がっている。

強風とも取れる程の風が、俺の服を揺らす。

しかし、俺はその突き出された槍の先端を。

素手で掴み取る。

「!?」

レミリア様の濁った眼が見開かれる。

ミシミシ・・・バギィッ!!

と音を立て、俺は槍の先端を握りつぶした。

バラバラ、と破片が地面に転がり、紅い霧となってレミリア様の体に戻っていく。

俺は槍を自分の体に引き寄せる。

いきなり引き寄せられたからか、レミリア様は槍を離せず俺の近くに来てしまう。

キュオオオ!!

と俺の槍を掴んで無い方の手、左手に黒い霊力が集まり始める。

俺は圧縮霊弾を手のひらに出し、回転させる。

チルノ戦で使った、あの方法。

当たった、だけで終わらせない。

その部分を、回転によって抉り続ける。

しかし遠心力によって霊力が分散してしまうため、このような近距離でしか使えない。

レミリア様が槍を離し、急いで飛び立とうとする。

でも。

「遅イなア」

俺は飛び立とうとして無防備になったレミリア様の腹に回転圧縮霊弾をぶつける。

風を巻き込み、レミリア様の服を引きちぎり、その下にある柔肌に霊弾が抉りこむ。

肌を斬ったのか少し血を垂らしながらレミリア様は吹き飛んだ。

「火符「アグニシャイン]!!」

後ろの方で、パチュリーが叫ぶ。

肌を熱気が焼き、振り向くとパチュリーと同じかそれ以上の大きさの火球が出来ていた。

いわば、爛漸苦のフレイムドライブの上位互換。

此方に向かって高速で飛んでくる火の塊に、不意を突かれた俺は当たってしまう。

「っそ!!」

当たった瞬間、服が灰になり肌は焼けただれ始める。

そのまま俺は吹き飛び、地面に体を打ち付け停止する。

アグニシャインが通った所は、すべて焦げていた。

・・・凄まじい威力だ。

やっぱり、凄いな。紅魔館の皆は。

また、あの何も無い、でも平和で楽しい日々に・・・

俺の霊力が、少し青白くなる。

でも。

 

あいツは、コロサなけれバ・・・!

 

直ぐに黒くなり、爛漸苦を見据える。

俺は右手に霊力を集中させる。

・・・さあ、来い。

 

右手が強く輝き、段々と形が創られていく。

柄は40cm程。

刃は2m程あるだろうか。

羅刹の、単純に二倍の大きさ。

全体が黒く、縁が無い大剣。

俺はそれを右手で持ち、レミリア様を睨みつける。

「黒霊刀・・・[鬼丸]」

俺自身が光に成らなくて良い。

今ある光を、目立たせるため。

他の物は、全て。

 

 

「闇に。染メヨう。破壊しよウ。」




チート?
何それ食べれるの?

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