東方夢幻魂歌 完結   作:ラギアz

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グロ注意!グロ注意!
最後のは誤解しないでね!
強いて言うならば爛漸苦の言ってる事が実際に起きたりしません!
あ、妖夢は倒れてます。
今回は結構夢幻魂歌らしくないかもです!
次回から治ります!
どうか明日も宜しくお願いします!
以上、テスト期間真っ最中のラギアからでした!

真「吹っ切れすぎだろ」
ラ「コメントで爛漸苦をもっと下衆にしろー!て沢山来た・・・。」
真「まあ、次からは戻るんだな?」
ラ「うん。再び真君虐めの再開だ!」
真「もうやだ・・・。」

ラ「では、どうぞ!」


真(ここだけの話、ラギアは救いの無いシリアスが嫌いだ。意味も無く主人公の友達が死んだりとか、な。)


第九章第十二話「消滅へのカウントダウン・3」

冬の寒さが身に染みる、冷たい夕暮れ。

辺りの木々には葉が一つも無く、全て枯れ落ちていた。

 

俺は一人永遠亭の裏手に足を運び、静かに駆け出す。

もしかしたら永琳先生や優曇華には気づかれていたかもしれない。

ただそれでも、駆け出した。

梓は絶対に助かる。

そして妖夢は、今戦っている最中だ。

爛漸苦と妖夢のならば妖夢の方が強いだろう。

・・・昔の爛漸苦のままならば。

前の爛漸苦ならば俺の全力に対して、全力でぶつかってやっと相殺と言う所だった。

でも、さっき奴はいとも容易く俺の全力を受け止め、軽く薙いだだけで俺を吹き飛ばすほどの力もある。

妖夢を信頼して居ない訳では無い。

寧ろ、これ以上無いほどに信じている。

それでも嫌な予感を感じつつ、俺は全力で駆けた。

 

 

数分、走っただろうか。

突如風が吹き荒れ、木の葉が舞い始める。

 

「やっと見つけましたよ、真さん。」

「・・・なっ・・・!?」

 

そして、突如聞こえた忌々しい声。

目の前に鎌が振り下ろされると同時に、俺は桜ノ蕾を上に切り上げていた。

しかし空を切るだけで、手応えも何もない。

 

「ははは、真さんって相変わらず勘は良いですよねえ。」 

「・・・失せろ。」

「そんな邪険に扱わないで下さいよー!嫌だなー!」

 

 

目の前に現れた青年、爛漸苦を俺は睨みつけた。

右手にはいつも携えていた鎌、それとは不釣り合いにひょうひょうとした態度。

殺気が微塵も感じられないのに、何故か自然と戦闘態勢になってしまう様な雰囲気。

 

「・・・妖夢は?」

俺は静かに問う。

 

「ああ、あの女の人ですか・・・さあ?今頃低級妖怪にでも回されてんじゃないですか?ははは、まだ処女でしょうからねえ。きっと妖怪たちにとってご馳走でしょ。」

「・・・何をした?」

「骨折ってー、筋肉ぶったぎってー、顔面潰してー、あ、神経もぶっちぶちじゃないですかね♪」

 

一つ一つ指を立てて行く爛漸苦は、まるでレアカードを数える子供の様に笑みを浮かべていた。

その残虐な行為を、残虐とは思っていない。

狂喜に包まれた青年は、更に話をつづけた。

 

「結構美人でしたけど、血まみれでした!綺麗でしたよ!!そろそろ死ぬんじゃないですかね!?どう思います!?」

「・・・・まあ、取り敢えず。」

 

俺は一度大きく息を吐き、視線を爛漸苦の向こう側に向けた。

 

「走るよ。だからどいてろ」

「やだなあ!どくわけーーーーーっっ

 

 

「別に退かなくて良いよ?退かすから」

 

俺は一歩、全力で踏み出した。

 

 

瞬間、左手は爛漸苦の頭蓋骨を掴み。

 

 

ゴグジャアアアアアッッッ!!!!!!

 

何の躊躇も無く、握りつぶした。

 

骨が砕ける音が周囲に響き、鮮血が飛び散る。

手に嫌な感触が残る中、俺は更にもう一歩、全力で踏み込んだ。

 

余りの加速に突風が吹き荒れ、木々が大きく撓る。

大木が根元から倒れながら、枝は鋭く宙を舞った。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

ゴギンッゴギュ…ゴチャアッ

 

ヌチャ…パキンッ…ドポッ

 

メギャア…バギュァアアッ!!

 

森の中に。

肉の音が。

骨の音が。

血の音が。

 

高く。響いた。


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