いやあ、デスクトップ慣れないし結構重たいしで・・・
データ吹っ飛んで二回目だぜ、この話書くの。
絵のうまいロリコンと、絵の上手いツンデレのおかげで挿絵が入れられそうです!
いつになるかは未定(笑)
では、どうぞ!
第二章第一話「旅立ちの前日に」
翌日。俺はこーりん(霊夢から教えてもらった)の家に来ていた。
話があると昨日言われていたからだ。
「失礼しまーす」
俺はドアを開けて中に入った。
こーりんは椅子に座って本を読んでいた。
「あ、真君。」
こーりんは本を閉じて、こちらに話しかけてきた。
「どうもです。・・・話って何ですか?」
俺は尋ねる。
「ああ、調べ物が明日には終わるな、と思ってあらかじめ君が来るようにしといたんだよ。んで、早速だけど伝言頼めるかい?」
こーりんは片手を上げて笑っている。
「はい、良いですよ。」
「じゃあ、霊夢にこう伝えといてくれ・・・」
こーりんはそこで言葉を切り、真面目な顔になる。
「妖怪を生み出す能力者。あれは・・・人間である可能性が高い。」
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「人間、ねえ・・・」
俺と霊夢は縁側で話していた。
もちろん、こーりんの伝言の事だ。
「ま、会ったら倒すまで、よ。」
霊夢はまったく気にしていなかったが。
まあ、俺も同意見だったが。
「・・・さて、真。そろそろ[博麗]の修行でもしましょうか。
そういいながら、霊夢は縁側から立ち上がる。
「まずは基本、結界と封印からよ。」
霊夢は右手に四角い箱、左手に虹色の弾幕を作った。
「結界は防御のためね。霊力で作った板よ。・・・うまく使えば、相手の一撃を相手に返す事が出来る。後は・・・わざと壊して、弾幕にしてみたり。」
霊夢は右手を軽く振ると、四角い箱が砕け丸い弾幕が空に飛んでいった。
「封印。これは[博麗]の肝よ。相手の能力を封印。弾幕の威力を封印。とかね。」
かなり便利な力だ。
「あの、攻撃よりの力は?}
「・・・ないわよ。だって被害を少なくするのが[博麗]って聞いたわよ。」
「は、はあ・・・」
やはり、この2300年間で変わってしまったらしい。
被害を少なくする、と助ける、は似ているようで違うからだ。
「さ、まずは実践よ。結界から行きましょうか。」
「はい。・・・バースト!」
霊力を回し、俺は結界の準備をした。
「私が弾幕を打つから、あんたは結界で自分の身を守りなさい。」
霊夢は弾幕をいくつも作り出す。
俺は霊力の板を生成した。
弾幕がいくつも飛んでくる。
しかし、一つも俺に当たることは無かった。
霊夢は弾幕を一方向だけからでなく、全方位から打ってきた。
俺は結界を新たに3つ作り出し、計四つの板を体の周りに飛ばす。
あまり意識しなくとも動くそれは、完璧な盾となっていた。
自由自在に動く板。俺はそれを、自分の周りに箱を作る感じで並べた。
そして、一つの箱となり安定した結界に、俺は霊力をさらに流す。
硬さ、厚さがました結界は弾幕を一つも通さなかった。
「よし、結界は大丈夫そうね。」
霊夢がやめて良い、と合図を出したので、俺は結界を崩した。
パリン、と割れた結界は、空中に溶けるようにして消えた。
「さて、次は封印よ。・・・これは少し苦戦するかもね。」
難しいのだろうか。霊夢は顔をしかめながらそんな事を言う。
霊夢は嫌だ、めんどくさいというのを全面にだしながらゆっくりと告げる。
「妖怪の山に行かなきゃならないの・・・幻想郷で、一番高い所・・・」
霊夢は大きくため息をついた。
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長旅になる、との事で俺は一度、紅魔館に戻ってきていた。
色々ものをとる為、後はレミリア様に挨拶するためだ。
出発は明日の朝かららしい。
俺は紅魔館の近くにある湖の周りを歩いていた。
湖の上で、妖精が遊んでいた。
ほほえましいな、と思っていたら。
急に、弾幕を打たれた。
俺は軽くかわし、霊弾を妖精に当てる。
すると、突如大きな冷気が肌を刺激する。
「なんだ!?」
「ふっふっふ・・・あたいを知らないとは良い度胸ね!」
すこし上を見ると、そこには氷の羽を生やした幼女が浮かんでいた。
「あたいはサイキョーの妖精!雑魚い貴方に名乗る義理などないけど、お命は頂戴するわ!」
俺は圧縮霊弾でこいつを倒した。
「美鈴さーん!」
俺はやっと見えた紅魔館の門番に手を振った。
「あ、真さん!お帰りなさい!」
美鈴さんは笑顔で迎えいれてくれた。
そしてそのままレミリア様の所へ。
コンコン、とドアをノックする。
「入りなさい。」
「失礼します。」
俺がレミリア様の部屋に入ると、レミリア様は椅子に座って紅茶を飲んでいた。
「しばらくここを空けてしまい、すみません」
「良いのよ、私が許可を出したんだもの。」
レミリア様はふふ、と笑う。
「で?今度はどうしたのかしら?」
「えと、ですね・・・」
俺は霊夢と修行、[博麗]のこと等を伝え、最後に長旅になる事を伝えた。
「ふうん。まあ、頑張ってらっしゃい。」
「あ、ありがとうございます!」
事情を説明すると、レミリア様は簡単に許してくれた。
「ま、今日はゆっくりとしていきなさい。」
「わかりました。」
俺は部屋を出て、自分の部屋に向かった。
「ふう、帰ってきたな。」
自分の部屋に入る。ここには二日しかいなかったのに、ずいぶん前から住んでいるような気がしてきた。
俺は一緒にこっちに落ちてきた剣道バッグを改めて見る。
使えそうなのは・・・やはり、防具か。
俺は小手の部分を取り出す。
・・・指が出てない状態で戦うのはなあ
俺は指が出て、自由に動かせるように指を通す穴を開けた。
実際に入れてみて、動くか試してみた。
「うん、ばっちりだな。」
動きやすい上に、霊力を流せば良い防具になるだろう。
そうやって荷物の整理をしていると、ドアがノックされた。
「安心してください。あいてます。」
「・・・失礼しまひゅっ」
ドアが開き、咲夜さんがーーー噛んだ。
気まずい雰囲気になった。咲夜さんは真っ赤になっている。
「・・・もうそろそろ夕食です。食堂に来てください。」
咲夜さんは下を向いたまま言い切った。
ドアがパタン、閉じて、廊下を走っていく音が聞こえた。
・・・可愛いなあ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ご飯も終わり、夜。
もうお風呂も入り、寝ようとしてた時に咲夜さんが来た。
「・・・どうも。」
「・・・こんばんわ、真」
咲夜さんはベッドに座る。
ちなみに俺は床で結界に自分の弾幕を当てるというので遊んでいた。
「明日から、遠出なんだってね。」
「はい、妖怪の山って所まで。」
「そんな所まで!?大変ね・・・」
・・・何日くらいでつくのだろうか。
俺は不安に思った。
「あの・・・これ。」
咲夜さんはある物を差し出してくる。
それは、ナイフだった。
「こっこんなものしか渡せなくて・・・ごめんね?・・・お守りにって思ったんだけど・・・やっぱり、いらないよね・・・」
「うおお!ありがとうございます!」
「へ?」
咲夜さんは驚いている。
けど。
「やだなあ咲夜さん。お守り貰って喜ばない人はいないですよ!」
これが本心だった。
お守りっていうのは、いろんな願いが詰まっている物だ。
人の気持ちを、具現化した物。
それを貰って、喜ばない人は居ないだろう。
「本当に、ありがとうございます!」
「そ、そう。喜んでもらえたのなら、良かったわ。」
それに、咲夜さんが笑顔になった。
これだけでお守りになるな、と思いつつ見ていると、
「真、私の顔に何かついてる?」
と聞いてきた。
首を傾げている咲夜さんは可愛くて、思わず
「いや、咲夜さんが可愛いなあって。」
正直に言ってしまった。
「~~~~!!」
咲夜さんは口をパクパクさせて、真っ赤になり。
走って部屋を出て行ってしまった。
・・・やっぱり、可愛いなあ、と。
俺は思っていた。
「ふにゅう・・・真のバカあ・・・」
咲夜は自分の枕に顔をうずめてごろんごろんしていた。
咲夜可愛いね!
咲夜さんを真っ赤にさせてギューっとしたい。
そんな今日この頃。