すみません。遅くなりました。
今回書き直しを三回ほどしまして・・・。
あ、でも今回つまらないかもです・・・。
さて、ここからどう持っていくか。
次回・・・かその次八章完結。
皆さんが邪魔されたくない時って、いつですか?
俺は睡眠時です。
意識が無い時。
覚醒するのは・・・?
あ、伏線かも・・・・!?
では、どうぞ!
鼓膜が破けるような轟音。
訪れる静寂。
辺り一面が焼け野原になり、余りの光を目に浴びたために視界がはっきりしない。
荒く呼吸をする度に、左腕が焼ける様に熱くなる。
痛みを感じない。ただただ苦痛。痛いだけ。
至近距離での大技が直撃したことを感じた俺は、目を擦り暁の姿を探した。
粉塵が舞う中。
小太刀を逆手に体の前で構え、長く麗しい黒髪を風に遊ばせる少女はーーーーー
全くの無傷で、そこに立って居た。
首を傾げた暁は、分からない、と言う風に俺に問いかける。
「・・・弱い。・・・のに、何でそこまでして戦う?痛いし苦しいのに、何で動く?」
弱い。
何でそこまで戦うのか。
動くのか。
暁に問いかけられ、その言葉を噛み砕き。
・・・・再び、朽ち賭けていた”心”が燃え上がった。
ゴオオオッ!!!と蒼い
まだ動く右拳を強く握りしめた俺は、ゆっくりと口を開いた。
「ああ、確かに弱いさ。でもな、人には命かけて守りたいものって言うのがあるんだ。俺は何も出来ないよ。霊夢とか魔理沙とか、正直憧れてるさ。・・・・でも、それでも!そこで終わったらダメなんだ!俺には前に進める足がある!前に進まらなければならない意思がある!!痛い?苦しい?ああ上等だよ!!!」
蒼く、力強く。
煮えたぎる様な眼で暁を睨みつけた俺は、甲高い金属音を響かせ桜ノ蕾を抜いた。
「俺は、馬鹿だからさ!自分より、人を優先して!それで自分が傷ついても、皆が無事ならそれで良いと思うんだ!皆が笑顔なら、それでいいんだ!でも、俺が傷つけば、悲しむ人も居る・・・。俺は、それが嫌なんだ!何故ボロボロになってまで動くのか?簡単だよ。それは、単に俺の意地だ!!笑顔で皆を救う!誰も傷つけさせない!痛くても、苦しくても。誰も見向きもしないでも!護る人がたった一人でも!俺は全力を出す!全てを照らす!」
銀色に、鋭く研ぎ澄まされた刃は思いに同調するように蒼く光始め、鮮やかな粒子をその刃に纏った。
切っ先を暁に突き付け、俺は宣言する。
「お前もだ、暁。お前に何がったかは知らないけど、お前も暗闇から救い出して見せる!!」
その言葉を聞いた瞬間、暁の眼は驚きに見開かれた。
しかし暁はここから見えるほどに小太刀の柄を握りしめ、震える様に呟く。
「勝手な事を・・・・勝手な事を、言わないで!!」
澄み切った綺麗な声が草原に染みわたり、その場をシンとさせた。
「私の事をしった人は皆そう言う。でも、最後には見捨てて、死んで、結局離れていく!無責任な事言わないで!もう私は、醜い夜明けは!絶対に夜から逃れる事が出来ない!・・・出来ないなら・・・助けるとか、言わないでよ・・!」
「・・・出来るから言ってんだよ」
最後は空に消えていくような呟きになった暁の叫びを、俺は否定した。
「無責任に見捨てる?死ぬ?離れる?・・・・んな事、出来ないよ。俺は、一人の
「でも・・・関係ないじゃん!対して親しくも無い!始めて会ったばかりなのに!」
「下らない。助けることに理由なんていらないんだよ。」
再度、しっかりと暁を見据えた俺は呟く。
「今はまだ敵同士だ。・・・でも、暁。約束だ。」
「また会おう。そしたら今度は本音を、心を教えてくれ。」
俺は笑いかけた。
余程、今まで辛かったのか。
全てを思い出したのか、暁の顔は涙で濡れていた。
それでも小さく。
ほんの少しだけ、彼女は首を縦に振った。
その顔は儚げに笑っていて。
逆光で見えづらかったけど、その笑顔は凄く綺麗だった。