恋姫✝無双 ~Fate of The beginning~   作:userjpcafe

8 / 10
今日も投稿出来た!
30分で書き上げたぜ!!でもその分内容が抽象的だったり変なところがあったりするかも。そこは分かってください。


8わ~

「あ、そだ。裁ー、お前挨拶して」

「なんでだ?お前のほうが顔は知られているだろう?」

「緊張するー、あーやだ緊張するー」

「棒読みでこちらに期待の目を向けながら言うな。俺はしないぞ」

「ちぇっ、裁のけちんぼ」

「言っていろ」

 

俺は今隣村長老の家にいる。

 

そして長老の家の椅子で二人仲良く座っている。

これは他に大きい椅子が無いそうだ。そしたら別々で座れよって思うが、他の椅子は座った瞬間に足が折れる。

もしかして俺太った!?と思ったが裁のほうでも同じ現象が起きたので安心した。

そして唯一、生き残った椅子は今裁と一緒に座っているこの椅子だ。

この椅子はそれなりに大きいものの本来は一人用の椅子だ。

育ち盛りの青年二人が座るには少々きつい。

「ちょっ、狭い」「我慢しろ。俺も狭いと感じているのだからしょうがないだろ」「くっそ、てめー男のくせにケツでけぇんだよ」「なっ!?それを言うならコウリもだろう!」「何をーー!」と言い合ってしまうのも仕方がない。

 

そして長老がやってきた。

 

「久しぶりじゃの、コウリよ」

「はい、久しぶりです。長老」

出てきたのは白いヒゲをのばし、開いているかいないかの微妙なラインの目を温和そうに曲げているお爺さん……じゃなくて黒いヒゲをちょっとだけ生やして、キリリと吊り上がった目でこちらを威嚇するような視線を投げる見た目40代の男性がいた。

ちなみに今年でおんとし86歳だ。おかしい。これは何かがおかしい。お爺さんのほうは長老の執事である。こっちのほうが長老っぽいだろっ!でも年は72歳。長老見た目年齢若すぎねえ!?

最初見たときは長老とはしらずにフランクに接してしまった。そりゃあそうだろ。見た目40代が俺に古風な口調で喋りかけてくるんだから俺もふざけて古風で喋っちゃうのはしょうがないじゃん!

でも幸か不幸か、気に入られてしまった。“長老相手にその態度で接せるとはな!気に入ったぞ、ボウズ!”である。

「そんな取ってつけたような口調はよい。いつも通り話せ」

長老はこう言ってくれるが威圧感がパネェので言うとおりにできようはずもない。後ろの裁も俺が長老の正体を知った時と同じ顔をしていた。そりゃあ、驚くわなぁ……だって俺も驚いたもん。

「ん、分かった」

俺は口調を治すと、長老は満足そうに頬を緩めた。もっとも戦闘狂がにやりと怖い笑みを浮かべているようにしか見えないが。

「そちらは?」

長老が裁に目線を移す。

「俺の友達。裁、さくっと自己紹介、ごー」

「あ、ああ。どうも、お初にお目にかかります、豊 士尾と申すものです」

そう言って頭をさげる、裁。

……やっぱこいつ礼儀正しいなぉぃ。なんか項ちゃん悲しくなってきた。

「ふむ……礼儀正しいのぉ、斬華とは違って」

「だって!それは長老だと知らなかったから!」

「だが他人に礼儀を払うのは当然であろう?私にだけ礼儀を払ってものぉ」

「うぐっ」

長老……この雪辱、晴らしてやる!

「それで話を戻すとしよう。豊 士尾と申したかの?私はこの村の長老をやっている琉 虎白(リュウ コビャク)という者だ」

「先ほど名を申し上げましたが、豊 士尾でございます」

俺はその様子をヌボーッと見ていた。

どっちも堅苦しいなぁ、なんか見ててモヤモヤするー。

「それで斬華。何用で私の家に来たんじゃ?」

おっと、それをすっかり忘れてた。

俺はちょいと姿勢を正してから言った・

「俺は旅に出る!」

「ほう。頑張っての」

俺の決意と覚悟が滲んだ言葉を長老は淡々と当たり前のように返してきた。

なんでよ!みんななんで俺が旅に出るって言うのに冷たいんだっ!!

俺が現実の無情さに文句を言っていると。

「私も煌龍のお供としてついていきます」

「ふむ……そうか。君は中々に優秀そうだ。この世界を見ていろいろと学んでいくが良い」

それだよ!俺はそういうのが欲しかったのに!!

 

そして長老といろいろな雑談をしていましたとさ。

なんかもう主人公なのに空気って……、という理由から省いた。というか思い出したくない。

思い出したら思い出したで悲しくなってくる。

お、あそこにカエルが……。

「それでコウリ」

「んあ?」

ふと裁に呼ばれたので、すぐさま現実逃避をやめる。

今俺たちは長老の家を出て、長老の家まで送ってくれた顔馴染みの警備兵の冷やかしを通り過ぎて俺の村に行く途中だた。

「旅の行程はもう決めてあるのか?」

旅の行程……ふむ。

「決めてない!」

「なんでだ!?」

「だって……旅はやっぱ行き当たりばったりのほうが面白いし」

旅の醍醐味は何が起こるか分からないというところだろう!既に決められたルートを行くのは遠足と変わりないじゃないか!

「だが……それだと困る事もあるんじゃないか?」

「それが旅の良ぃところじゃないか!それに困る事で世界を学べるだろう!?」

「……まぁ、それもそうか」

と言って納得したように頷く裁。

「だが資金はどうする?」

「人から貰う」

「馬鹿か!」

 

今日も平和に鳥が空を飛んでいた。

 




旅っていいよね~。
俺は世界中の食べ物を食い散らかしながら歩きたい。
世界には俺の知らない食べ物がひそんで……って食べ物の話でヒートアップしてもうた!
今回は新キャラ、長老さんが登場!
年齢詐称の疑いがあるという長老さん。
昔、実は……っていう過去もお持ちなのだ!それは物語が結構進んでからのお話。

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