恋姫✝無双 ~Fate of The beginning~   作:userjpcafe

6 / 10
……続いちゃってるよ、この小説。
とは言っても波に乗れるのは今だけだ!
なんか書きたくなってきたーーーっ!という感じに書いてみたので内容がおかしかったりもするかも。そうしたら一応言ってください。
一応!ですけどねww



6わ~

項ちゃん項ちゃん、ちゃんちゃかちゃん♪

「何を歌っているんだ?」

「自分の名前で歌作って遊んでた」

「遊ぶなっ!親が一生懸命考えた名前だぞ!?それを変な歌にするな!」

「はぁ!?変なって言うな!天才的って言え!」

「誰が言うか!」

 

 

今俺は裁の家に行こうとしている。まぁ裁の家といっても長老さんのところで居候として居るが。

一応旅に出ることを伝える。その上で旅について来ないか?と聞くのだ。

裁も15歳になった。成人と呼ばれるぐらいには育ったので、まぁ心配ないだろう。

アイツとの付き合いも長い。だから信頼はできる。

やっぱり旅に信頼が出来るお供がいるのは心強いよな!

というワケでテクテク歩いてると、着いた。

村は集落が集まった感じなので結構小さい。家が建っていて、その周りには畑やらなにやらという感じ。

そして長老の家は真ん中にあるのでわかり易い。

長老の家は他の家よりかは大きいが、やっぱ現代社会に育てられた俺からすればやはり小さい。現代と古代を比べるっていうのもおかしな話だが。

扉をコンコンと叩き一言。

「おーい」

ちなみにこれは声が聞こえて1分以内で来なかったら扉をブチ破るというメッセージでもある。前にそんな事を言ったらマジで1分以内に来るようになった。勿論遅くなったら扉をブチ破るが。

そして案の定1分以内で来る。

「なんだ?」

裁が扉を開けて息をきらしながらも聞いてくる。

「今日は18秒だね」

「……毎度思うが秒とはなんだ?」

裁が不思議そうに俺に聞いてくる。

あっ、もしかしてこの時代、秒とかそういう単位って無かったんだっけ。

知らずに使いまくってた。

「気にしない気にしない。取り敢えず話があるんだが」

「じゃあ上がっていけ」

そう言って俺を家に上げる。

コイツ……居候のくせになんと生意気な……。

と思ったが言うとなんか面倒な事になりそうなので言わないでおく。

そして裁の部屋らしきところに行く。

長老の家は結構広い。木のナチュラル成分たっぷりの良い匂いが鼻腔をくすぐる。やっぱいいねぇ木造建築って。

 

「それで話とはなんだ?」

俺が地面に座って、裁は椅子に座るというなんとなく身分の差を表したかのような構図だが言うのが面倒なので言わない。

「俺こと項ちゃんは……旅に出る!」

俺はそう言いズビシッと人指し指を裁に向ける。ついでに爽やかな笑顔も忘れない。キマった。だが裁は

「そうか」

と、淡々と言う。

なんだよ、俺の気迫に圧されて「お、おう」とか言ったりしろよ!

「なんかリアクションは無いのか!」

「?リアクションとはなんだ?」

こいつ……!!

しかもホントにわからなさそうだ。そういえばココ古代中国っ!

裁とぎゃーすかぎゃーすか言い合ってから、話を戻す。

「で、俺は旅に出る」

「そうか」

先ほどと同じように淡々と返す。

だが俺はそれに突っかかったりしない。つっかかったら先ほどと同じようになる。紳士だ、俺はっ!

ここで裁に提案する。

「お供として俺に付いてこないか?」

「……それは俺に旅に出ろと?」

そう聞いてくるので頷く。

裁はちょっと考えるそぶりを見せて、椅子から立ち上がる。

「長老に聞いてくる」

というので俺は行ってら~という言葉を部屋から出ていく裁の背中に投げかける。

 

数分後。

 

「旅に出ていいとの事だ」

部屋に戻ってきた裁はそう言う。

それに適当な相槌を打ってから、裁に聞く。

「じゃあ、裁は俺についてくる?」

「当たり前だ。命の恩人に報いたいからな」

……友情だね~。いやこれは友情とは何かが違う気がするけど……まぁいいや。

 

裁と適当な雑談を交わして、日もいつの間にか暮れてきたのでそろそろ家に帰るとする。

長老に一言言ってから、裁とも別れ、家路につく。

 

ひとまず旅のお供ゲット!あ~旅が楽しみだぁ~、と心の中はルンルン気分の項征であった。

 

=裁視点=

 

コウリと別れた後、部屋に座り机の上にあった書物を読む。

俺は感謝していた。

騒がしくも一緒に居て飽きない命の恩人、コウリが俺に旅のお供になってくれと言ってきたのだ。

正直ありがたいと思った。

それは暗に俺という存在がコウリの中では認められているという事なのだから。

死にかけたあの日。その時の事は俺も記憶が曖昧で体が極限状態だったので覚えていないが、助けてくれたのは感謝している。むしろ感謝してもしきれないくらいだ。

だから俺は運が良いのだろう。

本当はあそこで死ぬ運命だったのだろうが、命を救われ。そして救ってくれた人に恩を返せる事が出来る。

これがどんなに幸せな事か。

盗賊に俺の居た村を焼かれ、そして盗賊に追われた。両親も死んでしまったかもしれない。

それは確かに不幸だ。

だがこれから歩む人生、辛い事はあれど幸せな事が待っていそうだと思わせる。

俺を産んでくれた親が俺を誇ってくれるように。

この命を救ってくれた友に。

俺は進むのみだ。

俺はそう決意をし、既に読み終わった書物をパタンと小気味良い音をたてて閉じた。

 

=裁視点=

 

 




裁がお供になった!
裁は結構真面目君で忠に厚い!まさに部下キャラだ!
ちなみに作中では項ちゃんこと項征の真名の呼び方だが、“コウリ”にします!
まぁ時々、“煌龍”にするときもありますが基本“コウリ”で!
変換ミスで“小売”にならないように注意します!

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