異世界集結戦線   作:玉城羽左右衛門

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どうも、皆さん。玉城デス。
今回も読んで頂き大変有難う御座います。
今回は長門による講義が中心となっています。


第伍話 我、情報入手セリ

「提督は深海棲艦をご存じで?」

「まあ、存在は知っているが名前だけで後は知らない。」

そう答えると仕方ないなと心で思っていることが感情に出ていた。

「致し方ありませんか。この世界に深海棲艦について簡単に説明をしましょう。」

言われた途端此処は自分が前まで居た世界と確信した。まあ、二次元のキャラがまんまその恰好で出て来る時点で察してたけど。

「深海棲艦…それは段階を送りその存在を露わにしました。予兆はあったのですが、流石に気づくことは出来ませんでした。もし予兆の段階でわかっていれば防衛の一つや二つ出来ていたのですが…」

更に淡々と話していった。

「その予兆と言うのは太平洋ハワイ沖を航行中の大型タンカーが突如消息を絶った事から始まりました。十分後、同海域を航行中の新型遊覧船ローンメアリー号が何者かの攻撃を受けているとの通信が入った直後通信が切れました。遊覧船はVIPを多く乗せて居たため事態を重く見た合衆国政府は日本国政府に協力要請をし横須賀に訓練のため駐留中だった第七艦隊と海上自衛隊の護衛艦『あたご』『いせ』『いずも』の三隻を派遣しました。」

「現場海域に到着すると艦の形状が不明、所属も不明な正体が解らない小型の駆逐艦らしき艦が二隻、戦艦一隻がこちらに向かい砲撃したため迎撃を行い三隻を轟沈させました。その時はロシアが海賊に旧式の戦艦を売買したと言う見解に至りましたがそれに対しロシアが全否定をし情報を開示しました。各国の重要人物を乗せていたためもし自国がやったとなったと断定され集中砲火を喰らうって事を推測して判断したことでしょう。そのせいか緊急で作られた調査委員会もロシアの可能性は低いとの見解を出し結果調査は難航、この問題は闇に消えました。」

「以降、この様な事が内容護衛艦を一隻随伴させると言う事を条約で締結、何事もなく四か月が過ぎましたがとある攻撃でこの均衡が崩れました。」

「ミッドウェー島沖を航行中の大型タンカーが航空機の急降下爆撃に遭い撃沈、護衛をしていた合衆国第七艦隊のダイゴロデロンガ級ミサイル巡洋艦シャーレイは不意の攻撃に対しCIWSやハプーンなどで迎撃を行いましたがその反抗虚しく轟沈。最後に入った通信には戦艦一隻と重巡と思われる艦が一隻、大型の空母四隻そこから発艦される航空機を見たとの通信が入りその後行方不明になりました。」

「これは単なる前奏に過ぎませんでした。これに対し編成済みであった遊撃艦隊を派遣しようとした合衆国海軍でしたが別ルートのキス島を航行中の艦から正体不明の潜水艦から攻撃を受けているとの連絡を聞きつけ別編成した遊撃艦隊を派遣しようとした矢先これを引き金に一気に護衛中の艦からひっきりなしに来る救援要請を受け司令部は苦渋の決断した結果近海の艦隊群の支援のみにとどめました。そこからでしょう。人類の制海権を巡っての戦いを始めたのは。」

「その時ぐらいからですかね。我々艦娘達が姿を現したのは。」

そう説明を受けていると木々の間から発動機の音と共にプロペラ機が風を切って飛んでいった。その先を見ると硫黄島とは思えない軍港が広がっていた。説明を一回区切らせ軍港に向かい走っていると視界が開ける所に出た。

「すげぇ…」

そこに広がる海洋に面したあまりにも大きな港を見て絶句してしまった。だが間もなく長門が追いつき隣に来るなり息を荒立てつつも俺に向かい

「ようこそ提督。我が硫黄島基地へ。我々、艦娘一同着任を心待ちにしておりました。」




いかがだったでしょうか?
今回は誤字や手違いがない様にしたのですが。
もしその様なことがありましたら是非共感想に記載して下さい。

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