昼の投稿といい夕方上げてしまい大変申し訳御座いません。
日中は溜まっていた仕事をしていたため書き上げられず午後急いで書き上げました。
今回はもう一度ジパングの話です。次回は艦娘の話に戻ります。
誤字、脱字等がありましたら是非ご指摘の程宜しくお願い致します。
「ですが、交信は出来たものの相手からの反応はなく、こちらが一方的に交信している状況にあります。」
「相手からの交信はなしか…」
「艦長、もしかしたら硫黄島にて何かあったのではないでしょうか?」
「ううん、確かにその可能性も一理あるな。」
その時彼らの頭に浮かんだのは硫黄島が何処かに占領されているのではないかと言う不安だった。
ありえない話ではない。
事実、我々が共同演習に行っている間にその期間を見計らい攻めてくる可能性だってある。
そして硫黄島は本国から結構離れてはいるがそこを足掛かりに攻めると言うことだってあり得る。
どっちにせよ、現在硫黄島は大変極めて危険な状態にあると言う事が先走った。
「艦長、提案ではありますが硫黄島に接近し硫黄島の状況を海鳥にて確認してはどうでしょう?」
副長、角松洋介は現状出来る打開策を提案した。
「そうだな。よし、よかろう。舵を硫黄島に。島の五キロまで接近し、海鳥を発艦させ島の偵察を行う。総員準備せよ。」
専守防衛を貫く梅津艦長だがもし日本の危機となれば致し方ないと思って提案を飲んだであった。
命令の発令を受け艦内の船員は目の色を変え任務に励むことにした。
機関室では機関の確認、点検を行いガスタービンに火を付けたり、格納庫では海鳥の発艦準備等をしたりと騒然としていた。
その騒然の中ただ一人左舷甲板に出ていた角松洋介二等海佐は果てしなく続く海を見ていた。
深いため息をついたそんな時だ、後ろから声が聞こえてきた。
「副長様が何故此処に居るんですかね?」
「そんな砲雷長様も何故いるのでありますかな?」
冗談を言い隣に来たのは菊池雅行三等海佐であった。
角松は隣にきた事を確認するなり菊池に向かいいきなり質問をした。
「俺ら、本当はどこに居るんだろうな...」
溜息交じりの質問に対し菊池も溜息交じりの質問で返した。
「さあな。俺にもわからんよ。ただ俺らがなすべきことは目の前の物に対し真剣に行うしかないんじゃないかと俺は思うぞ。」
「そうか。」
そうして二人は今現在自分達が持っている情報を交換し雑談を行っていたが角松が話を切り上げて各自の任務に戻ることにした。
艦橋に戻るとみらいが硫黄島の目標地点にもうすぐ着くことがわかった。
目標地点に到着したみらいは後部格納庫から海鳥を出すと早速発艦の準備に取り掛かっていた。
角松は艦橋から発艦を見守っていたがその先に大きな黒煙が見えた。
「なんだ、あれは…」
双眼鏡で覗くとそこにはあたご型と思しい艦が黒煙を立て航行しているのが見えた。
もしかしたらと思い一回双眼鏡から目を離しもう一度見て角松はとある事を確信すると通信機に向かい言い放った。
「我が日本国艦艇が正体不明の艦から攻撃を受けている!繰り返す!我が日本国艦艇が攻撃を受けている!」
その言葉を聞き艦内の人間は奮い立った。
いかかだったでしょうか?
とある感想の中にご要望があったため入れていこうと思っています。
今回も読んで頂き有難う御座います。
感想も是非書いて下さい。