何とか一日で書き上げられました。
多分、第弐話は今週の土日ぐらいになるかと思われますのでご了承の程を。
では楽しんで下さい
「…とく…!…てい…とく…!…提督!しっかりして下さい!!提督ぅッ!」
「ああ、美少女が見える…俺は死んだのか…という事は此処は死後の世界か…我が人生一片の悔いあり…」
「提督!何馬鹿な事言ってるんですか?!提督は生きていますよ!」
そう言われ頬をつねられた。
「痛い!痛い! 落ち着け! 引っ張るな!」
そう言うと美少女は「すいません…」と言い引っ張るのをやめ、顔を真っ赤にした。
此処は何処だ、と確認を開始する間もなく甲高い声と共に体を引っ張られた。
「提督ぅ~心配デース! てっきり提督が死んじゃったのかと思ったデース!」
そう言うと美少女が顔を俺の肩にスリスリと擦ってきた。そんな事をしている美少女に向かい、いかにも筋肉質の美人から怒号が飛んだ。
「おい!金剛ッ!貴様提督に向かい慣れ慣れしいぞ!」
「別にいいじゃないデスカ。もしかして長門は嫉妬してるんデスカ?そういうお堅い思考は長門の悪いところデース。」
そう言われて顔を真っ赤に染まった長門は言い捨てるかの如く
「ええい、うるさい!とにかく離れろ!」
と言い放った。
え、何これ。俗に言う修羅場って言う奴か。
だが、そんな事はどうでも良かった。それより自分が置かれている状況について知りたかった。
確かこの娘は金剛って言ってたな。
「金剛、すまないが離れてくれないか。」
「うう~提督ぅまでぇ~」
そういうと金剛は顔をしょんぼりさせ離れた。
金剛が離れると共に立ち上がり周囲を見回した。
周辺には『艦これ』で見たことのある艦娘や妖精さん達が自分を囲むかの様に立っていた。
俺の事を心配していた様で全員が泣き顔を浮かべ嬉しがっていた。
そんな中、背伸びを艦娘達より先を見渡すと青い海の欠片が見えた。
欠片をもっと近くで見るべく一歩を前に進み艦娘達に道を開かせ波打ち際の一歩手前まで足を伸ばした。
そこに広がっていたのは一面に広がる青い海がそこにあった。
美しい海に見とれていたが俺は艦娘の面々に向かい質問を飛ばした。
「すまいないが此処は何処だ?」
そう言うと筋肉質な美人…長門が俺の隣に来て話した。
「此処は日本帝国海軍硫黄島前線補給基地です。」
その言葉を聞くなり最初に浮かんだのが歴史の教科書に描いてあった硫黄島の戦いだ。
硫黄島の戦い…今も尚その傷跡は深く至る所に米軍の戦車や塹壕跡が残っている島だ。一番有名なのは硫黄島玉砕だろう。
沖縄等は第二次大戦以降アメリカの領地になっていたが返還されたがそれに対し硫黄島は不発弾やトーチカ、塹壕の多さ故現在は海上自衛隊の航空基地となり一般人は愚か元住人でさえも島への立ち入りは出来ない状況になっているはずなのだが。
「何故俺は此処に居るんだ?」
一番はそこである。何故俺が此処に? まして俺は提督でもなくば軍人でもない。単なる一リーマンにしか過ぎない。
だがその問いに対し今度は金剛が前に出て話をした。
「提督を呼んだのは私達デース。」
長門がそれに対し睨んだが一つ溜息をつくと淡々と話を進めた。
そして俺の顔を見るなり人に物を頼むかの様なお辞儀と共に衝撃的な一言を言い放った。
「提督、単刀直入に話をしましょう。我々を…我が日本帝国海軍をお助けて下さい!!」
いかがだったでしょうか?
今回は会話がメインで現状を確認するって感じですかね。
第参話ではジパングか旭日の艦隊を出そうかと検討しています。
ご感想の程宜しくお願い致します。