玉城です。
イヤァァァァァァァァァフゥゥゥゥゥゥッゥゥゥゥゥ書けたぁぁぁぁぁぁぁぁ
と心の中で非常に思って居ます。
疲れた…以上です。
ベットから起きると翔鶴がハンガーに掛けてあった上着を取ってくれた。
上着を受け取り袖に腕を通す。
それはさながら夫婦の様であった。
両腕を袖に通し切ると肩を動かし微調整を行う。
ある程度の微調整が終わるとボタンを付け始めた。
下からボタンを締めていく中、ボタンの模様が目に入った。
「これは…」
良く見てみる。
見ればそれは『艦隊これくしょん』のロゴマークと言える『艦これ』の文字が刻まれていた。
そして一歩後ろにて着付けをサポートする翔鶴に質問する。
「翔鶴、このボタン何だが…」
「あ…はいぃ!何でしょう!」
唐突な事に非常に驚いた様で瞼が一瞬ながら大きくなる。
「このボタンなのだが…」
「ああ、そのマークですか。」
思い出した様で翔鶴が語り始める。
「実はその制服、提督専用の特務制服ですから。」
「そうなの!?」
思わず声を出す。
翔鶴は知らなかったことを悟り説明を始める。
「ええ、なんせ山本長官直接で…」
「ふんふん。」
「理由は結構強情で『別世界の人間を呼ぶんだから此方の人間とは違うって事をはっきりさせなければ!』って被服廠の妖精さんに言ってましたから。」
「そうなのか…で、だがボタン以外にどんな違いがあるんだ?」
「ええっとまず、全身が防刃、防火仕様になっていて更に水中においても少しではありますが救命体になっています。デザイン上その服は一般的な佐官服にやや手を加えただけなのでさ程変りはありませんが強いて言うなれば見た目そのままにエンジンが凄い零戦五二型乙っと思って頂ければ幸いです。」
「いや、俺零戦あんまり知らんのだが…」
「え…いや、何でもないです!」
翔鶴の現状を言うなれば、一般人の友人に伝わりもしないエルシャダインネタをやるネットユーザーになんら変わりなかった。
赤面しながらも話を続ける。
「あ…あと! 提督には特佐モールが付けられているんです、よ!」
やや震え声ではあるものの理解できた。
「もしかしてこれのことか?」
見せる様に肩を前に出しいじる。
「そうそ…ってあれ? おかしいな…」
「どうしたんだ?」
「いえ、実はですね。提督のモールは水色と決まっていたんですよ。本土からの参謀と被らない様にとのことからなんですが…」
「明らかに黄色だな。」
「ですねぇ…基地に戻りましたら手直しして貰いましょう!」
「そんなことよりいいか?」
「何でしょう、提督。」
「俺の階級って佐官クラスなのか?」
唐突に思った。
あまり軍事系統は知らないが某東映怪獣映画、ゴジラは好きで見ていた。
ビームの描写、緊迫する日本、必死に防衛を行う自衛隊などの特撮らしさが好きであった。
提督こと彼はその中でかっこ良く味方に指示を出す防衛庁特殊戦略作戦室室長、黒木翔特佐が好きであった。
黒木特佐はゴジラ作品においては『ゴジラVSビオランテ』『ゴジラVSデストロイ』の二作のみであるがそのどちらにおいてもゴジラの迎撃に成功した人物であり、上杉謙信と同様に軍神と言っても過言ではないほどの能力の持ち主なのである。
余談ではあるがゴジラ作品の特佐とは陸海空のどこにも所属しない軍人と思われている。因みに黒木は三等特佐となっているため階級上、少佐である。何かと少佐階級の人間がナチの指揮官代行してたり、格闘家してたり、はたは全身が義体の捜査官してたり、または赤いモビルスーツに乗ったりして活躍しているのは彼らが少佐と言う名誉ある階級なのだからかも知れない。
彼は子供の時に見た際、親から黒木特佐の階級は少佐と言われた事で佐官のみが記憶に残っていた。
「うーん、あながち間違ってはいませんね。提督は別世界から来た特別な人間ですので特佐と言う階級に当てはまりますから…まあ、佐官ですね。」
「特佐? ゴジラに出てきたあの黒木特佐ぐらい?」
「ゴジラはいまいち知りませんが提督が理解し易い様に解釈頂ければ幸いです。」
「佐官クラスで…階級はどの部類なんだ? 例えば少佐とか…」
「提督はいまいち判断しかねますが准将の下…言うなれば大佐ですかね。」
「大佐!?」
大佐…少佐の二段階上の役職である。
その役職は准将や少将の下ではあるが軍人にしては相当な役職である。
「いえいえ、あくまでですよ! そのぐらいの権限があるだけですから!」
「はぁ…なんでこんな事になったんだろう…」
思わず溜息が出る。
そんな事を察したのか翔鶴が話を切り替える。
「て、提督こんな事より早く艦橋にいきましょう!」
そう言われ自分の本当の目的を思い出す。
「そうだった! 翔鶴、案内してくれ!」
提督が明るくなったことを見て安心する翔鶴。
(おし、提督を励ましたぞ!)
提督の気分を変えた事により幸福感で気分が高揚した。
「はい!」
その声には嬉しさがあった。
医務室の強固な扉を開く。
それと同時に白髪の凛とした少女が部屋から出る。
その後ろを行くように若さが残る顔立ちをしながらも海上自衛官幹部夏仕様の白制服を身に纏った人物が一歩出る。
だがその服の右肩から胸に掛けて参謀モールと思しき物が付いていた。
「提督、此方へ。」
「ああ、わかった。」
二人は歩き出した。
「翔鶴、聞きたい事があるんだがいいか?」
そう言われ翔鶴は提督の方向に回り返事をする。
「この艦って翔鶴そのものなのか?」
「一部、異なっていますが大体は第二次大戦時の翔鶴ですね。」
「ほうほう。あと翔鶴。止まって話すのもなんだ。歩きながら話そうじゃないか。」
「ですが提督…」
拒否反応を示す翔鶴。
「今は有事だ。致し方ない。」(時間無駄に出来ないし…)
「わかりました…致し方ありませんよね…」
翔鶴、無礼と感じながらも後ろを向いた。
「勿論、空母だからパイロットもいるよな?」
「ええ、勿論ですとも。ちゃんといますよ。」
そう言うなり翔鶴が片側に寄ると敬礼をした妖精二名が居た。
敬礼に対し翔鶴も敬礼で返す。
それに対し自分も見よう見まねで敬礼をする。
直後、妖精達は急ぎ足で行ってしまった。
過ぎ、見えなくなると共に翔鶴が口を開く。
「提督、あれが我が空母のパイロット達です。」
「あれが!?」
「もっと沢山いますよ!? あの方たちは本の一部に過ぎません。」
「へぇー。んじゃあの方達が主力?」
「まあ、そうです。五航線とは言われてはいますがその実力は一航線に引けを劣ろいません。それ以上です!」
「あの人達によって艦が委ねられているのか…」
何かしら人達と言う言い方に違和感を覚えるが気にしない様にした。
それからも奥から他のパイロットと思える妖精さん達が続々に来る、其の度立ち止まり敬礼を行いながら進む。
そんな事もあった疲れていたが翔鶴が突如として立ち停まった。
自分も同じく立ち止まると其処は階段の踊り場であった。
「此方の階段で上がって下さい。」
そう言いうと翔鶴は階段を上り始めた。
後を追う様に付いて行く。
大体、階段を13段ぐらい上り終えるとそこにも扉があった。
翔鶴が開き此方に顔を向けた。
その顔は何も言って居なかったが此方に来てくださいと言われている様な気がした。
翔鶴について行くと其処は正に艦橋その物であった。
初めて来た子供の如く舐め回すように見る。
通信手、操舵手の配置はしかりそれは言うなれば『太平洋の嵐』等の第二次大戦中の艦橋とイージス艦の艦橋を足して二で割った様な感じであった。
簡単に言えばイージス艦の装備の配置を広く取った感じと言えばよかろう。
そして艦長席に目を見やると其処には誰も居なかった。
艦長席の後ろの壁には謎の装置が置かれていてそこには『鶴翔』と右文字で書かれていた。
入り口手前に居た翔鶴が横に来て話す。
「此処が翔鶴艦橋です。」
其処の艦橋にあったのはまさに戦場であった。
いかがだったでしょうか?
ご要望などドゥンドゥン下さい。