異世界集結戦線   作:玉城羽左右衛門

10 / 22
ドーモ、玉城デス。
特に書くことがないです。


第玖話 提督、訂正ニアワン

「半分正解。半分不正解と言った所ですかね。」

この答えを聞いたときテストで丸ではなく三角を渡された気分だった。

「深海棲艦はステルス艦って事は正しいのか?」

その問いに対し長門は正答の説明を開始した。

「提督が言った通り深海棲艦はステルス艦であり、イージス艦等のレーダーでは感知が出来ず浮上して来るまでは目視でしか捜索出来ません。」

「え、浮上すんの?」

深海棲艦って深海って言ってるから潜水艦なのか?と思ってしまった。

「うーん…なんていったらいいんでしょうか。本当に深海棲艦についてはあまり解っていませんが奇跡的に帰還した艦やその他情報を合わせると深海棲艦は海に潜航している時は感知が出来ず、海に浮上してくるまでレーダーには映りませんが浮上と共にレーダーに映るらしくその時は既に敵艦は艦砲影響圏にありそれで攻撃された…等の報告は入っていますが…」

「が?」

「一部情報では、南海トラフ沖を移動中だった駆逐艦隊曰く急に現れた深海棲艦は距離を離し出現。その後、深海棲艦は行方を暗ますと言う事があり未だに解っておりません。」

「そうか…」

わからない事が多いか…と心の中に不安がよぎった。

深海棲艦の事や自分が此処に居る理由、人類の制海権争い…まるで漫画や小説の主人公になった気分だった。

だが今現在そうなってしまった。

だったら今自分が出来る全力の事をやってみたらどうだ?

そう心の言い聞かせ一抹の不安を振り払った。

心機一転、長門から聞いた事を考慮し新たに考え直してみた。

イージス艦は遠距離特化し故に近距離が弱い…だったら。

「長門、聞くが何故新規で戦艦を作らず艦娘を運用しているんだ?新型戦艦の建造が遅れているや旧式戦艦の数が足りず致し方なく使用しているんだったらわかるが…」

「提督、その質問ですが艦娘の特性が深く関わって来るんです。」

「提督が出したのも一つの要因ではありますが我々、艦娘には深海棲艦の位置を特定出来る能力が備わっている様なのです。」

そう言うと長門は自分の頭に指を指した。

「私も感じましたが潜航している深海棲艦が近ずくと距離や方位、艦隊の数ぐらいで艦種はわかりませんがその方向に必ずと言っていいほど現れたのです。」

「だったら、艦娘をイージス艦に乗せレーダーの代わりをしたらどうだ?」

「では、更に近距離で現れたらどう対処しますか? 生憎、敵も我々艦娘についても感知出来るようなので。」

「うっ…」

そういう事か。

艦娘の存在意義がようやくわかった。

つまりは神出鬼没な深海棲艦に対し、深海棲艦を感知出来、即応性、防御力がイージス艦よりもある艦娘の方が被害が最小で済み運用しやすいって事か。

成る程っと関心していると長門が大きく進み斜め右前に来ると手のひらを見せた。その手のひらに気が付き前を見ると自分が居る場所は何処だろうと考えさせる光景が広がっていた。

「此方が執務室兼作戦指令室です。」

それは横須賀の赤レンガ倉庫やハウステンボス、明治時代の写真でしか見たことが無いほどの赤レンガの建物があった。




いかがだったでしょうか?
ご感想の程どんどん下さい。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。