レインは異常としか言えないレベリングを繰り返していた。周りの制止も聞かず、ボス戦にも参加せずに、ひたすらに狩場でモンスターを屠っていた。いや、正確には最前に近い層で、対人戦に近い戦闘を繰り返していた。
(まだだよ・・・)
背中から襲い来る一撃を、体を反転させて打ち払う。そのまま同じ呼吸で、胴を薙ぐ。バランスを崩したところで、頭を一突きしてHPを散らした。
(こんなんじゃ、足りない・・・!)
ただただ、力を。それだけのために、彼女は戦い続けていた。
今から10か月ほど前のあの日、彼がどうしてあちら側についたのか。それが彼女にはなんとなくわかった。長くパートナーとして戦った彼女だからこそ分かったことだ。これは、ずっと自分の中にある矜持のようなものだ。
ゲイザーと彼が関係を保っているように、彼女とゲイザーも関係を保っている。だからこそ、彼に関するいろいろな情報はおのずと耳に入ってくる。ハーブティーの惨劇も、彼女の耳に入っていたのだ。おそらく、彼はもう、すでにその身を鬼と化させていることは容易に想像がついた。早く戻さないと、手遅れになる。
そうこうしていると、狩場での持ち時間が尽きかけていた。現在のレベルはもうすでに大台の80に乗っている。だが、こんなのは数値に過ぎないこともまた、わかって居た。
狩場で順番待ちをしていると、肩を叩く人がいた。怪訝にそちらを振り向くと、そこには美人とはいかなくとも、ある程度容姿の整った女性プレイヤーがいた。
「初めまして。あなたがレインさん?」
「そうですが」
レインの声を聞いて、相手が少々苦笑する。
「私、エリーゼっていいます。いつでもいいから、少し一緒にお茶したいのだけれど、時間取れないかしら」
正直なところ、初対面の人にそんなことを言われても、形の変わったナンパのようにしか思えなかった。それに今は、少しでも多くの対人戦闘の経験を積んでおきたい。
「ロータスのことで、少しお話したいなって思って。どう?」
その名前を聞いた瞬間、微かに心臓がはねた。目の前の女性は相変わらず柔和な笑みを浮かべている。
「分かりました。特に用事とかもないですし」
「そう。なら、今からでも大丈夫かしら?」
「はい」
「なら行きましょう」
それだけ言うと、二人は連れ立って歩き出した。
第61層主街区、セルムブルク。その湖畔に佇む洒落た喫茶店“レディレイク”に、エリーゼとレインはいた。案内されたところはちょっとしたコンパートメントになっていて、それでなお景色もいいところだった。
「きれいな場所ですね」
「うん。落ち着きたいときとかは、ここに来るようにしてる。ここなら大声出さない限り、外には漏れないし。うるさいナンパとかも来ないしね」
そんな会話をしていると、注文した飲み物が来た。ふたりともそれに口を付けたところで、ゆっくりとカップを置いて、エリーゼは言った。
「さて、改めて自己紹介させてね。
私はエリーゼ。傭兵やってます」
「レイン、ソロです」
「うん、知ってるよ」
レインの自己紹介への反応に、レインは驚いた。まさか、自身がそんなに名の売れた人間になっているなどとは考えていなかったからだ。
「君は、自分の知名度というものを理解したほうがいいよー。攻略組の数少ない女性プレイヤーで、盾無しの片手剣に体術の複合による攻撃的スタイル。華麗に戦場を舞い、的確に立ち回っていくその姿から、付けられた二つ名は“剣姫”、ヴァルキリー。熊みたいな女傑なのかなと思ってたらこんなかわいい子だとは思ってなかったけどね。
そして、かつてとはいえ、
「彼は、裏切り者です」
「ええ、そうね。少なくとも、攻略という大局を見れば、彼はとんでもない大謀反人だわ。けど、
一言のレインの呟きに、エリーゼは、笑みを一瞬消して、静かに語りかけた。その一言は、レインを完全に沈黙させた。何故なら、
「あなたならわかるはずよ。最前線という、どうしても人柄というものが出る場で、長い間、彼と背中を預け、肩を並べて戦ったあなたなら。彼は、
レインは、ただの一言として発しなかった。いや、発せなかった。この女傭兵の言葉は、どれも的確だった。そして、それが分かったからこそ、レインはこうして戦いに明け暮れていたのだから。きっと彼も、来るべき時のために粛々と力を蓄えているという確信があったから。
「知ってますよ」
あの人は、そういう人だ。それがどんな無茶でも、無謀でも、地獄でも。合理的であるのならという言葉だけで、すべてを投げだして飛び込んでいってしまう。そういう人種なのだ。あの時の無念も、無力さも、悔しさも。すべて、今の鎖となっている。それを忘れたことなど、あの日から一日もない。
その瞳を見て、一つため息をついた。テーブルの上に両肘を乗せて手を組んで、手の後ろに口を持ってくる。
「一つ、昔話をしようか」
少し目を伏せて、エリーゼは雨だれのように話し出した。
「あるところの音楽系の部活に、青年がいました。その青年は、部活の中で誰よりも上手で、誰よりも孤独でした。だからこそ、彼を妬み、憎む人も少なからずいました。けど彼はそれを何も感じていないようでした。ある日、誰かが彼に聞きました。“あんなことをされているのに、どうして何もしないのだ”と。それに対する彼の返答は簡素なもので、『やり返したところでうまくなるなんて道理はない。なら、少しでも前進する努力をしたほうが合理的だ。まとまることが重要なのに、わざわざ足を引っ張る真似をする神経は理解できない』と。事実、良い成績を出すその一因は、彼にあったのです。―――もっとも、気付くのはもっと後になってでしたが。
やがて、彼があまりにも酷な環境に、とうとう離脱しました。それは、彼なりの最後の抵抗だったのでしょう。たった一人、抜けただけ。それだけなのに、なんということでしょう、今まで当たり前のようにできていたことができなくなったのです。音は乱れ、素人でもわかる様な狂いが目立つようになりました。その結果、当たり前のように突破できていた、通過点に過ぎないと思っていた大会すら、突破することはできませんでした。そこで初めて、周囲の人間が、彼の力の大きさというものに気付いたのです」
レインはその話を黙って聞いていた。話している間に、伏せられた目はやがて完全に閉じていた。痛い沈黙の中で、エリーゼはゆっくりと瞼を開けた。
「君なら分かると思うけど、一応言っておくね。この青年こそが、ロータス。あの人は、どんな逆境でも、自分が決めた目標や目的のためなら突き進む人なの。だからきっと今も、辛くても前に進む、って決めているから、誰にも連絡も取らない。おそらく、レインちゃんにも取ってないんじゃない?」
膝に手を置いて、ゆっくりと頷いた。こちらを安心させようとする、柔和な笑みが痛い。
「だろうね。あの人、とことんまで冷徹になれるけど、人を思いやることのできる人でもあるの。
私はね、実は、ハーブティーの惨劇に加担した人間の一人なの。傭兵として、彼に雇われてね。その時に彼はこういったの。『狂いたくないのなら、狂った自分を演じろ。あけすけに陽気になるか、逆に異常なほど冷静になるか。お薦めは前者だけどな』、って。そのおかげで、あの経験を思い出しても、冷静でいられるの。冷静に狂った自分を演じ切れたって自信が、狂わせないの」
エリーゼの言っていることは、一見支離滅裂のように思える。だが、本質に少しづつ近付くという点では、この上ない技法となっていた。
「レインちゃん、分かってるんでしょう?彼が、どうしてあちら側についたのか」
「・・・そう言うエリーゼさんは、どうなんですか?」
長めの沈黙の後、レインは一言だけ問いかけた。それに、一瞬考え込んだエリーゼは、
「心当たりはある。けど、信じられない。―――いや、信じたくないの間違いかな」
自嘲気味に呟いた。
「たぶん、私もレインちゃんも、考えていることは一緒だと思う。だから、せーの、で言ってみない?」
その言葉に、目を合わせる。小さなせーの、という合図と共に、二人の声が揃った。それに、レインは表情を暗くし、エリーゼは自嘲気味の笑みから、どこか物憂げな表情に変えた。
「私は、ロータスを助けたい。でも正直ね、私じゃ力不足なんだ。私じゃ、レン先輩を、あの地獄から引き上げることはできない。蜘蛛の糸を垂らすことすら、きっとできない。でもね、私でも、後方支援くらいの役には立つよ。
手伝わせてくれない?ラフィン・コフィン壊滅に」
少し涙交じりの嘆願に、レインはゆっくりと、組まれたままのエリーゼの手を両手で包んだ。
「約束します。―――あなたの力を借りて、あなたの思いを乗せて、あの人を修羅や鬼から、人に連れ戻して見せます」
約束というより、誓うように。一言一言に重みを乗せて言うレインの瞳には、今までなかった強い光が宿っていた。その光を見て、エリーゼは一言、
「ありがとう」
とだけ、漏らした。
それから二か月後、事態は急変した。
クリスタライトインゴッドを手に入れ剣を作り、その後諸々あって店に戻るときに、アスナは慌てて店から飛び出してきた。
「キリト君、ごめん!落ち着いて話したいところなんだけど、今すぐ血盟騎士団本部の会議室に来てくれる!?」
「ど、どうしたんだ、アスナ」
「詳しくは向こうで話すわ!ごめんリズ、話はまた!」
それだけ早口で言うと、アスナは走っていった。
「悪い、もっと積もる話もしたいんだけど」
「いいわよ。あのアスナがあんなに焦るなんて、よっぽどのことだしね」
それだけで会話を終わらせると、キリトもすぐに後を追った。
血盟騎士団の本部につくと、門衛はすぐに俺を会議室の一室に案内した。会議室の中では、すでにアスナが難しい表情で考え込んでいた。
「今度のメッセージも暗号なのか?」
「ええ・・・。しかも、今回はKoBのメンバーから直接届いたの」
それだけ言うと、もうすでにオブジェクト化してある録音結晶を操作して再生した。
『その虫は母体にあり、その中で肥大する。やがて肥大し過ぎた虫は、母体を食らいつくす』
「これだけか?」
「たぶん・・・」
今までに比べると、少し短めのメッセージ。だが、不自然なのは、録音結晶の再生を示す光が失われていないことだった。
「母体にある虫、っていうと、寄生虫の類かな・・・」
「だろうなぁ・・・。でも、母体を殺す寄生虫って何種類かあるからな。特定はできない」
「そうよねえ・・・」
二人して考え込む。そんなとき、
『考え込んでいるかな、お二人さん』
「うわあっ!?」「きゃあ!」
突然流れてきた声に二人して驚く。その発信源は、
「これ?」
「だな・・・」
暗号の録音されていた録音結晶だった。
『さて、と。そろそろびっくりが収まったところかな。ま、びっくりしてなかったら申し訳ないけど。あ、一人かもしれないわけか。そうだったら悪い。
で、メッセージを合計三つ送ったわけだが、ここまでの展開として考えられるのは、メッセージの内容を全部理解しているか、まったく理解できてないか。ま、中途半端に理解してるってことはないだろ。しいて言えば二つ目が変化球だけど、一つ目が分かればわかるようにしたつもりだし。
さて、今の言葉で分かったかもしれないけど、ヒントとしては、“全部を関連させて考えてみろ”ってことだ。特に、一つ目と二つ目、それから一つ目と三つ目。そしたら、多分見えて来る。二つ目と三つ目の関連性はほぼないって言ってもいいからな。
俺からフレンド登録は解除しない。メッセージの意味が分かったら、俺に一報くれ。もし、そっちからフレンド解除しているようなら、ゲイザーって情報屋に伝言を頼む。そうすれば、俺につながる。もっとも、その時に、俺に手を貸してくれるというのなら、だけどな。
それだけだ。精々悩めよ若人』
それだけ残して、今度こそ録音結晶から光が消えた。その言葉に、キリトは二つの録音結晶を取り出して次々に再生した。だが、ふたりともわからなかった。
「とりあえず、この件は保留にしましょう。分かったらまた連絡を取る。いい?」
「そうだな。リズベットのところも飛び出してきちゃった形になるわけだし、一回戻るか」
「そうね。一回戻らないと。・・・いろいろ根掘り葉掘り聞かれそうだけど・・・」
「ま、その辺は割り切るしかないさ」
少し肩を落とすアスナの肩を一つ叩いて、キリトは言った。アスナも、いつかはわかることなのだからと割り切ることにした。
それから店に戻ったアスナとキリトを迎えたのは、満面の笑みを浮かべたリズベットだった。
「いらっしゃいませー、というよりお帰りバカップル!」
その、どこと言うまでもないほどの言葉に込められた思いに、二人はそろって赤面した。
「ちょっとリズ、恥ずかしいよ」
「えー、いいじゃん。それとも何か、揃ってるとこを一目見た瞬間に分かるレベルでバレバレなのにまだくっついてないとか、そんなことがあるわけ?」
なおも顔が赤くなったままのアスナが一言抗議するが、それはあっさりと一蹴された。どころか、さらに反論され、アスナはただ口をパクパクさせ、やがて俯いた。
「・・・そんなにわかりやすいか?」
「うん、モロバレ」
キリトの半ば以上本気の呟きには、リズはあっさりと答えた。アスナとは対照的に天を仰ぐキリトとアスナの肩をやや強めにバンバンと叩く。
「まー、ゴールしたら指輪作ってあげるわよ。一応鍛冶屋だから、装飾品作成スキル取ってるし」
もう二人の顔は熟れたトマトさながらの真っ赤になっていた。
少々以上にからかいも入っているだろうが、祝福されたことは純粋に嬉しかった。
そのあと、馴れ初めなどを散々根掘り葉掘り聞かれ、かなり恥ずかしいことになったのはまた別のお話。
それから暫くして、キリトはレベリングのためにクエストをこなしていた。今回こなしているのは、指定されたモンスターを討伐するというものだ。そのモンスターはキリトも知っていて、大して手ごわい相手ではなかったはずだ。
暫く歩くと、林の中に入った。索敵マップを開くと、それまでちらほらあった敵を表す光点がまったくなかった。その意味を考える前に、それは彼の前に現れた。まるでライオンとトラ、それぞれの特徴をほとんどそのまま受け継いだような、ライガーともタイゴンとも取れないモンスターだ。だが、今のキリトにとってみればただの虎猫同然である。向こうもこちらに気付いて一つ吠える。ゲージは二本。名前は、“The liger tigon”と表示された。ライガータイゴンとは、これまたそのままな名前にしたものである。幸いなことに、光点が一切消えたということは、インスタンスマップであれそうでないであれ、周りに人はいないということだ。ならば、出し惜しみする必要はない。そう判断すると、装備フィギュアを編集する。すぐに加わった背中の重みを感じると、背中から二本の剣を抜いた。二本なら攻撃力二倍、などということを言うつもりはないが、ラッシュ力が上がるのは確かだ。何より、これにキリト自身が慣れておく必要がある。その思いと共に、キリトは相手に向かって踏み込んだ。最初の右ひっかきを剣のパリィと体さばきでやり過ごし、左の剣でその腕を一発斬りつける。あの工房での試し振りでも思ったが、やはり重くていい剣だ。立ち位置を入れ替えてもう一度構えなおす。自身の一撃を躱され、さらに反撃まで加えられたことに怒りを覚えたのか、ライガータイゴンが吠える。とびかかってから体全体でののしかかりは前に飛び込むことで回避し、追撃をと思ったが、後ろ蹴りが来ることを悟ってすぐに横によける。そのまま蹴りを繰り出していないほうの足の関節と思われるあたりを斬りつけると、相手はキリトの想像通り短いダウンに入る。その隙を見逃さずに、キリトは二刀流のソードスキル“
落ち着いてHPバーを見たときに、キリトは奇妙なことに気がついた。こちらがいれた攻撃は、右前脚へ一発と、先ほどのソードスキル一発のみ。確かに二刀流は手数が多いから、一発ソードスキルを入れるだけでも案外火力が出る。だが、いくらなんでも
(なら、無理に強行突破する必要はないな)
何もしなくても勝手に相手のHPが減っていくのなら、無理して攻撃していく必要はない。完全な隙にちまちまと削っていくだけで十分だろう。それだけ思うと、キリトは戦闘を再開した。
やがて、相手のHPがつきかけたとき、キリトは妙なことに気がついた。
(そういえば、こいつ、なんでバフアイコンがついてないんだ・・・?)
普通なら、継続ダメージのバフアイコンが点灯しているはずなのだ。だが、目の前の相手にはそれがない。つまり、今タイガーライゴンは特に何の以上もないのに、勝手にHPが減っていっているということだ。普通ならありえない。
(なら、何か理由があるはずだ。何か・・・)
そう考えているうちに、タイガーライゴンのHPゲージが消えた。同時に、タイガーライゴンが崩れ落ちる。それを見て剣を背中にしま―――おうとして、その手が止まった。
(待て、なんでこいつは
普通は、この手の討伐クエストなら、相手の体はHPを削りきった時点でポリゴンとなって散るはず。なのに、そのまま残っている。これの示すことは、
「まさか・・・」
そして、予感というのは大抵、悪いときばかりに当たるものなのだ。タイガーライゴンの背中に当たるところから何かが出て、タイガーライゴンの死体を食い荒らした。そして、それを完全に食い切ったそれは、目の無い頭でこちらを見た。その姿は、タイガーライゴン並みの大きさの、ミミズのようなものだった。名前は、“The worm into liger tigon”。名前がそのまますぎるのは突っ込むだけ野暮というものか。
(獅子身中の虫、獅子を食らいつくすとは、まさにこのことか)
その瞬間に、脳裏に一つの考えが閃いた。一瞬でその考えは頭の中を駆け巡る。
(くっそ、そういうことかよ・・・!)
そうとなれば、時間をわざわざかける理由はない。剣を構え、全力で一気に踏み込んでいった。
その日の夕方、キリトはアスナを呼び出していた。場所は、いつもの会議室だった。会議室に入ると、すでにキリトはその中にいた。だが、その顔は決して明るいとは言えなかった。
「キリト君、どうしたの?」
「分かったんだ。メッセージの意味が」
「え・・・!?」
驚いたようなアスナの言葉に、キリトは机の上で手を組んで、静かに話しだした。
はい、というわけで。
まずは久しぶりの解説。
鳴時雨
元ネタ:テイルズシリーズ、使用者:ルドガー・ウィル・クルスニク、ユリウス・ウィル・クルスニク(TOX2)
両手の剣で素早く切り刻む連撃。元ネタは最後に蹴りが入るが、こちらは剣の連撃のみ。連撃の素早さなどから、主のお気に入りの技の一つ。
今回はエリーゼとレインの出会いの回でした。この二人、なんだかんだでロータス君大好き娘なので、気が合うんでしょうね。自分で書いているのに他人事のようなのは、ただ単にこの子たちが突っ走っちゃうからです。俺は悪く(ry
今回は本当に急転ですね。中章は起承転結でいう“転”に当たる部分と位置付けているのですが、その中でも特に事態が急速に動くところですね。もっとも、わかりやすい動かし方をしているつもりなのでそんなに目が回るってことはないとは思いますが。
最後のキリト対ライガータイゴンの下りの前で切ってもいいかな、とも思ったのですが、こっちのほうが掴みがいいかなという主の偏見でここでの引きです。
次回でようやくロータス君の暗号がすべて種明かしとなります。もっとも、ここまでヒントを出せば、おそらく多くの人がピンと来ているのではないでしょうか。まあとにかく、次回もよろしくお願いします。
ではまた次回。