ソードアートオンライン―泥中の蓮―   作:緑竜

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マザーズロザリオ編 あとがき的な何か

 はい、というわけで。

 これにて、キャリバー編およびマザーズロザリオ編、完結でございます。

 

 

 

 まず、ここまで読んでくださった読者の皆様に感謝を。

 かなり紆余曲折もありました。正直、筆が止まる時間が一番長かった章だと思います。その関連から、おそらく一番書き方がコロコロ変わり、読みづらいところも多い話ばかりだったと思います。

 また、原作におけるこの章は、個人的に「もっとも現実とゲームの境目に焦点を当てた章」だと感じたので、その感性のまま書きました。必然、かなり生々しい話も多かったと思います。

 

 そんな中で、ここまでついてきてくださった読者の皆様、本当にありがとうございます。

 

 

 

 さて、まずは74話のあとがきから。アスナが京料理(再現)をふるまう回ですね。

 

 序盤のお料理は地味に書くのを苦労しました。意外とおいしくお料理を食べる、という描写が難しいといことに気が付きました。まあ、個人的には来るかもしれない経験になったからこれはこれでよかったのかなぁ、って思っています。端折りすぎとかそういうツッコミは受け付けます。

 

 中盤はユウキなりの恩返しですね。花束の元ネタはポケモンに登場する「グラシデアの花束」です。正直、グラシデアの花束の元ネタを参考にしてうまいことやれないか、と思いましたが、元ネタ見つからなかったため致し方なくそのまま流用。名前の「グラシアス」は、スペイン語で「ありがとう」を意味します。ポケモンでも、この花束は感謝の意を伝えるために渡す、ということだったので、そういうことです。この花束がどうなったのかはご想像にお任せしたいと思います。

 

 そしてこの話のラストです。正直、この着地は本当に悩みました。一瞬でもランちゃんを幸せにすべきなのだろうか、でもそうするとレインはどうするよ、ほかの人間関係はどうなるよ、と。悩みに悩んだ結果、当初からの想定そのままに、こうして最後の最後まで彼女は恋する乙女でした。

 

 正直、この話が書いていて、これまでで一番悩みました。流れも、着地も、これでいいのか、と何回も思いました。ですが、「これ以上のものを書けるか」と言われると、わからないとしか答えようがないので、こういう形で。

 

 

 

 次に最終話のあとがきです。

 

 ランの葬儀に関しては、原作におけるユウキの葬儀にできるだけ寄せたものにしました。前の話の着地が急展開のような形になったので、できるだけ軟着陸にしたかったんですよね。なので、原作に寄せたほうがきれいに着地できるかな、ということでこういう形に。次に書く内容とかにもつなげられるし、ということでこういう形の幕引きで。

 

 どこかで言いましたが、ロータス―――もとい、蓮はなにも教職しか道がなかったわけではありません。が、その中でも、虹架への、彼なりの義理立てというのもあり、教職を選びました。最初は虹架への義理立てという意味合いが強かったですが、こうしてSAO帰還者の年下たちを見ているにつれ、仮にも年長者として彼ら彼女らを導くのも、そういう立場に立った人間の役目だろうと考えるようになっていきました。そういう点は、キリトに対してのメディキュボイドのくだりとか、アスナの絡みとかで表現したつもりです。が、たぶんうまいこといってないですね。うーむ、難しい。

 

 

 

 

 最後に、この章全体のあとがきです。

 

 どこかで書いた気もしますが、できるだけこの作品は原作に沿わせたいと考えています。ランのくだりだけは、ユウキにするとどうしても話の整合性がうまく取れないという理由からこうなりました。が、それ以外はできるだけ原作通りに進めたいと考えています。そういう点では、まあある程度うまくいったんじゃないかと思っています。もっと改善点はあるでしょうが、まあその辺はおいおいというか。精進します。

 

 気が付けば、GGO編開始からちょうど2年で区切りとなりました。想像以上にドンピシャということに気が付き驚いております。

 

 この後、アリシゼーション編に突入していきます。劇場版は書こうか迷いましたが、もともと原作の構想にはなかったので蛇足感が大きすぎるのと、そこまで書いたら体力持たないな、という理由からカットです。

 ・・・が、これを書いているときにまだ書き溜めが全くありません。具体的に言うと二話くらいしかありません。こりゃひでえ。

 書き溜めは作ります。一応これ書いてるのがまだ夏場、投稿されるまではあと4か月、書き溜め二話分放出したら猶予はまだ半年ある。少々ゲームサボってでもとにかく書きまくります(笑)

 

 次回更新は来年、2022年1月10日午前0時の予定です。そこからまた、月一間隔で投稿していきます。

 アリシゼーションもお付き合いいただければ、それにてようやくこの作品は完結です。ユナリンは感想の返信でも書きましたが、書きません。当初の構想になかったのと、時間も体力もないので、なにとぞお許しいただければと思います。

 

 

 それではまた次回の更新にて。


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