GGOとALOを行ったり来たりする日々を過ごしながら、俺はデュエルトーナメントの日を迎えた。幸い、仕事も少しずつ慣れてきて精神的にも肉体的にも負担が少なくなっていたのが幸いだった。かなりベストに近い状態で本番に臨むことができる。ぶっちゃけ、生半可なコンディションだと勝てなさそうなやつが結構身近にゴロゴロいるからなぁ。
「あ、ロータスさん」
「よ。元気そうだな」
「ええ、最近は特に調子がいいんです。だからこうしてこっちにダイブする機会も増えてて」
「なるほどな。無理はするなよ」
「はい、ありがとうございます。そちらは、トーナメントはどんな感じですか?」
「あのな、よっぽどなくじ運じゃない限り、こんな序盤で俺が負けるわけないだろう。こういっちゃなんだが、そこらの雑兵に負けるほど落ちぶれちゃいないと思ってるぞ」
「ふふ、そうですね」
穏やかに笑うランだが、彼女も油断できない参加者であることに変わりはない。少し気を抜けば確実に首を取られる。経歴が経歴だから過去の対戦成績が当てにならない分余計たちが悪い。
「今回は結構参加者も観戦者も多いんだな」
「多分、ユウキの影響でしょうね」
「あーなるほど。例のOSSか」
ユウキのOSSは、初お目見えの時と、俺、そしてアスナにしか使っていない。一目見よう、と詰めかけるのは、不思議ではなかった。でもまあ、
「ぶっちゃけ見る機会ないだろ」
「そうでしょうね」
はっきり言って、あのOSSを使うレベルの相手という時点で限られる。そうじゃないのなら、ユウキはデフォルト技のみで押し切ることが十二分に可能だからだ。ユウキがOSSを使うということは、それ相応の実力の相手ということになる。ユウキと白兵戦でやり合える、という時点で、旧ALOでは最強とはいかなくともかなりの強豪プレイヤーに分類される、リーファやフカたち以上の実力は最低ラインということになる。その時点で、キリトやアスナ、俺、あと可能性があるのはランとユージーン将軍くらいしか候補がいない。で、大会運営もバカじゃないだろうから、ユウキと強豪クラスが当たるのは必然的に準々決勝以上レベルの、もうどうにも相手がいないときに限るはず。そもそも、そういう試合でもユウキがOSSを使うとは限らない。ユウキなら、俺やキリトの
「ま、関係ないがな。相手が誰であろうと斬り捨てるまでだ」
「あなたらしいですね」
「どーだか。俺、巷だと権謀術数高めって評価っぽいし」
「あなたは立ち回りに特化した権謀術数ですから、こういったことはむしろ正々堂々やるタイプなんですけどね」
「全くもってお説の通り。必要に応じて闇討ち不意打ちもやるけど、真っ向からやるってんなら一定のルールは必要だろう。てか、そういう点において、俺はランが怖いんだがな」
「あら、随分と買ってくださってるのですね」
「たりめーだ、最大クラスの驚異を勘定に入れないほど俺はバカじゃない」
正面からぶつかると考えると、キリトとユウキが最大の脅威だが、二人とも魔法を使わない、いわゆる脳筋タイプなので、中距離をうまく使えば勝機は十分。だが、ランはなまじ俺のスタイルに似ているぶん、立ち回りのみならず戦闘能力でも勝機を手繰り寄せなくてはならない。真正面からやりあいたくないのは、どちらかといえばランの方なのだ。本人には言わないが。というか言わなくてもバレるが。そんなことを話していると、次の組み合わせが発表された。
「お、出たな」
「出ましたね」
対戦回数から見るに、そろそろどこが勝つかというのが読めてくる頃合いだ。対戦相手は毎回ランダムで抽選結果が発表される、とされているが、果たして。
「って次がランかよ」
「えぇ、その反応は少し寂しいんですが。戦いたかったのでは?」
「あんまし直接的には戦いたくないんだって。いつものアレはかなりカジュアルなやつだし」
「私としても、底が見えない相手と戦うのはなかなか怖いんですが」
「よく言うよ」
底を見せていないのはお互い同じ。なら、ある程度カードが割れている可能性の高いこちらのほうが事前準備という点では不利だ。情報握ってないと死にかねない状況で、これは結構痛い。
「ま、とにかく、今度こそ全力だ。覚悟しとけ」
「そちらこそ、首洗って待っててくださいね?」
そういうと、俺たちはそれぞれの控室へ向かった。
啖呵を切ったはいいものの、正直なところ、俺はランに絶対に勝てる自信などなかった。今までの俺がとってきた戦術は、要するに相手の土俵で戦わず、いかに自分のフィールドで戦うかを重視したものだからだ。だからこそ、どんな相手にもだいたい勝てるが、悪く言ってしまえば器用貧乏で、どの分野をとってもその道のエキスパートには勝つことなど到底無理なのだ。近接のみでキリトやユウキを制することはできないだろうし、遠距離狙撃でシノンに比肩するなど烏滸がましい。近接脳筋のキリトには中遠距離で、近距離苦手なシノンなら中近距離で戦う戦術が、俺に高い勝率をもたらしているのだ。
「さあ、トーナメントもいよいよ佳境!次は注目のカードです!まずはぁぁ!
言わずと知れたマジックアーチャー、全ての間合いを制する対人戦闘のエキスパート!鮮血、ローーーーーーターース!」
コールを受けて、片腕を上げて応えつつ入場する。笑みを浮かべてはいるが、内心相当ヒヤヒヤだ。
「対しますはぁ!単独パーティでのフロアボス撃破を成し遂げたスリーピングナイツ所属!その腕前はこれまでの戦いで証明済み!驚異の新星がベテランに牙を突き立てるか!?ラーーーーンーーーー!」
その声に、向かいからランが入場する。見た感じ、装備はいつも通り、サーベル系の片手剣。おそらく後ろには鍔の広い、いわゆるマンゴーシュに似た形状の短剣があるはずだ。
下馬評は俺も見た。多くのプレイヤーが、俺が勝つと踏んでいるようだ。だが、忘れてはならない。
俺に対する最大のジョーカーは、ちょうど自分のように、すべての間合いを制するコンセプトの相手であるということを。
―――そう、ちょうど、今目の前にいるこの少女のように。
大会専用メニューであるデュエル準備完了の操作をしながら、この戦いについて考える。
(タフな戦いになるな、間違いなく)
簡単な戦いではない。間合いを取り過ぎれば魔法が、近距離なら妹同様、超速の反射速度から繰り出される攻撃が待ち受ける。となれば、俺の勝ち筋は限られる。
(魔法も近距離も泣きどころな間合い・・・剣の外、魔法の内でなんとか押し切るか、相手の得物が片方であることを利用して、二刀のラッシュでなんとかケリをつけるか)
普通で考えれば、定石は前者。敵の間合いに踏み込まず、アウトレンジから仕留める。だが、俺の中で技量を比べた時、弓と剣なら剣に軍配が上がる。SAOでの経験の差がありすぎるからだ。それも踏まえると、おそらくどちらを選んでも確率は五分と五分。ならば。
左手で鯉口を切り、ニバンボシを抜刀する。左手を前に斜に構え、刀は片手で担ぐように構える。左手自体は体側に、ぶらんと下げた自然体。
「意外でした。こちらの知らない手札からくるものだとばかり」
「意表をつくのが戦術ってもんだ。教えたはずだが?」
「そうでしたね」
俺の言葉に応えるように、ランも自身の得物を抜く。サーベルを持った右手は中段に、腰の後ろから抜いた短剣は胸元で逆手に。うん、
(攻めづらい構えだな)
カウンターも、先制もありうる構え。うかつに飛び込むのは危険だろう。かといって、初手で詠唱が必要な魔法を使うのはリスキー。と、すれば、ほんの少しだけ様子を見てから攻め込むのがベターか。
カウントダウンが終わり、二人の真ん中に“DUEL!!”の文字がでる。俺が様子見する腹積りなのがバレたのか、ランがまず突撃してきた。走りながらの構えは、ヴォーパルストライクに近い、剣先を前に、担ぐような構え。想定されるのは突きだが、こいつは他ならぬ俺の教え子のひとり。そんなストレートな手を打ってくるだろうか。そこまで想定し、攻撃の寸前で軽くバックステップ、カウンターにかか―――ろうとした。俺の想定を嘲笑うかのように、彼女は勢いそのまま突きを繰り出したのだ。狙いは、バックステップで一度正面を向いた俺の体の胸中央。
(まずっ―――)
なんとかニバンボシでの打ち落としが間に合った。そのまま苦し紛れ気味に巻き上げにかかるが、これをランはジャンプすることで力を逃した。普通は粘ろうとして、巻き上げの力に負けて隙を晒すことが多いのだが、この辺りはさすがといったところだ。だが、今度こそ全力で間合いを取る。これで、仕切り直し。だが。
(まずいな、これは)
意外に思われるかもしれないが、俺に対して正攻法というのは一定の効力がある。俺が実際に手合わせした相手にとって、それは特に顕著になる。つまり、俺ならこう出るだろうことを知っているからこそ、裏をかかずに正攻法で行った方が、深読みしすぎた俺の裏をかくことになる、というわけだ。
実際に、その読みは当たっている。実は、俺の天敵はもう一人いるのだが、それが他ならぬレインなのだ。なぜなら、お互いが“この動きならこう来るだろうが、ストレートには来ないだろうから、その裏をかいてやろう”と思って、かえって正攻法の攻撃をもらいかけたり、実際にもらったりするのである。まさに、今のように。どうやら、ランは早々にそれを悟っていたらしい。となれば。
(追い込まれた、か)
これで、下手に搦手を使うことを封じられたに等しい。うまくハマればいいが、外したら待っているのはラッシュだ。それも、こちらを上回る反応速度での、だ。食らった瞬間、こっちは負ける可能性が高い。
―――仕方ない。できればレインかキリトあたりと戦うまで伏せておきたかったんだが。
「こっちにも、師匠の意地ってやつがあるもんでね!」
開いて睨み合いになっていた間合いを一気に詰める。マギアどころかエンチャントすら使わない、本当にただの突撃。驚きつつも、ランは俺の袈裟を短剣で受け、右からの薙ぎを繰り出そうとする。カウンターを読んでいた俺は、左足でローキックを繰り出す。それを想定していたランが、受け止めた短剣をそのまま打ち払うようにして剣筋を逸らしつつ、サイドステップ。回避した先に俺が投げナイフを放つ。あわやヘッドショットになるそれをランが短剣で防ぐ。その瞬間こそ、俺が狙ったもの。
俺は投げナイフを投擲するとき、ニバンボシを納刀していた。そして、ランが防いだ瞬間に、俺は素早くアローブレイズを弓に変え、矢を
爆裂矢は威力も十分だが、矢に細工をしてある分、見切りやすい。ランくらい反応速度高いやつなら、見てから回避がある程度できる。そこを、逆手にとる。
俺が放った爆裂矢は、ランがいた近くの地面に突き刺さりかけて、爆発した。そのまま、その一帯は、一瞬だが煙幕を焚いたように視界が無くなった。当然、ランも、こっちの様子を見ることはかなわない。煙幕を嫌ってか、突っ込んでくるランだが、そこに俺はいない。即座に周囲を見渡すが、どこにも俺の姿は無い。当の俺は、爆裂矢の爆発を煙幕がわりに飛び上がっていたからだ。ランの直上、ピンポイントで矢が飛んでくる。風切り音で回避に成功したランは直後に上を見上げるが、そこにもいない。その背後より迫る刃は、紙一重で短剣に
(ある程度距離を調整しながら、剣の間合いの外をキープして立て直す。それでも間合いは詰められるだろうから、間合いを見計らって居合一閃)
それで、とりあえず一発はクリーンヒットするはずだ。あとは時間切れを狙いつつ、ダメージを稼ぐ。もとより、時間制限ありで殺し切れるとは思っちゃいない。お互いダメージディーラータイプなのだから、一発のクリーンヒットは相当に有効なはずだ。
ランが短剣での攻撃モーションに入る。間合いにはまだ遠い。俺の野太刀ですらまだ届かない間合いだ。直後、俺は即座に回避運動に入った。その直後、俺がいた位置を水で出来た刃が通り過ぎた。あと一歩、回避が間に合わなかったら、確実に一撃貰っていた。それも、おそらくかなり重たい一撃だ。
(策士め、狙ってやがったな・・・!)
彼女があの攻撃を仕掛けた間合いはまさに泣き所。弓にしては近く、白兵戦よりは遠い。その場合、俺なら居合で決めにかかる。その一瞬、攻撃に空隙が出来る。そこを、ランは狙ってきた。短剣に水を纏わせ、ウォーターカッターの要領で振るうことで、間合いを伸ばす。俺が弓では決めにこないと見て、この間合いでの一撃で決めにきた。そして、
―――避けたとしても、その先を読んでおけ。常に相手の先手を打っていると、打てなくても思わせろ。
俺が教えたことだ。他ならぬ教え子であるこいつが、それをやらない道理はない。
飛んできた投げナイフをあえて躱し、その次にくる水の刃の狙いを逸らす。躱しながら、間合いを取る。離れ過ぎた間合いを詰めに来るランを、俺は投げナイフで牽制する。エンチャントが切れたらしく、ただの短剣になっていたそれで打ち落としつつ突っ込んでくる。ランに直接遠距離攻撃を叩き込める手段は、おそらく存在しない。だからこそ中距離でなんとか、と思ったのだが。
(見積もりが甘かったな)
こういう時、SAO組の方が戦いやすい。俺も含め、SAO組はもれなく近接戦闘を好む。間合いのコントロールさえ見極めれば勝機は十分。うまくいけば、キリトでさえ封殺できる自信があった。・・・今は無理に近い難しいだが。魔法を斬り落とすような馬鹿野郎に遠距離攻撃が通じるとは思えん。
それはそれとして。問題は、こちらの矢もナイフもほとんど全てを打ち落とし、近接戦でも実力を示していて、こちらの間合いの痛いところを突ける相手が、今、目の前にいるということ。
(こちらの手札はおそらくほとんど見切られてる。ならば、あとは真っ向勝負!)
エンチャントが切れた直後の今、クーリングタイムで同じ手は使えない。ならば、似た手合いがない限り、間合いは詰められる。アローブレイズを曲刀形態に変えて、俺は突撃する。
(このまま近接で押し切る!)
ゴリ押しはあまりしたくないが仕方ない。向こうも牽制でナイフを投げるが、回避と打ち落としを組み合わせて間合いを詰め切る。逆手持ちになったアローブレイズでまず一撃、これは短剣で防がれる。右のジャブ。サーベルで防がれる。反動で少しだけ間合いを開けて瞬時に順手持ちに変える。ワンツーの要領で突き、これは短剣でいなされて、カウンターは申し訳程度につけていた籠手でいなして左足でハイキック。その足をピンポイントで短剣で突き刺しにきたが、俺はお構いなしに振り切って痛み分け。むしろ向こうはこちらの足に突き刺した短剣を奪われて片手落ち。だが、近接戦である以上、こちらも弓は使えない。第一、例のエンチャントが短剣でしか使えないという保証がない以上、間合いを開けたらあれが飛んでくると考えていい。片手落ちはお互い様。
先ほどの回し蹴りの当たりどころがよかったらしく、一瞬吹き飛ばされたまま硬直したランに、俺は風牙絶咬を繰り出す。貫通せず、そのまま次のソードスキルに
(つまりあれか、掌底を下顎にぶち当てられて頭を揺さぶられてスタン入ったのか。ってちょっと待て、この間合いはマズい!)
こちらは動けないが、ランは詠唱しながら間合いを取っている。ということは次に飛んでくるのはおそらくあの大技。スタンが抜けた瞬間に回避行動をとるが、その先に飛んできたのはウォーターカッターにも似た水の刃ではなく、投げナイフ。一瞬突っ込もうかと思ったが、直感で回避を選択。結果、その選択は正しかった。直後、その投げナイフが竜を模した水を纏い襲いかかってきたからだ。
(ナイフを起点にした水魔法か!よく考えるもんだ)
おそらく、俺との対戦ということもあり、ランもマギアを編み出していたのだろう。加えて、初手であのウォーターカッターを見せたこと、ナイフを撃ち落としつつ接近戦を挑んだことから、これが通じるとみたのだろう。まんまと嵌るところだった。
―――だが。
「一手、足りなかったな」
直後、俺が瞬時に詠唱しつつ弓を展開、ヴァンフレーシュを放つ。怪訝な顔をしつつ回避するランだが、その行動こそ、俺が狙ったこと。正直なところ、こういう決着というのは望まないところだが、仕方ない。アローブレイズを納刀、居合いの構えを取り、詠唱を開始。発動した魔法は水系統。だが、見たところ大きな変化はない。魔法を警戒したエンチャント。カウンター狙いが見え見えだが、ランは突っ込んできた。
俺なら軽いエンチャントをした一閃で魔法を斬れる。大技ならあるいは。だが、先のアレといい、MP残量、クーリングタイム、いずれをとっても、中距離のジョーカーは、おそらくもう切れない。
―――故に、ランがとる選択は近接のみ。
一歩遅れたカウンターを掻い潜り、ランがひと突き。だが、ランの顔は浮かばない。
直後、ランが突き刺した俺が、人魚姫が如く、水の塊となって崩れる。直後、背後からの俺の一閃が、ランの首を刈りとった。これでランのHPは全損、こちらの勝利となった。
何が起こった。
ランが浮かべた表情を端的にまとめるとそうなる。まあそうだろう。斬った時に手応えはなく、気がついたら後ろから首を一閃。軽いパニックにすら陥りかねない。冷静で済んでいるのは、ひとえに相手が俺である、ということだろう。
「新技、“うつし雨”。お前さんが斬ったのは、水鏡に映った影。本体は、お前さんの背後でハイディングしてた、ってわけだ」
「なるほど。いかに札を隠しておくかが対人戦の肝。文字通り、身を以て実感しました」
「まだまだ弟子に負けるわけにゃいかんのよ、こちとら」
そんなことを言っているが、内心ヒヤヒヤだった。特に、
「私もまだまだ、ということですね。お見事です」
「割と真面目に負けたかと思ったけどな」
札を隠していたのも、相手の間合いを潰す戦略も、相手を出し抜こうという読みも、全部お互い様。なんとか、こちらが一枚上手だった、というだけだ。それに、俺としては、うつし雨での一撃は、決まればいいなー、程度に過ぎない。斬る前か後かは置いておくとして、この囮が見破られることも、反撃に対処されるのも計算のうち。最大の目的は、見破られるまでの時間稼ぎ。こちらは、ランの短剣による防御によるダメージのみ。対して、相手は風牙絶咬含めて、クリーンヒットが複数。少しでも時間が稼げれば、後は時間切れを待って、HP残量での判定勝負に持ち込めれば十二分に目的は達成したことになる。
「負けてしまったものは仕方ありません。頑張ってくださいね、ロータスさん」
「ああ、ありがとう」
お互いに握手を交わした。が、その眼にはお互い、「次があれば絶対に勝つ!」と書いてあった。
はい、というわけで。
まずは元ネタ解説。といっても一個だけですが。
投げナイフを起点にした水魔法
技名:九頭竜・川崩れ 使用者:初代ファミリー雨の守護者(アニメオリジナル)
アニメオリジナルストーリーでの戦いで、初代ファミリー(REBORN主人公の祖先の仲間)が、試練の戦いの最中に編み出した技。元ネタは小刀を起点とする。
うつし雨
家庭教師ヒットマンREBORN!
使用者:山本
巻きあげた水に自分の影を映し、それを囮として攻撃する技。原作だと水に似た高エネルギー物質なのだが、ここでは水魔法で生み出した水を使用。
今回はデュエルトーナメント初戦でした。最初からいきなりこの組み合わせというなかなか吹っ飛ばして行きます。というかあまりダラダラ進めるのもアカンというのは流石に学んだんでね・・・(苦笑
組み合わせとしては、そういえばこの二人の対面ってキッチリ書く機会なかったなぁ、というもの。あと自分が書きたかった(結局そこ)
今回は最初で最後のリボーンが元ネタでした。どうしようかって考えた末がこれです。なんでリボーン元ネタにしようと思ったんだろ書いてた時の自分(知らんがな
さて、デュエルトーナメント自体はさくっと終わらせていきます。流石にそろそろ話を進めないといけないので。
ではまた次回。