仮面ライダークウガ 青空の約束   作:青空野郎

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EPISODE04 青龍

駒王学園の一室で沢渡桜子はパソコンの画面を見つめていた。

 

「解読なんて、しなきゃよかった…」

 

画面にはさまざまな古代文字が映し出されていた。

この古代文字の解読が桜子の仕事なのだが当の本人は虚ろな目で画面を見つめているだけだった。

そしてボソリと呟いた。

 

「どうして変身なんかしちゃったのよ…五代君」

 

桜子の呟きがむなしく響いた。

 

                      ☆

 

雄介が葛藤する中、高く跳ぶことを強く念じると次の瞬間には今までの赤いクウガから青いクウガに変わっていた。

その事実にとあるビルの屋上にいた祐斗、はぐれ悪魔のバヅー、そして五代雄介本人も驚かずにはいられなかった。

 

「雄介君…その姿は一体?」

 

「チッ、妙な神器を持ってるみたいだな」

 

しかし、今の雄介にゆっくりと考える時間はなかった。

すぐに臨戦態勢に入りバヅーと対峙する。

 

「はあああああっ!」

 

「ふっ!」

 

雄介は接近してくるバヅーの拳は受け流し、直後に迫る裏拳は腰を落とし、続けて来る回し蹴りは体を反らすことでかわしていく。

隙が生まれたところで雄介は右、左、再び右と拳を叩き込んだ。

2,3歩あとずさるバヅーだがすぐに跳び蹴りで仕掛けるが雄介は跳躍し空中で一回転し攻撃をかわした。

そして今度は雄介から仕掛けた。

まずは拳の連打を叩き込むがバヅーに軽くいなされる。

すかさずバヅーの胸部に蹴りを入れるが簡単に払われた。

 

「このままじゃジリ貧は確実だな」

 

バヅーはこの場から逃走しようと別のビルの屋上へ跳躍した。

 

「待て!」

 

すかさず雄介もバヅーの後を追いかけるために跳躍した。

バヅーと後を追う雄介の2人はひとつ、またひとつとビルを飛び越えていく。

そして別のビルの屋上にほぼ同時に着地した。

 

「何だと!?」

 

「ジャンプ力が、増してる!」

 

バヅーと雄介、それぞれの感想が口から出た。

 

「チッ、しつこいんだよ!」

 

苛立ったバヅーが殴りかかってくる。

雄介はバヅーの腕を振り払い先ほどよりも多く拳を叩き込む。

しかし、バヅーに効いてる様子はない。

それどころかカウンターの要領でバヅーの拳が雄介の顔面に入った。

この時点で雄介は致命的なことに気付いた。

 

「パンチ力が、弱くなってる!?」

 

戸惑う雄介にバヅーが掴みかかってくる。

雄介は咄嗟に反撃に出るが、ダメージを与えることができなかった。

逆にバヅーのラッシュが雄介の顔面を襲った。

そして遂にバヅーは高さ数十メートルもあるビルの屋上から雄介の体を放り投げた。

 

「うわああああああああっ!!!」

 

飛行能力を持たない雄介は受け身を取ることも出来ないまま地面に激突した。

ビルの屋上から墜落し、先程よりも強烈な衝撃が雄介を襲う。

 

「ぐ、うぅ…あ、がぁっ…」

 

全身に走る激痛に雄介は悶え苦しむばかりだった。

今の雄介は屋上にいるバヅーを見上げることしかできなかった。

 

「ほう、まだ生きてるとわな。だが…」

 

バヅーも跳び下り、着地を決めると虫の息の雄介を踏みつける。

しかし、雄介は力を振り絞り蹴りを入れ、バヅーの体勢を崩した。

そして無理やり立ち上がろうとするが上手く力が入らない。

 

「この、ザコがっ!」

 

既にフラフラな状態の雄介を容赦なく蹴りつけるバヅー。

雄介は何とか立ち上がろうとするが、体力が限界を迎え膝から崩れ落ちてしまった。

 

「止めだ」

 

バヅーが雄介に掴みかかろうとした、その時だった。

 

「雄介!」

 

「!」

 

何かを感じたバヅーがバックステップを取ると目の前を魔力の塊が通り過ぎた。

 

「五代先輩!」

 

「あれはクウガ、ですよね?」

 

「青いですわね…」

 

声のした方を見るとリアスに朱乃、小猫、そして裕斗が駆けつけた。

それを見たバヅーはばつが悪そうな顔をし、

 

「ふん、命拾いしたな」

 

そう吐き捨て持ち前の脚力でビルの向こうに消えていった。

 

                      ☆

 

すでに日は沈み、桜子は未だに研究室でパソコンの画面を見つめていると突然、桜子の携帯が鳴り響いた。

 

「はい」

 

「沢渡先生ですか?」

 

「グレモリーさん?」

 

電話の相手はリアスだった。リアスの声はどこか沈んでるように聞こえた。

 

「解読し終えてる範囲で構わないのですが、“青い戦士”というような記述はありませんでしたか?」

 

「…え?」

 

「実は、五代君が戦いの途中で“赤い戦士”から“青い戦士”に変わったようなんです」

 

「青い戦士に?」

 

リアスの質問に桜子は違和感を感じた。

確かにリアスもクウガについて認知しているがクウガに変化が起きたなら、まず雄介が尋ねてくるはずだ。

しかし今はリアスが訊ねている。

桜子の中にひとつの可能性が浮かんだ。

 

「まさか、そのことで五代君に何か!?」

 

「…」

 

リアスが黙り込む。

どうやら図星のようだ。

 

「グレモリーさん!」

 

思わず桜子は声を荒げてしまった。

 

「…かなりのダメージを受けて、今病院にいます」

 

「!」

 

桜子の手から携帯が滑り落ちた。

 

                      ☆

 

リアスから連絡を受け桜子は息を切らせながら病院に駆け込んだ。

 

「あれ、桜子さん?」

 

すると向こうの方からいつもの笑顔を浮かべる雄介が歩いてきた。

 

「五代君、大丈夫なの!?」

 

「はい、この通り」

 

平気な様子をアピールするように腹部を叩いた。

 

「そう、元気ならいいよ。でもなんでこんな無茶したの?」

 

「だってやるしかないでしょ。俺クウガだもん」

 

あっけらかんと言う雄介だがそんな答えで桜子が納得するはずがなかった。

 

「クウガじゃないでしょ!五代君でしょ!?どうしてそんな簡単にそういう気持ちになれるのよ!?」

 

「だから、これが俺にできることだからですよ」

 

「だからって命まで賭けることないじゃない!」

 

「やりたいからやる。それだけですよ。大丈夫、普通に考えればいいんですよ」

 

その言葉に桜子は何も言うことができなかった。

 

「わざわざ来てくれたのにごめんね。実は俺、明日の朝店の仕込みが早いんだ。ほんとごめんね。リアスさんたちが送ってくれると思うから。それじゃ!」

 

そういうと雄介は病院を出て行った。

その背中を見つめる桜子のもとに慌てた顔をしたリアスと秀一が駆けつけてきた。

 

「沢渡先生!雄介に会いませんでしたか?」

 

「つい、今…」

 

「なんて馬鹿なことを…」

 

そのときバイクで去っていく雄介の姿が見えた。

しまった、と言うかのように顔をしかめた秀一が口を開いた。

 

「全身打撲で普通なら死んでるところです。強化された体のおかげで何とかなってますが、それでも普通でいう、全治一ヶ月ぐらいの怪我には間違いないはずです!」

 

「そんなに!?」

 

                      ☆

 

病院から少し離れたところで雄介はバイクに跨ったままうずくまっていた。

その顔は先程までとは違い全身に走る激痛に顔をしかめていた。

 

「はあ、はあ、はあ…くうっ…はあ、はあ…」

 

しかし雄介は痛みをこらえ、家路につくのだった。

 

                      ☆

 

「申し訳ありません。あなたが心配してた通りになってしまいました」

 

病院のロビーでリアスは桜子に頭を下げていた。

 

「似てるんです、彼は私に。だから止めるに止められないってことも分かってしまうんです」

 

リアスの言葉を聞きながら桜子の口から今までため込んでいたものがこぼれ出た。

 

「私、逃げてきたの」

 

「逃げてきた、ですか?」

 

「五代君の助けになるようにしっかりしなきゃ、って分かってはいるんだけど、いろんなことがあって、怖くなって…五代君が怪我までして頑張ってるのに、自分だけ逃げたいなんて思って…」

 

暗い表情で落ち込んでしまう桜子。

しかし、

 

「いいんじゃないんですか?それで」

 

桜子に聞こえたのはリアスの優しい声だった。

 

「え?」

 

「普通に考えて、普通にすればいいんですよ」

 

「普通に?」

 

「はい」

 

雄介と同じようなことを言うリアスの言葉を聞いて、桜子の中の迷いが消えた。

 

「ありがと、グレモリーさん。私行くね」

 

桜子は先程までの暗い表情が消え、笑顔でサムズアップをした。

 

「はい」

 

そしてリアスもサムズアップを返すのだった。

 

                      ☆

 

日付が変わり、雄介は店内のカウンターで悩んでいた。

目の前には赤い醤油注しと青い醤油注しが並んでいる。

 

「はあ、どうしてあーなっちゃったんだろ?」

 

赤い醤油注しを見つめながら、

 

「確かに赤のままじゃ勝てなかったけど…」

 

「雄介、そんなに悩むな」

 

「あ、おやっさん」

 

悩んでいる雄介に買い出しから戻ってきたのか食材が入った段ボールを抱えたおやっさんが声をかけてきた。

 

「こっちか、こっちか。それはその時の状況次第だよ」

 

おやっさんは、赤い醤油注しを掴みとる。

 

「そりゃ、ソースの方がカレーにかけるには主流かもしれん。でも…」

 

今度は青い醤油注しを掴みとる。

 

「醤油には醤油の良さがある。ソースにはない良さが、ね?」

 

雄介はおやっさんの言いたいことは理解できた。

しかし、雄介は突っ込まずにはいられなかった。

 

「逆だよ、おやっさん」

 

「あ、ソーっスか?ハハハ」

 

「ハハハ。でもサンキュ。なんとなく吹っ切れた」

 

「うん、狙い通りだ」

 

「それじゃ、俺店の外掃除してくるね」

 

「おう。じゃ、よろしく頼んだぞ」

 

「はーい」

 

外に出て放棄と塵取りを探そうとした時雄介の携帯が鳴った。

 

「はい、もしもし?」

 

「雄介君ですか?」

 

「朱乃さん?どうしたんですか?」

 

「またバヅーが現れました」

 

「本当ですか!?」

 

「今リアスたちが戦闘に入っています。私は奴に逃げられないように結界を張らなくてはなりません。完治していないところ申し訳ないのですが雄介君はフォローに回ってください」

 

「分かりました」

 

携帯を切り雄介は箒と塵取りを放り投げる。

 

「おやっさん、ごめん。掃除はまた今度!」

 

そう言い残しバイクのエンジンをかけた。

 

                      ☆

 

研究室に戻った桜子はまっすぐパソコンの置いてある机に向かうと迷いのない瞳で画面と向き合い、キーボードをたたき始めた。

青、空、海…“青い戦士”について候補となるキーワードを検索にかけていく。

だが、どれもしっくりこない。

しかしめげずに操作を繰り返し、ついに、

 

「あった!」

 

正解にたどり着き雄介に連絡を取ろうと、携帯を持ったがコールが続くだけで雄介が出ることはなかった。

 

「五代君…」

 

いてもたってもいられず、桜子は研究室を飛び出していった。

 

                      ☆

 

現場では、リアス、小猫、裕斗の3人がバヅーを追い詰めていた。

 

「しつこいんだよ!」

 

「今、私の“女王”が結界を張ったわ。あきらめなさい!」

 

「だったらお前たちを殺すだけさ。悪魔を殺しても“数”には入るからな」

 

「数?」

 

「お前たちが知る必要はない」

 

「だったら力ずくでも答えてもらうよ!」

 

祐斗が剣で斬りかり、小猫も飛び掛かるかがバヅーは剣を片手で防ぎ、小猫の攻撃を受け流す。

 

「甘いんだよ!」

 

祐斗の鳩尾に蹴りを入れたあと同様に小猫の背中を蹴りつけた。

 

「かっは…」

 

そのまま祐斗は背後にある大木に、小猫は近くにある建物の壁に向かって吹っ飛ぶ。

それどころかぶつかった衝撃が大木をへし折り、建物の壁に等身大のクレーターを作った。

 

「祐斗!小猫!このっ!」

 

リアスは魔力の塊を放つがあっさりとかわされてしまう。

そしてそのままうずくまる裕斗に近付こうとしたが、ここでバイクに乗った雄介が到着した。

 

「雄介!?」

 

雄介はそのままバイクで突っ込むが、バヅーに片手で止められてしまった。

 

「また新手…いや、お前は…」

 

何かに気付いたバヅーは軽く跳躍するとその体制のまま雄介を蹴りつけた。

蹴り飛ばされた雄介を見ながらバヅーは再び跳躍し、建物の向こうに消えていった。

 

「待て!」

 

もちろん、雄介が後を追いかけないわけがなかった。

たどり着いた場所は噴水のある公共施設の広場だった。

雄介はバヅーの姿を見つけると、青いアマダムのアークルを出現させる。

 

「変身!」

 

案の定、雄介が変身したのは“青いクウガ”だった。

 

「いきなり青か!?」

 

驚いている雄介にバヅーが飛び掛かってきて胸部を踏みつける。

 

「うりゃっ!」

 

何とか振り払い腹部を蹴りつけようとしたが、バヅーは後ろに跳んでダメージを削った。

バヅーは雄介を見下ろすように、逆に雄介はバヅーを見上げるようににらみ合う。

そして雄介は凄まじいスピードで階段を駆け上がり再び両者はにらみ合う。

そのまま立ち位置を変え、雄介は足払いを仕掛けるがバヅーは跳躍でかわす。

 

「そうだ、その“青”と戦いたかったんだ。ふんっ!」

 

そしてバヅーが蹴りつけてくるが受け身を取りダメージを減らす。

横になった体勢のままもう一度バヅーの腹部を蹴りつけるが、バヅーはその勢いを利用するかのように跳ぶんだ。

すかさず雄介も跳躍し両社は渡り廊下に着地した。

雄介は跳びかかり蹴りをかますが簡単に防がれ逆にバヅーのチョップを喰らってしまう。

負けじと拳を連打するがやはり聞いていない。

バヅーに蹴りつけられ雄介は体をよろつかせながら手摺に寄り掛かる。

 

「分からない…どうすれば?」

 

リアスと朱乃が参戦しようとしたが、自分たちの力では半ば人質のようにとられている雄介まで巻き込んでしまうため、歯がゆい思いをしていた。その時だった。

 

「いた!」

 

スクーターを走らせながら辺りを見回す桜子はバヅーに締められている雄介を見つけた。

咄嗟にブレーキをかけたが、

 

「きゃあっ!?」

 

バランスを崩してしまい横転してしまった。

しかしそんなことは気にすることはなく桜子は叫んだ。

 

「五代君!」

 

桜子の声が雄介の耳に届いた。雄介は桜子に視線を向けると、

 

「水の心の戦士!長きもので敵を薙ぎ払え!」

 

「何!?」

 

「分かった!?」

 

「水の心、長きもの?…うわっ」

 

バヅーに振り払われた雄介の視線は近くの手摺に止まった。

 

「そうか!」

 

何かに気が付いた雄介は手摺の一部を蹴りあげた。

宙を舞う鉄棒はそのまま雄介の手に収まる。

慣れた手つきで振り回した後構えを取った。

 

「これか!」

 

そして次の瞬間には、ただの鉄棒は青を基調とし、両端には青い霊石が埋め込まれた棍“ドラゴンロッド”に変形した。

 

「鉄の棒が変形した!?」

 

「まさか、これがクウガの能力なのでしょうか?」

 

目の前の光景にリアスと朱乃は驚きの声を上げる。

“青いクウガ”での戦い方を理解した雄介は反撃に出た。

 

「はあああっ!」

 

シャンシャンシャンシャン

 

再度振り回すと両端の霊石が鈴のように音を奏でる。

まず、バヅーが殴りかかってくるがドラゴンロッドで防ぎがら空きになった腹に膝打ちを入れる。

次にバヅーが首を絞めにかかってくるが、同じようにドラゴンロッドで払い上げると脇腹に一撃。

そのまま流れるようにドラゴンロッドでバヅーの顔面を連打していく。

そして瞬時にバヅーの懐に飛び込むと腹部にドラゴンロッドをひっかけると打ち上げるようにバヅーを投げ飛ばす。

宙を舞うバヅーの体はそのまま地面に墜落する。

 

「はあっ!」

 

雄介も跳び下り、バヅーが起き上がったところをドラゴンロッドで足を払う。

体勢を崩すバヅーにまず正面からドラゴンロッドを振るう。

咄嗟にバヅーは両腕でガードするがそこをすかさず雄介はドラゴンロッドで背中彼押さえつけ、脇腹を蹴りつけた。

すぐに立ち上がるバヅーだが、かなりのダメージが溜まっていると見える。

期を見た雄介は跳躍した。

 

「うりゃあっ…だあっ!!!」

 

雄介の叫びとともにドラゴンロッドを用いた“スプラッシュドラゴン”がバヅーの胸を突いた。

後ろに2,3歩後ずさるバヅーの胸には先日堕天使に打ち込んだものと同じ古代文字が浮かんでいた。

その古代文字を中心にバヅーの体に亀裂が走る。

そして、

 

「うああ、あぁ、あぁあ…ああああああああっ!!?」

 

バヅーの体は爆発した。

 

「…」

 

バヅーの最後を見届けたドラゴンロッドを持つ雄介の右手から煙が出ていた。

変身を解いた雄介のもとに桜子とリアスたちが近づいてくる。

 

「大丈夫だった桜子さん?」

 

心配する雄介に桜子はサムズアップで答えた。

 

「でもお腹減った」

 

桜子の言葉の後にはその場にいた全員の笑い声と噴水から流れる水の音が響いていた。

 

                      ☆

 

バヅーを撃破した次の日の早朝、雄介はカレーの仕込みのために店に顔を出した。

 

「おーい、雄介」

 

「どうしたの、おやっさん?」

 

「これ、桜子ちゃんがお前に渡してくれって」

 

「桜子さんが?」

 

おやっさんに渡されたのは一通の封筒だった。

すぐに中身を取出し内容を確認する。

 

『五代君へ

突然のことだけどこれから長野へ行ってきます。』

 

「へぇ、長野に…え?」

 

『突然のことで驚いていると思います。実は前から話はあったんだけどなかなか決められずにいました。でも、今回のことをきっかけに九郎ヶ岳の古代遺跡の調査に参加することにしました。現地で調査したほうがもっといろいろ分かることがあるはずです。何かわかったことがあったらすぐに知らせます。しばらくの間は会えないけど私も私なりにに自分の場所で頑張ってみます。だから五代君も頑張ってください。あと、オカルト研究部の皆さんにもよろしくお伝えください。それでは、元気で。                                沢渡 桜子』

 

「桜子さん…」

 

そう呟き雄介はおやっさんに声をかけられるまで手紙を見つめていた。




もう少し、クウガ路線でやっていきます。
D×Dの原作までもう少しかかります。

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