東方混沌記   作:ヤマタケる

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二体の化身を倒すことに成功したユニ達は遂にガイルゴールとの戦闘に入る。


第88話 対敵ガイルゴール

ガイルゴールは右手に長い刀を持つとゆっくりと五人に近付いていく。と、セコンドが勺を構えてガイルゴールに向かっていく。それを見た四人もガイルゴールに向かっていく。と、早苗がスペルカードを発動した。

 

「秘術クレイゾーマタージ!!」

 

彼女の放った攻撃はガイルゴールに向かっていく。それを見たガイルゴールは左手を前に出す。その瞬間、早苗の放った攻撃が彼の前で消えてしまった。

 

「早苗の攻撃が!」

 

諏訪子が思わず声を上げる中、メルト・グランチは冷静に口を開く。

 

「恐ろしいな、神よ。恐らくだが卿の能力は『特殊攻撃を制圧する程度の能力』だな?」

 

「いかにも、余の能力は『特殊攻撃を制圧する程度の能力』。そのため、余はお前達の弾幕やスペルカード攻撃を制圧することが出来る。」

 

「なるほど、であれば私のスペルカードは無効。直接攻撃を仕掛ける他方法がないという訳か。」

 

そう言うと神奈子はガイルゴールを殴りつけようとする。だがガイルゴールはそれを避けながら笑みを浮かべる。そして口を開く。

 

「ほう、この余に拳を入れようとするか。面白い。」

 

そう言うとガイルゴールは神奈子の拳を片手で受け止めた。

 

「なっ!?」

 

驚く彼女とは別にガイルゴールはそのまま彼女を地面に叩きつける。

 

「神奈子!!」

 

それを見た諏訪子がすぐさま駆けつけようとする。と、メルト・グランチが諏訪子に言う。

 

「洩矢諏訪子、行ってはならぬ!!」

 

メルト・グランチが言った瞬間、ガイルゴールは諏訪子目掛けて神奈子を投げつけた。

 

「なっ!!」

 

諏訪子はそれを見て声を上げる。そんな彼女とは別にセコンドが諏訪子に神奈子がぶつかる前に彼女を受け止めた。そして言う。

 

「無事か?友よ。」

 

「あぁ、すまない。」

 

そんな中、メルト・グランチがスペルカードを発動していた。

 

「爆暗『闇のフレア』。」

 

彼の放った紫色の炎がガイルゴールに向かっていく。それを見たガイルゴールは早苗の時と同様に左手を前に出し、彼の攻撃を制圧した。それを見た早苗が口を開く。

 

「やっぱり五大王の力でも神にはダメージを与えられない!!」

 

「当然だ。余はあらゆる特殊攻撃を制圧することが出来るのだからな。口説く言うが。」

 

「ならば同時攻撃ならどうだ!!」

 

そう言った瞬間、神奈子と諏訪子が同時にスペルカードを発動する。

 

「マウンテン・オブ・フェイス!!」

 

「マグマの両生類!!」

 

二人の攻撃はガイルゴールに向かっていく。それを見たガイルゴールは慌てることもなく、驚くこともなく先程のように左手を前に出し、二人の攻撃を制圧した。そして口を開く。

 

「何度やろうとどれだけ合わせても無駄だ。何故なら余は・・・!?」

 

何かを感じたガイルゴールは咄嗟に飛んできた攻撃を避ける。それを見た早苗が口を開く。

 

「い、一体何が・・・。」

 

彼女が言った瞬間、ガイルゴールは攻撃が飛んできた方向を見る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私達もいることを。」

 

「忘れられては困るぜ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガイルゴール見る方向には黒髪に赤い瞳、黒い服を着ていて黒い刀を持つ少年と腰まで伸びる黒髪に赤い瞳に氷のオーラが漂っている刀を持つ少女がいた。二人を見た諏訪子が叫ぶ。

 

「悠岐、楓!!」

 

と、ガイルゴールが二人を見ながら口を開く。

 

「西田悠岐、出野楓・・・。五大王も厄介だがさらに厄介な者が来るとはな。」

 

「ガイルゴール、俺はこの殃禍に終止符を打ってみせる!!」

 

「私も悠岐に同感だ。」

 

「余の起こす殃禍に終止符を打つだと?面白い、過去2度起こして一度も敗北のない殃禍を終わらせるとは。ではその意思、余に見せてみよ。」




ガイルゴールとの戦闘に入る中、悠岐と楓がやって来る。
次作もお楽しみに!

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