「啓介君・・・。」
「嘘だろ、啓介が・・・。」
「ケイスケクン・・・。」
泣き続ける楓を見て三人も感傷的になる。そんな中、クレイジーハンドが口を開く。
「感動の場面のところ申し訳ないが、今は私との戦いだろう?そんなカスは後にしろ。」
彼が言って瞬間、楓はクレイジーハンドを睨む。そして口を開く。
「お前、今こいつを『カス』と言ったな?」
「言ったが何だ?」
「許さない・・・許さない!!」
そう言った瞬間、楓の周りから青いオーラが漂い始めた。それを見たユニが口を開く。
「
ユニが言った瞬間、楓の腕、足、顔に模様が浮かび上がった。それを見たクレイジーハンドが目を見開きながら言う。
「馬鹿な、
「その通り。我が怒りと掟破りの力はお前を超越する。」
そう言った瞬間、楓はクレイジーハンドに向かっていく。それを見た彼も彼女に向かっていく。そのまま二人の武器が打ち合う音が響く。そんな中、クレイジーハンドは心の中で言う。
(マズイ、奴の力が私を越えている。恐らくマスターに二度の助けは来ないだろう。)
クレイジーハンドが思った時だった。楓が急に速度を上げ、そのまま彼の腹を斬りつけた。
「ぐっ!?」
「ぼさっとしすぎだ。」
そう言うと彼女は立て続けにクレイジーハンドの顔を蹴った。そのまま彼は体を回転させながら木に叩きつけられる。そんな中、魔理沙が口を開く。
「どうなったんだよ楓は。さっきのとは違いすぎる。」
「チガウヨ、マリサ。」
唐突にピンが口を開いた。そのままピンは話続ける。
「サッキノモホンライハカエデチャンガカテテタンダヨ。デモキュウニトラウマヲオモイダサレテサッキミタイニナッタンダ。」
「じ、じゃあ楓は本来はクレイジーハンドより強いってことなのか?」
「ソウイッテモカゴンジャナイネ。」
二人が話している中、楓はクレイジーハンドを圧倒していた。と、楓がクレイジーハンドに言う。
「どうした?先程のようになってないぞ。」
「クソッ、流石は強いな。私の力があってもお前には追いつきそうにないな。」
「ではいっそのこと止めを刺すか?」
「フフフ、生憎だが私はまだやられるわけにはいなかい。ガイルゴール様のお役に立てるまでな!!」
そう言った瞬間、彼は声を上げながら楓に向かっていく。それを見た彼女は冷静にスペルカードを発動した。
「終幕『
そう言った瞬間、何処からか時計の針が動く音が辺りに響き始めた。と、楓が口を開く。
「3、」
クレイジーハンドはそれを気にせずに楓と武器を打ち合う。そんな中、楓は再び口を開く。
「2、」
と、ユニがあることに気づき、言う。
「まさか、楓ちゃんのあのスペルカードは死のカウントダウン!?」
「死のカウントダウン!?そんなの食らったら例え化身でも人たまりもないぜ。」
二人が話している中、楓は再び口を開いた。
「1、」
「お前ごとき存在に私が負けるか!!」
「0」
楓の0という言葉が響いた瞬間、クレイジーハンドの身体中から鮮血が飛び散った。そのまま彼は倒れる。それを見た楓が口を開く。
「これが、我が怒りの力、
啓介の恨みを果たすことが出来た楓。しかし・・・。
次作もお楽しみに!