場所は謎の場所。現世にもなく、幻想郷にもなく、
「ガイルゴール様、どうやら奴等はゾンビ奇襲が殃禍と関係しているのに気づいたようです。」
突如やって来た白いハット帽を被り、白のスーツに白いジーンズを履いている男がガイルゴールの前に膝をつき、頭を下げながら言う。
「そうか、奴等は余の仕業だと察したのか。フン、勘が良い者達だ。それで。マスターよ、余が選んだ刺客達は連れてきたのか?」
「はい、ただ今クレイジーが刺客達を連れてここへ到着します。」
白服の紳士の男が言った瞬間、彼の背後に銀髪でマスターと呼ばれる男と同じ服装をしている紳士とフードを深く被っていてショートパンツを履いている女性に青い髪に右手には鍵のようなものを持つ男がいた。彼らを見たガイルゴールは立ち上がり、口を開く。
「よくぞ来てくれた、余が選びし
そう言うとガイルゴールは猛者達を通りすぎ、星しか見えない空を見上げながら口を開く。
「マスターとクレイジーは現世へ行き、ビオラ・ハイラルドの謁見へ向かう人間二人を拐い、一端この場の牢屋に閉じ込めておく。それが終わったら余と共に月の都の侵略を開始する。」
「「御意。」」
「○○○と○○は幻想郷を攻めろ。」
「「はっ!」」
「現世には余が
後の二人の名前は風によって消されてしまったがそれでも男と女は応答の声を上げる。その瞬間、四人は何処かへ消えていってしまった。それを見届けたガイルゴールは空を見上げながら言う。
「楽しみにしているぞ、現世、月の都、
そう言うガイルゴールの顔には不気味な笑みが浮かんでいた。そう言うとガイルゴールは再び玉座に腰を下ろした。
場所は変わって
「ユニ、あれは何の神を祭っていると思いますか?」
「
「残念。正解は以前御所でお話しした覇者の塔の最上階にいる、バベルですよ。」
「バベル!!か、完全に忘れていました。」
「フフッ、無理もありませんよ。昨日のことは本当に突然だったんですから。」
笑みを浮かべて微笑むビオラとは別にユニは顔を赤くする。と、ヴァンがビオラの元へ来て言う。
「陛下、明日あなたに謁見をお願いしたいという者がいらっしゃいます。」
「謁見ですか、分かりました。早い内に戻りましょう。」
ビオラが言った瞬間、ヴァンは再び長方形を取りだし、また大きくした。それを見たユニ達はビオラとヴァンに続いて長方形の中へと入っていく。
長方形から出るとそこにはユニ達の見慣れた光景が広がっていた。と、ビオラが口を開く。
「博麗神社ですよ。先にみなさんを返そうと思いまして。」
「あ、ありがとうございます、陛下。」
「それではみなさん、またご会いしましょう!」
そう言うとビオラとヴァンは長方形の中へと入っていった。二人が入っていった瞬間、長方形が消えていった。それを見た悠岐が口を開く。
「千年殃禍のこと、みんなに知らせなくちゃな。」
「そう、ね。」
そう言うとユニ達はそれぞれの場所に別れて千年殃禍のことを話に行った。
遂に始まる千年殃禍。ガイルゴールは一体何を企むのか!?
次作もお楽しみに!