東方混沌記   作:ヤマタケる

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アヌビスに敗れたレミリア達。幻想郷はどうなってしまうのか。


第38話 vsペルセポネ①

場所は変わって玄武の沢。そこにマインクラフトの地獄、ネザーへの扉、ネザーゲートが現れ、そこから霊夢、魔理沙、ユニ、楓の四人が現れた。四人が現世に到着した瞬間、ネザーゲートが粉々に砕け散った。それを見たユニが言う。

 

「ネザーゲートが破壊したということはネザーでネザーゲートが何者かに壊されたに違いないね。」

 

「おいユニ!ネザーゲートが壊されたということは啓介達は帰ってこれないってことじゃないのか!?」

 

「魔理沙、ネザーゲートはスティーブがすぐに作ってくれる。そんなことよりみんな、聞きたいことがあるんだが・・・。」

 

そう言うと楓は少し不安そうな表情で辺りを見回し始めた。それにつられてユニ達も辺りを見回し始める。そして楓が口を開く。

 

「悠岐は何処だ?それに、何故博麗神社じゃなくて玄武の沢へ出たんだ?」

 

その言葉を聞いた瞬間、霊夢、魔理沙は目を大きく見開いた。そんな二人とは別にユニが答える。

 

「恐らく、カオスかアヌビス、ペルセポネの能力で悠岐君は別の場所へ飛ばされたのだと思うよ。それと何故博麗神社じゃないのかは分からないわ。」

 

「別の場所って何処だ!!」

 

そう言うと楓はユニの首襟を掴み、彼女を揺すり始めた。そんな彼女にユニは言う。

 

「痛いよ・・・。それと、悠岐君は幻想郷の何処かにいるのは間違いないよ。さっきから何処かに悠岐君の気配がする。近くはなさそうみたいだけど。」

 

彼女が言った瞬間、楓は安心した表情を見せるとそのまま掴んでいたユニの首襟を放す。そして咳き込む彼女に言う。

 

「ごめん、ユニ。私は冷静じゃなくなっていた。」

 

「大丈夫だよ。人には冷静じゃなくなる時があるしね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前達!!何故ここに来ると分かった!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

突如女性の怒声が響いたため、ユニ達はその方向に目を向ける。そこには険しい顔をしてキングウィザースケルトンの頭を持つペルセポネがいた。そんな彼女に楓が言う。

 

「ペルセポネ!悠岐はどうした!!」

 

「悠岐?誰だそいつは。あぁ、お前達のところにいた男か。妾が知っているはずないであろう!!」

 

「なっ!?」

 

「ペルセポネがやったんじゃないってことは、一体誰がやったんだぜ?」

 

「分からない。だが今はとにかく、ペルセポネを倒すことに専念しろ。」

 

そう言うと楓は霊夢、魔理沙にペルセポネの方を向かせる。と、ペルセポネが口を開く。

 

「お前達がいるということは・・・。おい小娘ども、ウィザーの体を返せ!」

 

「ウィザーの体?何を言っているの?」

 

「惚けるな、巫女が!!この玄武の沢にあったはずのウィザーを何処へやったと聞いているのだ!!」

 

「ウィザーを?知らないわよ。私達が来たのはついさっきなんだから。」

 

「なんだと!?では一体誰がウィザーを奪ったと言うのだ!!」

 

「私達が知っていたらすぐに口にしていただろうな。だが、口にしないということは私達は知らない。」

 

「腹立たしい小娘め!もうウィザーなど、どうでもいい!お前達を妾の手で抹殺してやる!」

 

彼女が言った瞬間、突如として空が紅い雲に覆われた。それを見たユニが言う。

 

「レミリアが戦っているんだわ。」

 

「だったら、私達もやらないとなっ!」

 

そう言うと楓は左手に氷柱を作り上げ、そのままペルセポネ目掛けて投げつけた。ペルセポネはそれに対応出来ず、肩に氷柱が刺さった。

 

「ぐっ!?」

 

「どうした?冥界神であるお前が私の攻撃を受けるなど、愚の骨頂ではないのか?」

 

「黙れ小娘めが!!妾は今はわざと受けてやっただけだ!」

 

「本当にそうか?なら・・・」

 

そう言うと魔理沙はスペルカードを取り出し、発動した。

 

「恋符マスタースパーク!!」

 

魔理沙から放たれた攻撃は真っ直ぐペルセポネの方へ向かっていく。だが彼女は避けようとしない。と、ペルセポネが突如鏡のようなものを取り出し、そのまま巨大化させ、魔理沙の放ったマスタースパークを防いだ。

 

「なっ!?」

 

それを見たユニ達は驚きの声を上げてしまう。そんなユニ達とは別にペルセポネが口を開く。

 

「妾の能力は『弾幕を跳ね返す程度の能力』。つまり弾幕使いであるお前達は妾に勝てるはずないのだ!」

 

「そんな道理はないぞ、ペルセポネ。」

 

「なんだと!?」

 

楓の一言にペルセポネは思わず声を上げてしまう。そんな彼女に楓が再び言う。

 

「弾幕が聞かないのであれば物理的ダメージを与えるだけだ。さぁ、行くぞ!」

 

「おう!」

 




ペルセポネとユニ達の戦いが始まる。果たして勝つのはユニ達か、ペルセポネか。
次作もお楽しみに!





今回はこちらの事情で短めになってしまいました。
申し訳ありません。これからは長くします


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