黄泉路への案内人   作:楽一

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デート編 孤狐

 

デート編 孤狐

 

 

 さて、朝起きてアインとヴェルを起こし、リビングに向かう。もうパターン化してきたな。

 

葵「今日は孤狐か?」

 

孤「イエス!」

 

 その後は朝食を「食べてる暇なんてない!」えぇ~。

 そのままどこかへGO! で行きついた場所が、隣町のデバート。

 

葵「【世界の料理博覧会】?」

 

孤「そっ! 色々な料理があるんだよ!」

 

 さて、まずやってきたのはアメリカ。

 

葵「メジャーにホットドックとハンバーガー」

 

孤「ファーストフードの鉄板!」

 

 次はイタリア。

 

葵「ピザか。チーズだけでも結構な種類があるんだな」

 

孤「ん~。チーズだけじゃなくてトマトソースとか、このタバスコもなかなかいけるよ♪」

 

 メジャーに中華

 

葵「饅頭の種類が多いな」

 

孤「うわぁ~目移りしちゃうよ~♪」

 

 フランス。羊肉の包み焼き

 

葵「なんか気品あふれるもんだ。だがシンプルな物だな」

 

孤「うみゃ~~~~!!」

 

 トルコ。

 

葵「はじめてケバブ食べた。これはなかなか」

 

孤「おいひぃ~」

 

 などなど、食べて歩き回った。

 

 

SIDE孤狐

 

 

 久しぶりだな。こうやって葵と出かけるの。

 前世って言うのかな? あの時はめったに出かけることもなかったな。

 

葵「ん? どうかしたか?」

 

孤「ううん。ただ前世に比べて葵は明るくなったなって思っただけ」

 

葵「そうかもな。支えてくれるものがいる、共に戦う者がいる。あっちでもそうだったな。だが」

 

孤「規模が違う?」

 

葵「あぁ。世界を敵に回して今度は戦うなんて思わない。あの時の私はどこかあいつと同じ考えを持っていたのかもな。今の私なら世界すら征すれると」

 

孤「・・・」

 

葵「だが無理だ。私は人だ。半分精霊でも半分は人だ」

 

孤「ねぇ葵。初めてボクと出会った時のこと覚えてる?」

 

葵「あぁ。行き倒れているここを拾ったらいきなり人型になってそのまま唇奪われて契約・・・」

 

孤「あ、あはははっ」

 

 乾いた笑いしか出てこない。確かにそうだ。簡単に略せば。

 

孤「でも葵は契約いきなりしても怒らなかったよね。ボクがどこのだれかも分からい。精霊なのか悪魔なのか神なのかもわからなかったのに」

 

 すると、葵は、

 

葵「終わったことだ。という感じで諦めていたっけ。それにあの時まさか自分と契約してくれるものがいること自体不思議だったからな」

 

孤「ウィザードゼロ。魔力値が一切ない。だっけ? 確かあの実験で魔法が嫌になって自分から精進することを捨てんたんだっけ」

 

葵「あぁ。あの後すぐだっけ。あいつがいると言うことを知り再び使い始めたの」

 

 あいつね。あいつのことは思い出したくもないからあいつでいい。

 

孤「でもそんな風に思ってたんだ・・・あれ? でも契約解除なんかできないはずだよね?」

 

葵「私が勝手に強制的にした。死ぬのが目に見えてたしな」

 

孤「えぇ!?」

 

 契約の解除って確かどちらかに相当な負担をかけるんじゃ・・・ボクはどうでもなかった、つまり・・・・

 

葵「私がすべて負担した」

 

孤「・・・なんでそんなことしたの?」

 

葵「お前は神様だ「それだけで!?」聞け」

 

孤「え?」

 

葵「神様だからという理由ではない。お前は私と初めて出会って何といった?」

 

孤「えっと、おいしいものありがとう?」

 

葵「あぁ。そうだ」

 

 え・・・これなの!?

 

葵「孤狐。お前は私が捨て、再び手に入れた家族だ。契約者契約主関係ない。最初に食べさせた料理だって本来は私が食べる晩御飯の予定だった」

 

孤「ごめんなさい」

 

葵「それはいい。あの料理というよりお前と出会う以前の料理なんて所詮は栄養さえ取れればいい。そんなことしか思っていなかった。でも」

 

 そういって葵は空を見あげ。

 

葵「お前のあの一言からどんどんお前の笑顔が見たいがために必死に作っていた自分がいた。家族のために作ろうと。そんなやつに負担をかけれるか///」

 

 葵が少しだけ顔を朱に染めてそう言う。めっずらしぃ~。

 でも、うれしいかな。今まで母様とも離れ離れだったし、それが嫌で人間界に下りて、空腹で倒れてたら彼に助けてくれた。

 そこから毎日楽しかったな。

 

孤「でも、また家族だね♪」

 

葵「あぁ。増えたけどな家族」

 

孤「いいよ別に。楽しいし、料理美味しいから♪」

 

 その後はまた食べ歩きだ!

 

 

SIDE Out

 

 

 あの後、数十件・・・いや、制覇したなあの量は。というか二周したんじゃないかあの店の中を。

 

孤「ふぃ~。かえったらはやてちゃんの料理だ♪」

 

葵「うっぷ。そりゃ・・・よかった・・・」

 

 はやての料理は確かにうまい。ヴィータがうまいの前にギガをつけるのも納得するぐらい。だが、今は・・・無理。

 すると孤狐が振り返って、

 

孤「葵。ボクね、葵がいたから今のボクがあるんだよ」

 

葵「え?」

 

孤「葵はいろんな人を助けた。神も悪魔も精霊も関係なしに。その中には当然ボクも含まれている。だからこれはお礼」

 

―ちゅっ

 

葵「!?」

 

孤「えへへ///。葵、ボクは葵のことが、ずぅ~~~~っと好きだよ! 過去も、今も、そしてこれからも! 誰にも負けないからね♪」

 

 そういって孤狐は私の腕を組んで家に帰る。

 その後ははやての料理を無理やり胃におさめ、

 

孤「ん~、葵/// いつまでも一緒だよ♪」

 

そして孤狐と共に寝た。

 


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