黄泉路への案内人   作:楽一

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デート編 フェイト&アリシア

 

デート編 フェイト&アリシア

 

 

SIDEフェイト・アリシア

 

 

フェ「水族館のチケット?」

 

アリ「でもなんで?」

 

プ「えぇ。フェイトとアリシアが葵とデートをするとリンディから聞いてね。自慢の娘たちが惚れた相手だもの。応援しなくちゃ♪」

 

アリ「ありがとう! お母さま!」

 

フェ「お、おおお母さん///!?」

 

プ「大丈夫よ。彼ならフェイトも、アリシアも任せれそうだわ」

 

フェ「ま、任せるって!?」

 

プ「あら? 結婚よ。結婚♪」

 

フェ「ふぇえええええええええ!?」

 

アリ「葵と結婚か~。うん、いいかも!」

 

プ「まぁがんばって彼をものにしなし! いいわね!!」

 

フェ・アリ「「はい!」」

 

 

SIDE Out

 

 

フェ「というわけで今日暇?」

 

アリ「暇だよね? 葵♪」

 

 なに、この状況? いま私は八神家にある自室で寝ています。で、起きたら私の上にフェイトとアリシアがいます。

 

葵「暇だが、よくはやてたちが許したな」

 

フェ・アリ「「休戦中だから!」」

 

 なに? 戦争でもしているのか? なら休戦じゃなくて1秒でも早く終戦しなさい。間違いなく地球の一個や二個壊れるから。冗談抜きで。

 

 その後、寝巻から普段着に着替えると玄関で待っていた二人は、

 

フェ「あ、葵」

 

アリ「遅いよ葵!」

 

葵「すまんな。待たせて」

 

 そういって二人の頭をなでる。

 

フェ「あ・・・・・///」

 

アリ「ふにゃ///」

 

葵「で、今日はどこへ出かけるんだ?」

 

フェ・アリ「「水族館!」」

 

 そのまま私たちはバスに乗り、水族館の近くのバス停で降りる。

 

葵「へぇ、結構大きいもんだな」

 

アリ「うん。そうだね~。あっ。そうだった忘れるところだった」

 

フェ「え? お姉ちゃん、何か忘れたの?」

 

アリ「ううん。そうじゃなくて・・・とりゃ!」

 

葵「うおっ」

 

 アリシアはそのまま私の右腕を抱きしめるように自分の体を押し当ててきた。

 

葵「あ、アリシア!? あ、当たってる、当たっちゃいけない物があたってる!」

 

アリ「ん~。何のことかな~」

 

フェ「・・・私も!」

 

 するとフェイトも左腕に抱きついてきた。

 

アリ「えへへぇ~」

 

フェ「ふふふっ」

 

 ま。この二人が幸せそうなら我慢するか。というか、役得みたいなもんだし。

 

 そして、そのまま水族館へ。すると、周りの女性からはなにやら熱い視線が。男からは冷たい視線が。何この温度差・・・。

 

 すると、フェイトが、

 

フェ「ねぇ。こうやってしていると周りからちゃんと恋人同士って見られてるかな?」

 

葵「ん? そうだな。見られているんじゃないか? 両手に花だけど」

 

フェ「・・・もう///」

 

アリ「花か。悪くないね///」

 

葵「さて、何から見る? 時間によって違うが、アシカショーにイルカショー。その他もろもろと・・・というか多すぎやしないか?」

 

 予定表を見たが、シャチ、ラッコなどはまだ分かる。だが、ワニノコ・・・・うん。ワニの子供だからワニノコ。ゼニガメ・・・亀の一種だ。きっとそうだ。ミジュマル・・・多分名前だ。そうだ、そうに違いない。決して某国民的モンスター育成ゲームの物ではないと信じたい。

 

フェ「う~ん。私はアシカかな」

 

アリ「私も!」

 

 で、場所はアシカショーの会場。

 

アリ「おぉ~。アシカって賢いんだね!」

 

フェ「すごい! それに可愛い」

 

葵「そうだな」

 

 あのぬいぐるみあるかな?

 

 そして、アシカショーも終わりその後は色々な場所を見て回り、今はお土産売り場。

 

 

フェ「どれがいいかな?」

 

アリ「あ! これなんてどう?」

 

 アリシアが見つけたのは今日アシカショーに出ていたアシカそっくりなストラップ。

 

フェ「うん。これならみんな一緒にできるね♪」

 

アリ「うん。お母さまと私と、フェイト、アルフとリニス!」

 

 私も何か・・・ん?

 

店員「ありがとうございました」

 

 先に買い物を済ませているとあちらも終わったようだ。

 

 そして水族館を後にし、現在は臨海公園。

 

葵「フェイト、アリシア」

 

フェ「なに葵?」

 

アリ「どうかしたの?」

 

葵「私からのプレゼントだ」

 

 それぞれ一つずつ包装された袋を渡す。

 

フェ「え?」

 

アリ「開けてもいい!?」

 

葵「あぁ」

 

 そう言って二人とも袋から物を取り出すと、

 

フェ「うわぁ~」

 

アリ「綺麗・・・」

 

 取り出されたのはいるかの形をしたペンダント。

 

フェ「ありがとう葵!」

 

アリ「大切にするね♪」

 

葵「あぁ。どういたしまして」

 

 そして楽しい時間はあっという間に過ぎて行く。もう日が暮れ始めているのだ。

 

 その後フェイトとアリシアをマンションまで送り、

 

葵「今日は楽しかった。誘ってくれてありがとう」

 

フェ「ううん。私も楽しかったよ」

 

アリ「で、これは今日のお礼」

 

―チュッ

 

葵「ん!?」

 

アリ「葵。私はあなたのことが好き。絶対にあきらめないからね♪ またね、葵///」

 

フェ「・・・じゃあ私も」

 

―チュッ

 

フェ「・・・葵。私もあなたのことが好き。私にとって大切な者を助けてくれて、幸せをもう一度つかませてくれた。私もなのは達に負ける気はないから! じゃ、じゃあお休み! 葵///」

 

葵「・・・」

 

エ《マスターフリーズしてますね》

 

ル《仕方ないだろう。だが、こうでもしないと振り向かないからな》

 

 酷い言われようだ。

 

 

 


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