閑話
SIDE第三者
そこは一面真っ白な世界。左右はおろか上も下もわからない世界。
いや、上下は現段階ではわかるだろう。
そこの一面に一人ぽつんと立っていた。白い武装を装備し、手にしていた刀を地面に突き刺し誰かを待っていた。
白「・・・・・・遅い!」
彼女は一夏のIS白式である。
彼女がそう叫ぶと、白い空間にぱっくりと割れ目ができ、そこから現れたのは、
甲「あんたが速すぎるんでしょ!?」
ブ「ですがそこが日本人のよいところでは?」
福「では彼女たちはどうなの?」
割れ目から出てきたのは鈴のIS甲龍、セシリアのブルーティアーズ、ナターシャのIS銀の福音である。
そして銀の福音が言った後にも割れ目が出て、
ミ「いやぁ~遅れちゃった、ごめんね♪」
打「遅れた・・」
シュ「時間厳守の予定が・・・・」
リ「仕方ないよ。この人がいる時点でアウトだよ」
そういって悪気をまるで帯びていないかのように入ってきたのはミステリアスレディ。搭乗者である更識楯無によく似ている(性格が)。そして搭乗者の妹の専用機打鉄弐式、ラファール・リヴァイブ・カスタムⅡ、シュヴァルツェア・レーゲンと続いては言ってきた。
それを見た白式は、
白「彼女がいる時点で遅れるだろ。それより姉君たちは?」
彼女がそう言うと再び割れ目。
リイン「ごめんなさいですぅ!」
アギト「わりぃ。遅れた」
エクス「ごめんなさい」
ルミル「すまん」
フ「ごめんなさい!」
ルミルとエクスは葵のIS、いや葵のいた世界の神姫、そして葵の新たなる剣となったフリーダム、リインとアギトははやてとシグナムのユニゾンデバイスである。そのことは彼女たちもすでに知っておりそれを知って彼女たちを姉と呼んでいる。
理由は単純であり自分たちよりも早く生まれ(完成)しているからである。
白「いえ、大丈夫です姉さん」
甲「ねぇ、白式って・・・」
ブ「えぇ、たぶんシスコン」
―――ジャキンッ
白「聞こえてるぞ?」
そこからしばらくリアル鬼ごっこという粛清が始まった。
それから少したって。
エクス「それでご相談っていうのは何ですか?」
ミ「えっとね、私たちの集会所みたいなのが欲しいな~何って思って」
アギト「集会所? ここじゃダメなのか?」
ラ「大丈夫なんだけどここって真っ白でしょ? だからその」
リイン「自分たちの部屋が欲しいということですか?」
シュ「姉たちには申し訳ないがその通りだ」
ルミル「ふむ・・・・」
そういって四人は一斉に考え始めた。何せそんなこと自分たちではどうしようもない。というかできないからだ。
だからといってかわいい妹とたちの願いを無碍にすることもできない。
しかしある妙案というかそうするしかない答えをフリーダムが答えた。
フ「なら父上にご相談するしかないかと」
全員「になるね~」
それからしばらく経ち
SIDEOut
葵「自分たちの部屋?」
フ「はい」
心の世界に用事があったので来てみるとIS勢ぞろいでそういわれた。
葵「それぐらい別にかまわないが」
全員「え!?」
葵「そんなに驚くことか?」
打「いえ・・・・そんなにあっさりと・・・」
福「許されるとは思ってもなかったかしら」
葵「いや、部屋ぐらいなら用意してもいいし調度品も用意する。なに自分の可愛い娘たちのためなら別に苦労はしない」
どうせ心の世界を拡張するだけだ。あ、そういえば、
葵「ただし条件はあるぞ」
それで提示した条件は拠点とは隔離するということ。つまり、ISたちにはそれ専用の心の世界を用意しはいれる制限をかけるということだ。
白「いえそこまでしていただいてる身です。それぐらいなら」
葵「そうか。なら早速やるか」
結果真っ白な世界に九つの扉が開かれた。
それぞれにそれぞれの部屋が割り当てられしばらくここで待つようにといわれた。だが思わない暇なため皆が集まるスペースを少しいじり始めた。
それからしばらくして、
白「もうできたんですか!?」
葵「あぁ。というかあれぐらいならまだ楽だぞ。あとこのことを知っているのは私を除くとお前たちだけになる。だからあまり他言無用で頼むぞ」
それを聞くとみな確認しあいうなずいた。
それぞれがそれぞれの部屋に入る。
だが、この部屋作成がのちのち大きくこの子たちの運命をつなぐことになるなんて誰も思わなかっただろ。当然私も例外ではなかった。
ISの人格があまり最近出て無かったので久しぶりの登場させ。
あとこの部屋はおいおい使っていく予定です。