黄泉路への案内人   作:楽一

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第七話

 

第七話

 

 

 そして、時は来た。現在私は蒼騎士を装着して日本上空にいる。毎回思うが青騎士だと普段(大人ver.)の私に戻るのはなぜなのだろう? 海鳴市にいた時もそうだったが。

 

 ちなみにばれないようにアインハルトからなぜかもらったバイザーをしている。あと、青騎士になるとなぜか大人になる。何故ホント?

 

 家には私に似せたモノを作って一夏のそばにおいてある。

 

葵「さて、千冬全て落としてくれればいいんだが」

 

ル《何発かは通りすぎる気がするな》

 

エ《多分。ですが千冬ちゃんは育てればかなり大物になりますよ》

 

アギト「ダイヤの原石ってやつか?」

 

リイン「千冬ちゃんはシグナムといい勝負しそうです」

 

 ・・・・止めろ。いま本気で考えてしまった。ヤバい。本気でやったら訓練室どうなるかな・・・。危機として喜んでレヴァンティンを振るうシグナムの姿が一瞬見えてしまった。

 

 

 

 

 

 

シ「ヘックシ!」

 

シャ「あらシグナム風邪?」

 

ヴィ「ベルカの騎士が情けねぇな」

 

シ「違う! 誰かがうわさしただけだ」

 

アイン「フェイトあたりか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今変な電波が・・・。まぁ気にしない方がいいな。

 

 

SIDE千冬

 

 

 いま私は死の瀬戸際にいる。

 

 束が開発したIS【白騎士】と兄さんと束が開発した雪片。この二つが無ければ好んでこの場には出たくはない。ぜいたくを言えば兄さんに隣にいてくれといいたほどだ。

 

千「だが、ISは女性にしか使えない・・・・」

 

 そして目の前にはミサイル群が来ていた。

 

千「もう後には引けない!」

 

 

SIDEout

 

 

葵「迷いを捨てたか・・・・」

 

 これを堂々と使えればこんなことも無かっただろう。だが、根本からこの世界のキーとなるISをなくすわけにもいかん。

 

葵「いざとなれば・・・か」

 

 目の前にはミサイル五千。普通の人間なら裸足で逃げ出してしまいたくなるだろう。死への恐怖。それを一身に背負うのがまだ若い女の子。

 

葵「これが大人のすることか・・・まぁ覚悟しようか」

 

 そういって【絶対的勝利を約束された剣】を握った。

 

 

SIDE千冬

 

 

――ズドォオオオオオオオオオオン!!

 

 一つを破壊すればその爆風、爆熱によって周りのミサイルも誘発する。

 

千「残り何発だ!?」

 

 私がだれに問うわけでもなくそう怒鳴るように言うと、空中にモニターが現れる。【残存ミサイル3982】。

 

千「まだそんなにもあるのか」

 

 だいぶ斬ったと思ったがまだ半分にも届いていない。 だが、その考えている時間がいけなかった。

 

千「しまっ!?」

 

 ミサイルのうち数十発が私を超え日本に向かった。私には遠距離武器が無い。

 

千(まずい!?)

 

 いまあのミサイルを見逃すわけにはいかん。だが、だからといってここにあるミサイルを無視するわけにもいけない。

 

 

 

 

―――終わった

 

 

 

 

 そう思った。だが、

 

―――ヒュィン!!

 

 高速で飛来する一筋の閃光。それはまるで光の鎌鼬のようだった。そして、その鎌鼬に次々と斬られるミサイル。

 

千「すごい・・・・」

 

???『聞こえるか? そこの白いの』

 

 行きなりモニターに通信が入る。モニターには銀色の髪をしていたが、目はバイザーによって隠されており分からない。だが、身にまとっている甲冑は海のように深い蒼だった。

 

 手に持つ剣も無機質な機械的なものではなく匠の技だとわかる。そしてその武器を使うにはかなりの使い手でなければならい。だが、こいつは完全に制御している。

 

蒼騎士『さっさと始める。残りのミサイル群もわずかだ』

 

千「あぁ。お前も最後まで気を抜くな!」

 

 それから数分後。私も信じられなかったが本当にわずか数分後ミサイル群はすべて破壊された。だが、

 

蒼騎士『気を抜くな。次の御客さまだ』

 

 空、海を見ると次に来たのはミサイルではなく、戦艦、空母、戦闘機だ。おそらくあれを見て世界各国が捕縛をするために軍を出動させたのだろう。

 

束『ちーちゃん!? いまそっちに米中露を中心に他にもいろんな国の軍が捕縛するために軍を出動させたよ!』

 

 そこからは一方的な攻撃だ。殺さず無力化する。ISにはそれが可能だった。蒼騎士、それがISなのかどうかは知らないが彼の方でもそれが可能な用だ。

 

 私はスピードで戦闘機を、蒼騎士は戦闘機は無論だが、空母、戦艦、巡洋艦なども無力化するほどだ。

 

 これもまた数分後、たった2機のISによってミサイル5000発、巡洋艦25隻、戦艦33隻、空母15隻、戦闘機520機が壊滅。死者0、負傷者内重症者0、軽傷者15人だった。この結果ISは絶対的力を見せつけ世界はIS開発に躍起になるきっかけとなった。

 

 のちにこの事件を【蒼白騎士事件】と呼ばれるようになった。

 

 

 

SIDEout

 

SIDE御三家

 

 

蓮「これでよかったのかしら?」

 

 ある一室で蓮鏡がモニターに映る統楽、貞永と話していた。

 

貞「予定通りじゃろ。これで世界は一気に転換期を迎えた」

 

統「あとはあ奴らがどう動くかじゃな」

 

蓮「えぇあとこちらでも対処は一応しておきましょ。あの子たちが着やすいようにね」

 

 あのことはおそらく六課のことを指しているのだろう。

 

貞「じゃな。あと力は多い方がいい。もう一方の力のほうにも声はかけておこうかの」

 

統「念には念だな」

 

 そう統楽が言い終わるとモニターが切れ薄暗い部屋と彼女だけが残った。

 

蓮「できれば彼女たちだけで追えるといいのだけど、たぶん他国が動くわね。この世界にもくずは多いからね。あちらよりもね」

 

 ため息をはき、テレビに映る戦闘続行が不可能になった戦闘機、空母、戦艦、巡洋艦などが移るニュースを見る。

 

 そして世界は変わるだろう。いろいろな思惑を渦巻きながらと。

 

SIDEOut


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