第一七話
翌日。私は契約している者を呼び集めた。
葵「え~、本日はある共通点を持っている人間だけを集めました・・・・」
集まったのはなのは、フェイト、アリシア、はやて、シグナム、ヴィータ、シャマル、アイン、ヴェル、孤狐、ティアナ、スバルだ。あと、スバルとティアに連れられて来る形でエリオとキャロも来た。
な「? スバルとティアナも?」
フェ「ここにいるのは葵と契約した人が多いね」
は「・・・まさか二人とも」
ティア「・・・は、はい///」
ス「し、しました///」
全員(ス・ティア・エリ・キャロ除く)「えぇえええええ!!!」
葵「で、今日は全員の騎士の確認を行おうと思います。聖夜の書。ここへ」
聖《久しぶりの登場です。我が主》
葵「エクスとルミルは情報収集に」
エ「了解です!」
ル「うむ。任せろ」
ティア「え!? ルミルさんとエクスさんって」
ス「ユニゾンデバイス!?」
すこしルミルとエクスの説明をし、あちら側のデバイスみたいなものと説明をした。
は「ちょい待ち。エリオとキャロがここにいるということはエリオもしたんか葵君!?」
な「それ以前にキャロとも!?」
フェ「あ、葵にそっちのけが・・・」
娘であるキャロにするわけないだろ!? 後はやて、フェイト、私はノーマルだ!!!
葵「一つだけいっとくぞ。キャロとエリオはついてくる形で来たんだ。その前に両手を見てみろ!」
全員が全員二人の両手を見ていた。特にエリオの方を念入りに。
シ「ま、まぁ私は初めから分かっていたがな」
ヴィ「お、おう!」
の割には相当疑ってたような気が・・・・
シ・ヴィ「「気のせいだ!!!」」
そ、そうか・・・
とりあえず。
葵「我は聖夜の書の主。我が書に記されし者達よ。我が命に従い、我が意に服し、我と共に剣を抜け。これ我が命なり」
そういって次々と騎士命を呼びあげる。
葵「神雷の騎士ヴィータ、聖炎の騎士シグナム、清風の騎士シャマル、夜天の騎士はやて、閃光の騎士なのは、雷鳴の騎士フェイト、轟雷の騎士アリシア、幸福の騎士ヴェル、祝福の騎士リィンフォース、不屈の騎士ティア、氷雪の騎士スバル」
すると、全員の服装が一気に変わる。
ヴィータ、シグナム、シャマルについては以前の通りだ。
で、それ以外は・・・なのはの格好はシャマルの格好が白を基調としたモノ。フェイトとアリシアは私が来ていると同様の黒騎士をベースに外套が白色に変化。はやての格好は蒼騎士をベースに白と黒が基調となっている。ヴェルとアインは青騎士の青い部分を黒に。ティアナはなのはとシャマルと同じだが色がオレンジ色をベースに。スバルはフェイト同様黒騎士だが外套が青、中が白だ。
葵「・・・すべて私が着ている甲冑と形は一緒だな?」
聖夜《マスターの服装はそれぞれが理にかなっていますからね》
葵「・・・・だがなのはやシャマル、ティアナは違うようだが?」
聖夜《あれは結構な装備ですからね。女性用に改良されたのでしょう》
そういうものか。一方のスバルたちは、
ス「うわ! ティア、ティア見て! あたしに翼が生えてる!!」
ティア「え、えぇ・・・これは?」
葵「飛翔」
そういって私の翼を見せる。
葵「私の世界の魔法使いには必ずといっていいほど翼が生える。で、契約を行った者にもその翼が生えるというわけだ。つまりお前らもこれで空戦魔導師になれるという合わけだ。で次に」
そういって地面に注目し、
葵「魔力回路提示」
―ブゥオン
すると、私と契約している者達の間に管が何本も通り、そしてそれぞれの魔法色に染まっていった。
葵「これが魔力回路。簡単にいえば私からお前達に魔力を注ぐ水道管みたいなものだと思えばいい」
シャ「つまり契約を行うことでパスの形成をするというのはつまりこのことですか?」
葵「そのとおり。パス契約の主な意味は魔力を一方通行で渡すこと。この場合だと私からお前達にということだ」
アイン「そんなことをしてお前は枯れないのか!?」
葵「私の魔法はお前達のように自ら作る自立型と言われる物。そして自然環境などから供給する自然型。そしてその二つを併せ持つハイブリッド、共同型などと呼ばれているモノ。そして私は、この二つを併せ持っている共同型になる」
フェ「え? 魔法のハイブリッド!?」
アリ「つまり、一つ目の自立型? というのはわたし達と変わらない。でももう一つは言葉だけ聞くと自然が無くならない限り永遠と供給され続けるということ?」
葵「そう言うこと。だから私がいた日本の行政機関では環境省が一番権力が強かったんだ」
ティア「なるほど。でも、これで魔法はどう変わるんですか?」
葵「そうだな。シャーリー。ガジェットを百機ほど出現頼む」
シャ『ひゃ、百機!?』
葵「あぁ。多分一瞬だ。さて、ヴィータ。行くとしようか」
ヴィ「よっしゃぁ!」
というわけで、
葵「・・・これはいつまでたってもなれないな///」
ヴィ「あたしはうれしいけどな///!」
そういってヴィータに抱きつくと、
ス・ティア・エリ・キャ「「「「あぁあああああああ!!!」」」」
ま、まぁ、想定の範囲内です。
葵「我汝に問う。汝何のために力を欲す」
ヴィ「皆を守るために」
葵「その言葉にウソ偽りはないな」
ヴィ「無い!」
葵「汝の言葉しかと受け止めた。契約執行。執行者神無月葵。契約者ヴィータ」
赤い光に包まれそこから出てきたのは。
ヴィ「おぉ、やっぱこれはすごいぜ!」
シ「こればっかりは慣れないな」
シャ「えぇ。でもヴィータちゃんが大人になったらこんな感じなんでしょうね」
それ以外「・・・・・え?」
シグナムとシャマルは一回診たことがあるが、それ以外の皆は目が点になった状態でこちらを見る。
は「ヴィ、ヴィータなんか?」
ヴィ「おう!」
な「えぇええええ!?」
葵《あ~、聞こえるか?》
ティ「この声は葵さん?」
キャ「そう言えばお父さんがいませんね・・・」
葵《簡単に説明すると、私とヴィータがユニゾンした。と思えばいい》
そして、驚きの声がその場にこだました。
その後は訓練場に入り、ガジェットと対峙する。
葵《最初の十機はAMFを無視して攻撃していい》
ヴィ「残りは?」
葵《リヴェルで決める》
ヴィ「いいのか!?」
葵《今回は特別だ》
ヴィ「よっしゃぁ!」
SIDE観戦者
は「あの羽みたいなやつすごいな」
ティア「はい・・・的確に敵の足を止め、撃破。ヴィータ副隊長が攻撃しやすいようにサポートしてます」
すると、シグナムが、
シ「あれを動かしているのは葵だ」
アリ「そうなの!?」
シ「葵の役目はあくまでも契約者。この場合はヴィータが攻撃しやすい状況を作り出すこと。事実私も契約を執行した時あいつの防御や援護攻撃で戦い易かった」
ス「あれ? でもじゃあヴィータ副隊長は今攻撃しかできないってことですか?」
シャ「いいえ。あの後葵君に聞いたんだけど、基本契約者は全部を操作、つまり今まで通り攻撃も防御もできるんだけど攻撃をしたり防御をしたりと一人で出来ることには限界があるの」
シ「その負担のうち攻撃以外を全部葵が受け持つことで契約者は攻撃に専念できるということだ」
訓練場を見ると、先ほどからヴィータはアイゼンでガジェットを叩きつぶしている。それと同時に後ろからの攻撃には自動的みたいな感じで防御魔法が展開される。
ヴェ「確かにあれは一人でできる領域を超えているな・・・」
孤「まぁ、葵が戦いやすい環境を作ってるからね。いわば二人で一人を演じているみたいな感じかな(葵の中気持ちいしな///)」
アイン「それにしてもさっきからの攻撃はAMFの影響を全く受けてないな」
孤「そりゃそうだよ。葵の魔力を主に使ってんだもん。AMFは魔力結合みたいなものを解除する――みたいな感じだけどボクたちの世界の魔法はそんなこと必要無かったし。それを証明するためにわざわざ契約を執行したんじゃないかな。最大の違いとして」
エリ「そうなんですか!?」
孤「いろいろ違うからね。こっちの魔法とあっちは」
シ「さて、そろそろ決めるらしいな。良くて見おくといいぞ。特になのは。お前の砲撃は今あの領域に届こうとしているんだからな」
な「え!?」
SIDE out
葵《そろそろいいだろう。円形》
ドラグーンが円を作りその中心に赤い魔力球を作りだす。
ヴィ「よし! じゃあ行くぞ! アイゼン!」
グ《Eeplosion Raketenform!》
アイゼンの形が変わり、
ヴィ「ラケーテン・リヴェル・ライトォオオオオオ!!!」
ラケーテンハンマーの要領でそのまま赤い魔力球をぶん殴り魔力が収束。そして放たれる。そしてガジェットはAMFを展開するが無駄に終わる。
ヴィ「おぉ! 一体も残ってねぇ」
ル『情報処理終了。マスター』
エ『すごいですよヴィータちゃん! 魔力ランクがS+です!』
ヴィ「マジか!」
まぁ、それぐらいはあるだろうな。
訓練も終わったし皆がいる場所に戻り契約を解除する。
な「葵君! 次はわたしとなの!」
フェ「あ! なのはずるい! 葵! 次私!」
は「・・・葵君! 私とするで!」
などと、次はだれがするなどといい争って、結局全員とした。
最後のシャマルを終えると、
は「・・・なんか気持ちよかったわぁ~///」
フェ「う、うん///」
な「葵君に抱かれているみたいだったの///」
シャ「なんというか病み付きになります///」
アイン「胸がまだぽかぽかする///」
ヴェ「ユニゾンより良かった///」
ス「・・・ほわぁ~///」
ティア「なんか、今日一日幸せ///」
シ「あれは何回体験してもいいものだ///」
ヴィ「またやろう///」
一方の私は、
葵「あぁ・・・・」
孤「お、お疲れさま葵・・・・」
エリ「お、お父さん大丈夫ですか!?」
キャ「しっかりしてください!?」
エ「い、医者を!!」
ル「シャマル! 何時までもそっちの世界に行ってないでマスターを助けろ!!」
魔力の使い過ぎで限界ぎりぎりまで行っていた。