IS インフィニット・ストラトス ～天翔ける蒼い炎～

登場キャラ&IS設定

「――全力で、お前を倒す！」

　天羽　翔　Kakeru Amo

　本作の主人公。一年一組所属。専用ISは、第三世代IS『蒼炎(そうえん)』。

　黒い髪を短く切った髪型で、鼻筋の通った端正な顔立ち。身長は178cm。

　両親がおらず、小学校三年生までは孤児院で生活し、その頃に一夏、箒と出会い、親交を深める。捨てられていたところを束に救われ、以後は束と行動を共にする。束と生活するうち、世界初の男性IS操縦者となった。束の依頼を受け、IS学園と、そこに通う幼馴染を守るため、IS学園に入学した。

　基本的に落ち着きがありクールだが、内には熱い心を持っている。女性に触れない体質を持つため、女性が苦手。触れると体に異変が起き、普段のクールな姿が嘘のように狼狽する。

　代表候補生にも劣らない高い操縦の技術と、専用機『蒼炎』の性能も相まって高い実力を持っている。

　趣味は料理、剣道、読書。特に料理に関しては並々ならぬ執着を見せ、作るのも食べるのも好き。

　蒼炎(そうえん)

　●概要

　天羽翔専用機である第三世代IS。蒼を基調とし、所々に赤のアクセントが入っているツートンカラーが特徴。

　ついに現れた四六八機目のIS。所属国家はなし。実はこの機体には第四世代技術である「展開装甲(てんかいそうこう)」が武装に実装されており、本機は事実上の第四世代機である。翔もこの事実を認識してはいるが、余計な波紋を生み出さないために秘密にし、第三世代機として運用している。

　翔の得意とする近接格闘戦を主眼におきつつ、あらゆるレンジでも一定以上の性能を発揮できるように設計されている。第四世代相応の高い基本スペックに加え、後述の武装により、高い攻撃力を有しつつも、防御力にも優れているため、あらゆるシチュエーションにおいて高い性能を発揮することができる。しかしこれらの武装の使い方は多岐にわたるため、使いこなすにはいつ、どこで、どう使うかといった高い状況判断能力が要求される。

　総じて、機動性、攻撃力、防御力が高いバランスでまとまっており、第四世代機ならではの万能性と翔の卓越した操縦技術、判断能力によって、本機は一対多、多対一、拠点防衛、単機での面制圧など、あらゆる局面に対応することが可能になった、極めて汎用性の高い機体と言える。

　待機形態は蒼のリングと赤いチェーン。

　●武装

　可変式大型実体剣　《荒鷲(あらわし)》

　本機の主力武装。大型の剣が変形しエネルギーライフルにもなるフレキシブルな武装。この武装に展開装甲が実装されている。ライフルの出力は自在に調節でき、威力を抑えて牽制に使用したり、大出力で放ち破壊力を高めることも可能。最大出力では大口径の荷電粒子砲にも劣らない火力を発揮する。また、後述する《飛燕》と合体することで、ソードモード、ライフルモードそれぞれが強化され、《荒鷲・鳳凰(ほうおう)》と呼ばれる形態をとる。翔はソードビットと連携しての高速格闘戦を好むため、あまり使用しない。

　自立機動多機能端末　《飛燕(ひえん)》

　本機最大の特徴である第四世代武装。通称「ソードビット」。こちらにも展開装甲が実装されている。形状と大きさの異なる三種六基の端末が存在し、小型のものを「一ノ型」、中型のものを「二ノ型」、大型のもの「三ノ型」と呼ぶ。それぞれに刃がついており、敵へ飛行させて攻撃する。多機能の名に恥じず、六基のビットを円環状に配置することで任意の範囲にエネルギーのフィールドを張ることができる。また六基のビットそれぞれに手持ちのグリップがついており、小剣として使用することが出来る。さらにビット六基を《荒鷲》に合体させて、《荒鷲》を強化することも可能。装甲に格納したまま、隠し武装として使用することもできる。上記のように様々な使い方が存在し、第四世代機の特徴である「万能性」を体現した武装。

　この武装こそ、本機の運用に状況判断能力が必要とされる最大の理由。ビットとして飛行させるのか、エネルギーフィールドを使うのか、《荒鷲》と合体させるのかは高度かつ瞬時の判断が必要なため、その能力全てを発揮させるのは困難を極める。

　実体シールド

　左腕にある実体シールド。《荒鷲》《飛燕》と比べると地味な印象を与えるが、本機の防御力の向上に貢献している大事な武装。